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2016年2月13日 (土)

【番外編】“サルでも採用されるtechnique”の嘘:その3(大津市・亀山市・沼田市 ナンバープレート)

(承前)

北野と垂水、一つの大きな違いは、既存デザインすなわちキャラクターや自治体章等の取り込みに対する態度。前者は前回の綾瀬市ナンバープレートでも見たとおり寛容あるいは積極的、後者は厳格あるいは消極的。北野にはまだまだそうした作品がある。

滋賀県大津市
原動機付自転車オリジナルナンバープレート
(優秀賞)
北野公一(70歳:和歌山県田辺市:会社経営)
大津市ナンバープレート

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[琵琶湖]湖畔に位置する大津市の[地形]と[比良山系]の遠望と、市のキャラクター[おおつ光ルくん]と市の鳥[ユリカモメ]の図を配し、観光のPRと市民からも親しまれるオリジナルプレートに仕上げました。
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ああ、やっぱりこうか。デザインを見ても文章を読んでも、テンプレートに従ってるとしか言えない印象。

この公募も「郷土への愛着の醸成や観光振興」を謳っているけれども、前から書いているとおり、ツルはご当地ナンバープレートが観光振興に果たす役割なんてものについてはほぼ全否定あるいは懐疑的です。

(最優秀賞)
江盛麻理(38歳:広島市佐伯区:会社員)

もちろん北野だって、出ると負け、ではない。大津市と同じく2014年9月にナンバープレートを発表したこのご当地では、見事採用の栄に浴した。

三重県亀山市
ご当地ナンバープレート(原付バイク)
北野公一(71歳:和歌山県田辺市:グラフィックデザイナー)
亀山市ナンバープレート

はいな、これ↓への回答ですね。

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【2015.11.15「地方都市に見るBranding例:上」】

・・・「亀」の名にし負うご当地は他にもあるけど、そのことはまたいつか(^_-)。
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「亀みたいにゆったり走ろう」になってるわけ。(逆に言うと丸亀市でもいけますコレ
右上に描き添えられたのは、[カメのぶんちゃん]。ほんとにダブルの[亀]にしなきゃならなかったのかどうかは疑問ですが。

制定プロセスも亀みたいにのんびりで;

2013.10.01〜11.29 募集
2014.07.01〜08.15 市民投票による最終審査
2014.09.26 発表
2015.01.11 市制施行10周年記念式典で表彰
2015.01.13 交付開始

と、足かけ3年かかっている。一体何があったことやら、市長が交代したわけでもないのに・・・。
投票結果は次のとおり(投票総数1,312票)。

(最優秀作品)
北野公一(和歌山県田辺市) 519票(40%)

(優秀作品)
池山ゆみ(三重県亀山市) 279票(21%)
立志哲洋(東京都江東区) 279票
羽山智奈津(三重県亀山市) 216票

綾瀬市と逆に、北野が浮いて立志が沈んだわけ。

群馬県沼田市
原動機付自転車オリジナルナンバープレート
(優秀賞)
北野公一(和歌山県田辺市)
沼田市ナンバープレート(北野案)

白黒ですみませんねぇ。市制施行60周年記念事業として2014年11月頃に発表されたものです。
こりゃまたインパクト大な[天狗]のデザイン、それにエグいほどのコントラストで対峙するのがご当地トリオ、[ぬまたんち]。左から「ぬっくん」「まっくん」「たっくん」の妖精さんキャラっす。

ご当地と言えば「沼田まつり」、「沼田まつり」と言えば「天狗みこし」。毎年8月初めのド暑い盛り、大きな天狗の面を御輿に仕立てて約300人の女性だけで担ぎ回るという、はなはだ放埒なお祭りです(画像のない方がエロい妄想を一層掻き立てられるかも)。
そこら辺ツルも立派な中年男ですが、そういうイヤらしい目で見ちゃいけないのよ、古来育まれてきた行事なのだから、と書こうとしたら様子が違っていた。

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(沼田市サイト)

天狗みこしは、昭和47(1972)年に沼田まつりに登場しました。当初は昭和45(1970)年に大天狗奉賛会が交通安全を祈願し迦葉山[引用註:かしょうざん]に奉納した張子の大天狗面をみこしに仕立てていました。現在参加している2基は、昭和58(1983)年に沼田青年会議所が諸願成就を祈念し迦葉山に奉納した張子の大天狗面と、平成11(1999)年に沼田商工会議所青年部が観光PRを目的に作製し上之町天狗プラザに安置されているFRP(繊維強化プラスチック)製の大天狗面を、それぞれみこしに仕立てたものです。
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うっわー、どこからどこまで微妙。どうせなら発泡スチロールの方がもっと軽くて済むんじゃない!?

(最優秀賞)
鈴木眞次(広島市)

(優秀賞)
北野公一(和歌山県田辺市)
工藤奈都未(宮城県仙台市)

既存キャラを使うくらいなら公募なんてしなくてよくね?と思っちゃうわけでありまして(暴論か)。
見方を変えれば、垂水の「負けない」理由、北野の「勝てない」理由もそこにあるのではなかろうかと(もっと暴論か)。

(続く)

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