« 【番外編】5年目の午後に(たいらもん) | トップページ | 【番外編】泰山鳴動して鼠一匹、全市騒動してキャラ一点:一本目 »

2016年3月13日 (日)

【対決編】丸ブー🌀艶競べ♥ [15](〈松浦市章〉・宗像市章・〈島根県美郷町章〉・東近江市章)

(承前)

 

今回は曲線の爛熟美をガン見、いえ玩味いただきませう。既出分も混じりますが、王道丸ブー、花盛り!

 

【2015.07.05「丸ブー艶競べ [8b]」】
長崎県松浦市
市章
彦根 正(東京都町田市)
松浦市章

 

-----
(2005.11.01 松浦地域合併協議会だより 第11号)

 

英文頭文字[M]をモチーフにダイナミックに「産業創造」の未来へ飛躍する都市の姿を表現しました。三市町を示す[赤]、[緑]、[青]で豊かな自然をイメージし、各地域の「個性」と「交流」の姿を重ね、[ハート]の形で温かな「ぬくもり」のあるまちの広がりを象徴しています。
-----

 

 ↓

 

-----
(現 松浦市サイト)

 

松浦市の頭文字であるアルファベット大文字の[M]をモチーフに「産業創造」の未来へ躍進する都市の姿をダイナミックに図案化し、[ハート]の形で「個性」きらめく「交流(ふれあい)」と「ぬくもり」のあるまちづくりを表現しています。また、[赤]は太陽を、[緑]と[青]で豊かな自然を表しています。
-----

 

興味深いですね。当初、合併3市町((旧)松浦市・北松浦郡福島町・同 鷹島町)を示すものであったRGBの三色は、10年経って遂に「赤は太陽を、緑と青で豊かな自然を」表すこととなったわけだ。(言わんこっちゃない)

 

同様の変遷は次の例にも見られる。

 

福岡県宗像市
市章
彦根 正(東京都)
宗像市章

 

-----
【2017.06.18 追記】
驚くべきことに(でもないか)、選考時、合併協側から「左右反転などしてこちらで作り替えても良いですか」と連絡があったそうな。
-----

 

-----
(2003.03 宗像市・玄海町合併協議会だより 特集号)

 

両市町のイニシャル[m][g]を組み合わせ、豊かな自然環境と住民の躍動感を表し、[3色]は「自然・文化・歴史」を表します。
-----

 

 ↓

 

-----
(現 宗像市サイト)

 

この市章は、宗像市の豊かな自然環境と住民の躍動感を示したもので、[3色]は「自然・文化・歴史」を表しています。
-----

 

面倒臭かったのか、どの色が「自然」「文化」「歴史」のどれを意味するのかはomitされとります。きっとどうでもいいんだろう、そんなこと。

 

宗像市章が2003年1月決定、松浦市章が2005年10月決定。玄海灘沿いのよかカップルやね。

 

ちょっと説明しておくと、宗像市合併における当事者の一方、福岡県宗像郡玄海町/げんかいまちは、佐賀県東松浦郡玄海町/げんかいちょうとは別です。これ、前はちょっとややこしかったんだよね。玄海原子力発電所があるのは後者。
もっと込み入ってるのは「松浦」なる地名。長崎県には北松浦郡(小値賀町/おぢかちょう・佐々町/さざちょう)と南松浦郡(新上五島町/しんかみごとうちょう)がある。上述の松浦市も元を辿れば北松浦郡の出身です。
一方、佐賀県には東松浦郡(玄海町)と西松浦郡(有田町/ありたちょう)が。
つけ加えると、東に飛んで和歌山県には有田市/ありだしもありという次第。

 

ナイスカップルをもう一組。

 

【2015.07.07「丸ブー艶競べ [8c]」】
島根県邑智郡(おおちぐん)美郷町
町章
彦根 正(東京都町田市)
美郷町章

 

滋賀県東近江市
市章
野村和範(東京都府中市)
東近江市章

 

まずは美郷町章の方からね。

 

-----
(2004.07.15 邑東合併推進協議会だより 第22号 抜粋)

 

みさとの[み]をモチーフに、羽ばたく鳥をイメージし、豊かな自然の[緑]と、水の[青]、希望と可能性を[赤色]で表現し、図案化したものです。
-----

 

 ↓

 

-----
(現 美郷町サイト)

 

みさとの[み]の文字をモチーフに、いきいき輝く人とまちの姿を、両翼を広げ力強く飛ぶ鳥の姿で表現したものです。[青]と[緑]で水と緑の「豊かな自然」を、[赤い円]は夢あふれる「希望」を象徴しています。
-----

 

原文に厚化粧を施した結果、「可能性」は飛び去り、「希望」だけが残った・・・。Pandraの匣を開けたのね。

 

選考側コメントがまたしゃらくさい。

 

-----
みさとの[み]をシンプルに表現することで記憶性に配慮しつつも、未来に向かって力強く羽ばたく鳥をイメージさせ、新町の発展性と将来性を大いに予感させる作品である。
[半弧]と[楕円]を用いたデザインにより、柔らかさと暖かさも感じることができ、この地域の人情豊かで素朴な住民性をよく表している。人が両手を広げているようにも見えるこのデザインは、安定感もあり、まちづくりの基本理念である「いきいき輝く」様子を端的に表現している。
デザインを構成する[青色]は江の川をはじめとした清流を、[緑色]は中国山地の豊かな自然、[赤い円]は夢と希望を感じさせる。また、それぞれの色がバランス良く配置されて視認性も高いため、存在感を持つと共に、新町の一体感を巧みに醸し出し、完成度は非常に高いものとなっている。
以上のような点から、この作品が新町の町章として最もふさわしいものと思われる。
-----

 

丸ブーに「安定感」を求めるなよ(嘲)。
しっかしコレが鳥!?
だったら東近江市章は何でしょうか。

 

-----
(2004.09.30 第12回八日市市・永源寺町・五個荘町・愛東町・湖東町合併協議会 報告第20号 抜粋)

 

NO 32
受付番号 1126
東(East)近江市の[e]と[近]をモチーフに、[緑の要素]は豊かな自然を表し、[青い要素]は清らかな川と環境を表し、[赤い要素]は活力を表し、全体として豊かさ・調和・発展・成長・連携・交流を表し、新生「東近江市」の将来像を表現しています。
-----

 

 ↓

 

-----
(現 東近江市サイト)

 

東近江市の東(east)の[e]と[近]をモチーフに、[グリーン]は豊かな自然を [ブルー]は清らかな川と環境を [レッド]は活力を表現。全体として豊かさ・調和・発展・成長・連帯・交流を表し、新生「東近江市」の将来像をシンボライズしています。
-----

 

こちらではほとんど変わってません(てことはいつまでたっても「将来像」・・・)。少なくとも「鳥」の含意はないらしい。

 

さはあれ、同市サイトに「市章はフリーハンドで描かれたラインの持ち味を生かして作画されています。データから取得されることを推奨します。」とあったので、≪ウソこけボケッ、余計なお世話じゃ≫と毒づいたツルであった。

 

こっちの双子は美郷町章が2004年4〜5月募集の7月決定(選定は前月)、東近江市章は少し遅れて同年7〜8月募集の10月決定。つまり後者の募集期間は前者の決定後にかかっている。ひんやり寒気ですな。

 

-----
【2017.06.18 追記】
再び彦根の名誉のために言っておくと、東近江市章が世に出た際、「パクられたと当時思った」そうである。それは「こちらの問題ではない」という見解。
-----

 

ご存知でした?
Did you know?

 

「八日市市」も「八日市場市」も既にないことを。
There is no more Yokaichi City in Shiga Prefecture or Yokaichiba City in Chiba Prefecture, both stood for "Eighth-Day-of-The-Month Market" in Japanese.

 

「四日市市」と「廿日市市」は今もあるけど。
Still though, there are Yokkaichi City in Mie Prefecture and Hatsukaichi City in Hiroshima Prefecture, the former meaning "Fourth-Day-of-The-Month Market" and the latter "20th-Day-of-The-Month Market." (You got it?)

 

(続く)

« 【番外編】5年目の午後に(たいらもん) | トップページ | 【番外編】泰山鳴動して鼠一匹、全市騒動してキャラ一点:一本目 »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【番外編】5年目の午後に(たいらもん) | トップページ | 【番外編】泰山鳴動して鼠一匹、全市騒動してキャラ一点:一本目 »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想