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2016年3月11日 (金)

【番外編】5年目の午後に(たいらもん)

2010年代前半の日本に未曾有の「ゆるキャラブーム」が到来したのには、いろいろな背景や理由があると思う。
遠因となったのは平成の大合併であり、かつcawaii文化の盛り上がりも与って大きいだろうというのがツルの基本的な見方。

もう一つ引き金を引いたのはやはり東日本大震災であると思う。ご当地キャラのことを斬っていて、あの震災に行き当たることが多いのは今まで何度も書いてきた。

それは、単に皆が被災状況に対して大いに心を痛めたというだけではなくて、社会の不安心理が強かった(無論、原発事故によるものが大きい)からで、だからいっとき「絆」という言葉が異常なまでに喧伝された(その熱を冷やしたのは放射性瓦礫等の処理の問題である)。地域のつながりとかrealな(あるいはvirtualな?)人の輪とかに縋りつきたかったのだと考えている。このような「不安」という全国的現象は1995年の阪神淡路大震災の時にはあっただろうか?(ツルが関東住まいだからそう思うだけかもしれませんが)。

では、その震災下でご当地キャラはどう活動したのか。一例だけ調べてみる。

福島県いわき市
いわき商工会議所青年部
たいらのまち活性化キャラクター
いわきの地域復興のイメージキャラクター
たいらもん
遠藤貴和(きわ)(28歳:いわき市:フリーデザイナー)
たいらもん

このキャラクター公募に関しては、【その150】で(批判的に)こう書いた。

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(最終選考作品)信正くん
塩崎アユミ
信正くん

陸奥磐城平藩の城下町であった平地区(1966年までは「平市」だった)は現在もいわき市の中心街であり、明治維新140周年を機に、2009年8月、ご当地キャラを作ったらしい。

〔中略〕

因みにこの公募で採用されたのは遠藤貴和(きわ)(28歳:いわき市:フリーデザイナー)による「たいらもん」というタヌキとネコのハイブリッドキャラ。「平城を守る忍者をイメージ」とされてますが、こちらには政治的背景など一切ございませんですw。(明治維新140周年はどこへ行った?)

そりゃまあ(どうでも)いいんだけど、この公募の場合(も)、「何のために制定したか」がよくわからない。2009年時点で商工会議所が「活性化」を謳うからには、やれ経営者の高齢化とかシャッター商店街化とかの問題があったろうと思うんですがね。(リーマンショックも!?)
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しかしその後たいらくんには、「被災者支援」「復興支援」という思ってもみなかった大きな仕事が課せられることになった。
同商工会議所青年部のサイトには、以下のような「たいらもん誕生秘話」が綴られている(抜粋)。

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「街ぐるウォーク」のキャラクターになる 2010年6月2日・3日
2010年、いわき街ぐるウォーク実行委員会により開催された「第1回いわき街ぐるウォーク」のポスターに採用されました。ビール片手に焼き鳥を持ったほろ酔い顔のたいらもんが「カワイイ!」と大評判に。

その後の街ぐるウォークでもキャラクターをつとめる 2011年2月・7月・2012年3月
第2回の2月の後、震災に見舞われましたが、第3回は予定より1ヵ月遅れで行われ、平の街の復興の一翼を担いました。

ケイタイストラップ発売! 2011年2月
第2回いわき街ぐるウォークより、5エリアをすべて回った方に抽選で、たいらもんケイタイストラップをプレゼントするという企画をスタート。とってもかわいい!と大好評でたいらもんの存在が徐々に知れ渡ってきました。

震災支援・ガンバロウポスター配布 2011年3月
忘れもしない3・11、東日本大震災が起きました。地震、津波、放射能汚染で青年部活動も休止を余儀なくされました。曽我年度から佐藤年度へ引き継ぎもままならないままでしたが、こんな時こそ、いわきのためにとメンバーは立ち上がり、まずはたいらもんをキャラクターに使用した「ガンバロウいわき」ポスターを平の街なかで営業を始めた店舗100店に配りました。
また、外部団体と連携して避難所での炊きだし支援を行ったり、風評被害に苦しむ農家さんや加工品業者支援で、市内外で野菜や加工品を販売したりと、活発に活動を行いました。

復興バージョンストラップ、販売 2011年7月
まだ混乱と余震がおさまらない7月。街ぐるウォークが震災後、初めて行われました。その際に登場したのが復興バージョンストラップです。「ガンバロウいわき」のたすきをかけていました。たいらもんもいつの間にか「いわきの街の復興キャラクター」としてみんなに明るさをふりまき、頑張りました。
青年部で販売したストラップは売り上げの1割を被災地支援に充てました。

着ぐるみデビュー! 2012年8月
平七夕の会場に突如現れたたいらもん。「かわいい〜!」と女の子や子どもから人気で記念写真を撮る人でいっぱいに。平二町目の会場では「たいらもんと遊ぼう」と題してゲームやクイズ大会が行われました。青年部でもバックプリントにたいらもんが描かれたおそろいの紺のポロシャツを作り、イベントなどで着用しています。

たいらもんうちわ、作成 2012年8月
これが300本作ってイベントで配布し、またたくまに無くなってしまった「たいらもんうちわ」。ブルーのリゾートバージョンと白地にハイビスカスのアロハバージョンがあります。
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なぜ南国風なのかといえば、もちろんご当地いわき市に「スパリゾートハワイアンズ」があるからです

青年部のメンバーにとって、たいらもんはいわば「戦友」だったろう。それはご当地ジモティにとっても同じかも。着ぐるみ作っただけで活躍の場もなく消えていく乱立泡沫キャラよりも、そこは「ご当地キャラ」としての本質を(図らずも)捉えた活動になったのかもしれません。

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