【番外編のご参考】小壁画に嵌め込まれたものども ― 3(カメのぶんちゃん・ぬまたんち)
(承前)
趣旨のはっきりしない、似たようなイベントが続きますが。
三重県亀山市
かめやま文化年 イメージキャラクター
カメのぶんちゃん
堀江 豊(63歳:広島県廿日市市:グラフィックデザイナー)
ご当地では2013年度から2020年度まで、トリエンナーレ的にこの「かめやま文化年」を実施することとしたらしい。キャラが発表されたのは2013年3月です。
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質問:かめやま文化年は、どのようなことをされるのですか。
回答:3年に1度を目途に、文化に関する取り組みを集中して取り組み、新たな文化の交流、市民の文化力の向上などを目指しています。
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はーそーですか。でもお決まりの「あれも文化、これも文化」のふわふわ路線で、結局何をどうやりたかったのかはっきりしません。言うても2014年が初回実施だったので、今後「文化年」にふさわしく方向性が定まり内容が洗練されていくことを期待します(あくまで上から目線!宣言)。
で、キャラは。
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「カメのぶんちゃん」は亀山市の[亀]の擬人化をモチーフにしています
甲羅のなかには芸術・食・自然・伝統・スポーツ・歴史などいろいろな亀山市の文化がいっぱい詰まっていて「かめやま文化年」を広く発信しようとする姿がデザインされています
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ほらね。およそ人の生活に関わる全般を文化と捉えるスタンスなので、スポーツも文化ということになる。その見方自体は否定しないけど、イベントのあり方としてはいささかうまくないんじゃないですかねえ。共感得にくいでしょ。
他にも微妙にツッコミどころある感じ・・・二次元界では肝心の「甲羅」がほとんど見えてないし。
次の「文化」はこう来ます。
群馬県沼田市
森林文化都市 キャラクター
ぬまたんち(ぬっくん・まっくん・たっくん)
こちらは「森林(もり)と人とが一体となり、皆で力を合わせ、森林(もり)を守り、共存していこうという姿」なんだそうで御座居ます。つまりは森の妖精、あるいは森の小人、もしくは森の人、オランウータン。
どうしてもコレが頭に浮かんじゃいますな。
♪森の木陰でドンジャラホイ
シャンシャン手拍子足拍子
太鼓たたいて笛ふいて
森の小人
作詞:玉木登美夫・山川 清
作曲:山本雅之
1990年に全国初の森林文化都市宣言を出したことをきっかけとして、公募により1998年1月に誕生したということらしいんだけど、8年後ってのはあまりに亀過ぎると思っていろいろ調べても、どちらの時点で公募をしたのかがハッキリしません。「ぬまたん家」の表記になっているものもあるみたい。
こちらも2013年11月にめでたく着ぐるみを作り直してもらって(前のは2001年度から使っていたそうな)、二次元オリジナルにより近い姿になったと大好評です。
クラウドファンディングの手法を使ったわけではないようですがね(笑)。
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