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2016年4月19日 (火)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その160:もおか鬼怒公園ゴルフ倶楽部・丸いポストのまちこだいら)

(承前)

愚blogも何の因果かもう4年目、さすがに塩崎在庫も僅少になってきたんですがね(生産が滞ってるようだしなあ)。でもまだ、栄一にも、いや歩美やまさよにだってストックがないわけじゃないから安心おし。
このところ、推定一族名義として福添ゆういちとか佐藤優子とか佐藤健二とかの変化球を取り上げてみたわけですが、今回はデザインそのものの隠し芸的一族作品を。(つまりは小ネタ綴りなんですが。)

栃木県真岡市
もおか鬼怒公園ゴルフ倶楽部
ロゴマーク
塩崎榮一
もおか鬼怒公園ゴルフ倶楽部

ゴルフ場が20周年を記念して公募した新ロゴマークということになります。「優秀作品」という格付けですが、これが最高位だった(初めからそういう設定だったと思われます;いずれにせよ採用されて控え目ながら同倶楽部のサイトでも使われている)。応募総数24点、ちょっと何だかね。
「日光を水源とする鬼怒川のほとり、本格的リンクスの風格を持つ」という触れ込みのゴルフクラブですが、言い方を変えれば「川沿いに造られた、公営の河川敷コースとしては高いクォリティ」てな感じ。ちょっと微妙だね。ロゴマークも「高級感」狙いではないようだし。

運営:もおか鬼怒公園開発株式会社
設計:株式会社栃木都市計画センター
監修:株式会社ダンロップスポーツエンタープライズ
コース:18 holes / par 72

鬼怒川は現在は利根川水系の一支流だけど、徳川初期までは独立して海に注ぐ川だった(「瀬替え」がなされたのは家康の命による)。古来暴れ川として知られた川であり、昨年9月にも台風18号に伴う豪雨により下流の茨城県常総市をはじめ各所で大きな被害を出したことは記憶に新しい。ソーラーパネル設置のために堤防が削られてなくなっていた、と報じられたあの洪水です。
ご当地が「都市計画」の一環として河川敷にゴルフ場を作ったというのも、その辺りの歴史的教訓によるものでしょうか。

変化球、もう一投。

東京都小平市
丸いポストのまち こだいら ロゴマーク
(優秀作品③)
今井弘美
丸いポストのまちこだいら

[ポスト]に[ハト]を配したのは、そりゃ平和の象徴だからでしょうが、「伝書鳩」というものの役割を考えると、ちょっと笑っちゃいますね。

そもそも「丸いポストのまち こだいら」とはどういう概念であるか。

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(通信文化新報 第6753号 抜粋)

文化の香り高く、また温かなイメージの丸ポストは東京23区内には5か所しか残されていないが、小平市には31か所現存し、2番目に多いあきる野市よりも13か所多い。
こうしたことから、丸ポストを使った町おこしをしていこうと、2009年(平成21年)10月に高さ280センチの「日本一の丸ポスト」を作成した。その後も、仮面ライダーのような3人組キャラクターの地域宣伝隊「コダレンジャー」のリーダーとして、〒マークが顔に入る「丸ポスレッド」を誕生させるなど、ブルーベリーやグリーンロードと共に、市のシンボルとして丸ポストを活用してきた。
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現在小平市サイトでは「37」あるとされているが、これは役目を終え小学校の校庭や校舎に移されたものまで含めて下駄を履かせた数値である。

で、ロゴ制定に至ったということらしい。
そうまでして一体ご当地の「何」をアピールしたいわけ?他に何にも地域興しのネタはなかったの??しかもこれ、日本郵便じゃなくて自治体のシンボルなんだよ!?
都内に住むそこのアナタ、このネットエイジにわざわざせいたかポスト(丸型ポストたる以前につまりは郵便ポストである)を作ったとか、日本で初めてブルーベリーが栽培されたのがご当地だったとか、知ってました?

あーくっだらね。これは一体文化なんであろうか、商業なんであろうか。市の「市民生活部 産業振興課」という部署が担当しているから、そのどちらともである(またはそのどちらでもない)、ということだろう。
あるいは所詮、「Nostalgiaに誘う幸せの丸いポスト」って以外には何ものをも生み出そうとはしてないのかもしれない。ここでご当地が音頭を取って「絵手紙推進運動」を新たに始めた、とかいうんならまた話は別だけど、やってることといったらお定まりのウォークラリーとフォトコンテストとフォーラム程度である(丸ポストを議題にどんなフォーラムだったやら)。
結局、声高に叫ばない方がいいものもあるってことすかね。

企画自体をこき下ろすのはこのぐらいにしまして。

ご当地は、東西で言えば東京都のほぼ中央、やや北寄りの武蔵野台地に位置するところ。学園都市としての印象が強くて、一橋大学小平キャンパス、津田塾大学、そして武蔵野美術大学などがある。
だったらさー、天下のムサビの学生さんに作らせりゃよかったのに。なんつっても造形学部基礎デザイン学科の主任教授はあの東京五輪エンブレム公募(当初の)で次点に入った原 研哉だぜえ!(cf. 2015.09.19「わたしはそうは思わない:2」・2016.04.11「東京五輪エンブレム再公募について(その3)」)
因みにこだいらの選考委員会には同学科教授、宮島慎吾が入っていた。・・・あっ、そこじゃないな。最優秀作品に選ばれた天田ひろみ(小平市:グラフィックデザイナー)がムサビの関係者だったってこともあり得るわけか。ぞぞぞ。

まーね、どちらの作品にせよ、見慣れた塩崎一族の作品とはかなりかけ離れているのは確かですよ。もおかはご当地キャラ公募華やかなりし2011年9月の、こだいらはそれが下火になり始めた2014年10月の発表。
やっぱアレかね、実は作風の幅広いデザイナーだったってことですかね、それとも将来に備えて小銭稼ぎのskillも磨いといたってこってすかね?

以下蛇足。
小平市に隣接する東京都小金井市にはJR中央線の「武蔵小金井/むさしこがねい」駅と西武鉄道多摩川線の「新小金井」駅がある。一方、小平市にも西武鉄道新宿線の「花小金井」駅があります。もっと言うと、栃木県下野市にはJR宇都宮線の「小金井」駅もある。
地方の現役生なんかだと、大学入試の時に微妙に間違って微妙に遅刻しちゃったりするヤツもいるんだろうな。気をつけようね。(受験生がこんなサイト見ないか。ってか今の時期に「受験生」なんていねえか

(続く)

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Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

タイムリーに塩﨑さんの作品を見つけたので、また来てしまいました。
ゴルフのは珍しくテイストが違っていますね。こういうのもできるんだ・・・。
昨日決まったらしい↓のは塩﨑さんの王道の作風です(^^;)

https://www.town.shirakawa.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=37264

もう公共自治体の公募は形だけで、実はオリンピックのエンブレムのように決まった数人の出来レースなんでしょうかね。公募する目的は「PRしたい→他と差別化されていないといけない→独創的なアイディアやオリジナリティのあるデザインを求める」といった前提があると思っていたのですが、逆で公募する側にPRしたいという熱意は無く、やっつけ仕事的な感じでしているのかと思えてきました。だから選ぶのもどこかで見たような無難なものにしているとか・・・。

ぽぽさま

またのお運び、ありがとうございます。

いやー、白川町のキャラ、いやロゴマークの件、ちぃとも存じませんでした!一目見ただけ、一舐めしただけでそれとわかるこの塩テイスト!文章のテンプレぶりも見逃せませんね。いずれ本編でぶった斬らせていただきます。

ご当地キャラクターやら何やらの目的とそこからの逸脱、おっしゃるとおりだと思います。公募キャラはたいていテンプレ、見るべきキャラ、とんがったデザインとなると非公募モノに片寄ってるのも気のせいばかりではないような。

しかしですねー、一方で、そういう幼児性に満ちたテイストを「カワイイ」として(類似の問題などものともせず)むやみにありがたがる、それはもう今どきの日本人の国民性そのものに起因しているのじゃないかかと思わされたりもします。

このゴルフ場ロゴマークにも負けないような「変わり塩崎ネタ」、実はまだいくらかあるんです。そのあたりも追々取り上げてまいりますんで、お楽しみに。

なるほど~!カワイイが好きな日本の国民性というのに頷かされました。日本人は奇抜で思いっきり目立つよりは、足並みそろえて皆同じが好きな傾向もありますもんね。特に公共の地方自治体系はそういう無難なものを好むのかもしれませんね。

それから過去の記事も拝見しまして、駒井瞭さんの似たロゴ5連発(もっとあったかも?!バスや小笠原諸島や大口町の辺りです)にも笑わせてもらいました(^^;)もう怒りとか呆れを通り越して笑えるレベルですよね(笑)

変わり塩崎ネタ、楽しみにしています♪

ぽぽさま

お早いご来駕、傷み入ります。

考えてみれば、Cawaii文化=Cool Japanだ、みたいな観点って、自治体の小役人あたりがいかにも飛びつきそうなところですよね(笑)。

駒井ロゴ、お気に召しましたかー(  ̄▽ ̄)。駒井's公募ビジネスには4つのコアコンピタンスがありましてw、まずは東備西播バス等の「顔ありロゴ」ですね。ご覧になっておわかりでしょうが、赤一色 or 赤・紺ツートンカラーと、判読不能なへのへのもへじが特徴的です。
対して、丸にブーメランの「顔なしロゴ」タイプも結構キてまして(cf. 2014.10.01「配達されない三通の手紙:四通目 第一葉」)、これもお楽しみいただけるかと思います。しかも、このカテゴリーに分類されるべき最新作、また見つけちゃったんですよね、しかも2点。置賜自給圏推進機構ロゴと東京都日野市ユニバーサルデザインロゴです。恐るべし、傘寿翁。やれやれ、また手当てしなきゃ。
でも一番笑えるのは、「キャラクター」かもしれません(cf. 2015.04.16「配達されない三通の手紙:書き直された二通目」)。もう脱力してきます、ある意味癒し(爆)。

この辺にざっと目を通していただければ、「なるほど・THE・駒井ワールド」が俯瞰されましょう。もっとも、基本的に発展性のない作風なので(^^;それ以上の深掘りはあまりお奨めしませんが、お暇がおありなら;

http://park1.wakwak.com/~symbolmark-site/character.pdf

のサイトがなかなかです。これまた王道のテンプレ作家、中本竹識により作成された(と考えられる)リストですが(cf. 2013.11.01「今様竹取物語:上」)、この中でも駒井作品群の存在感は群を抜いています。

あ、4つめは「コトバ」の世界ですね。

まあ、ツルは「類似=悪である」という心情が強いほうなので、そのあたりは適当に割り引いていただいて構いませんですが(汗)。

変わり塩崎ネタ、どうか気長にお待ち下さいましm(__)m。

今後ともご贔屓賜りますよう、よろしくお願いします。

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