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2016年4月14日 (木)

【番外編】丸ブー市章と地図キャラの力学(いとゴン・糸島市章)

(承前)

オリンピックエンブレム問題でちょっとInterruptしましたが、カミスココくんと言えばこの問題もあった。

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【2016.04.03「佳き哉、地図キャラ」】

地形、というより地図上の形そのものをモチーフにしたキャラの中で西の横綱と考えていたのは、福岡県糸島市の「いとゴン」です。
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それがこれです。

福岡県糸島市
イメージキャラクター
いとゴン
三巻保征(新潟県三条市)
いとゴン1

これはアレコレ言う前にまず、糸島半島の地図を見ていただきませう。

福岡県糸島半島

よくもまあこう見事な竜の頭の形になったもんだと思います。
キャラクターはその[地形]を模した[竜]。市の花[ハマボウ/Hibiscus hamabo]は暖地の海岸に生えるアオイ科の低木で(セリ科のハマボウフウ/Glehnia littoralisとは全く別)、漢字で書くと「黄槿」、黄色いムクゲという意味になる。7月にオクラやワタにも似たきれいな花を咲かせて、ハイビスカス気分、味わえます。ご当地には九州最大級の自生地があるそうな。

ハマボウと可也山(小富士)

角の黄色は糸島市のシンボルカラーたる由、愛称はいとしま+ドラゴンね。

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糸島の地図をジーッと見ていたら、ふとヒントが浮かびました。
ゴジラか[竜]か、はたまたネッシーか。そんなイメージが湧き立って、[地図]をそのまんま、原形を崩さないように、また、かわいらしく親しみ深いキャラクターになるように心がけました。性格は人なつっこくて明るい元気者。糸島市の花に選ばれた[はまぼう]を手に、愛嬌をふりまきながら糸島のピーアールをしてくれることでしょう。
子どもたちに愛され、糸島市を明るく元気にしてくれる、そんなキャラクターになって欲しいと思っています。
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-----《唐突に回想シーン》-----
1978年真夏、高校1年生のツルは友人ブンジと連れ立って自転車を漕いでいた。
目指すは糸島半島の先端あたり、そこにはツルの父親の同級生(既に故人であった)がかつて住職を勤めていた「法正寺」。夏休みの数日間泊めてもらい、海遊びに明け暮れようというわけ。
福岡市南区の家からだと直線距離にして約25km、頼りは父親から借りた国土地理院の5万分の1の地図数枚のみ(2万5千分の1だったかな?父親が狩猟を趣味にしていた関係で、そうした地図はいっぱいあった)。

途中、下山門団地のブンジの叔父さんちに立ち寄ってスイカもらったりして、それでも着いたのは午後のわりと早い時間帯ではなかったろうか。
お寺が建っているのは「竜の下顎」の陸地が一番狭まったところで、今回調べてみたら土地の幅は250mほどしかなく、前も後ろも海って感じ(道は通ってますがね)。
亡くなられた先代の奥様やご子息の住職に挨拶して、お土産差し出して、あとはひたすら海、海、海。海水浴場とかではない、ただの海(リアス式で男の子の磯遊びには最適、ブンジは魚突き用の銛まで持ってきてたな)。寝泊まりは本堂、食事は三食出していただきました。
あの時は大変お世話になりました・・・。
-----《回想シーン終わり》-----

このお寺、地図(今度はデジタルね)を見ると今もあって、懐かしかった。
漁師町のお寺というのは大した力があるもので、そりゃ板子一枚下は地獄って世界ですから。神社の下で泳いでて見咎められても、「お寺に逗留している」の一言で大目に見てくれましたっけ。
海の珍しい獲物が持ち込まれたりすることもあるわけで、もっと前には白ナマコ(正確にはシロナマコ/Paracaudina chilensisじゃなくてマナマコ/Stichopus japonicus/Apostichopus japonicusのアルビノ個体だった)が水槽で飼われてたりもしました^^;。

で、だ。ツルはそのプチ自転車旅行の時、地図を見て「糸島って竜の頭そっくりだなあ」と初めて思ったわけ。その後、1988年の辰年には暑中見舞の絵もこれにしたんですよね、プリントゴッコで
(因みにツルは今でも!!年賀状をプリントゴッコで作成しております。絶滅危惧種どころではない苦労だわ、インクの劣化が激しくてねえ(T-T))

えーと、よか話はここまでですたい。
このキャラクターは2011.07.01〜08.01に募集されており、09.29に発表されたようですが、ツッコミどころがなしとはしない。それは、市の木(カエデ)・花・シンボルカラーも全く同時の07.01〜08.01に募集されていて、決まったのはキャラクター発表の直前、09.09頃だからです。

どうして三巻は「ハマボウ」や「黄色」を使うことができたのだろう??それって出来レースではないの!?!?
ま、市の花が決まってから3週間のうちに手直ししてたってことかもしれんけど。

さらにである。この2年前、2009年10月には、前原市(まえばるし)・糸島郡志摩町・同 二丈町の新設合併(2010.01.01施行)に際してご当地の新市章が選ばれてるんですが・・・。

福岡県糸島市
市章
三巻保征(新潟県三条市)
糸島市章

これも三巻作品だったんだ!こんなパターン、ツルは他に知りません。

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前原市、二丈町、志摩町が合併して誕生する「糸島市」の「いと」の文字をデザイン化。青い海、美しい山並と、自然、そしてそこで生活する人々をモチーフにしている。
糸島市の将来像のうち、「人も元気、まちも元気」を表現するため、人の形に見えるよう[と]の文字を[赤色]でデザインし、「新鮮都市」を意味する、海、山、自然を[い]の文字の[青色]と[緑色]で表現した。
これから発展、飛躍する新鮮で元気な街をイメージしている。
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典型的な丸ブー、すなわち「丸にブーメラン」模様。典型的な公募ガイダー式水ぶくれ文章。内容の薄さを、募集要項の文言↓を鸚鵡返しにすることで字数だけ埋めたに過ぎないです。

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「糸島市」のまちづくりの将来像である『人も元気 まちも元気 新鮮都市 いとしま』のイメージにふさわしい市章を選定することを目的とする。
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結局のところ、偶然だったのか、そうでなかったのかは、永遠にわからないところではありましょうが。

おまけ。実はこのいとゴン、2014年12月にデザインを変更しちゃってるんです。

いとゴン2

アクのない、ただのかわいい姿になって、地形の面影を偲ぶことはできなくなってしまった。とんでもない愚行ですっ(いくら、糸島半島の東側はご当地ではなく福岡市だから僣称のおそれありとはいえ)。

「誕生して1年がたち、糸島のおいしいものを食べすぎて、まん丸、お肌つやつやのいとゴンになりました。」だあ!?やったらダイエットせんかあああ!!貴様は毎年1ヵ月半も夏休みを取っとるっちゃろうがあっ!(笑)

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