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2016年4月 9日 (土)

【VSOP編】東京五輪エンブレム再公募について(その1)

とうとう出てきましたねえ、再公募の最終候補。昨日(2016年4月8日)、4点が公表された。

 

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最終候補作品に関する意見募集

 

東京2020大会エンブレムの決定を心待ちにしていただいている皆様、デザイン募集にご応募いただいた皆様、大変お待たせいたしました。
昨年12月の応募締め切り以降、応募要項等に照らした形式面のチェック、デザイン専門家にもご協力いただいたデザイン面でのチェック、国内外の商標手続等を行いました。その過程で、エンブレム委員会においても真摯に議論と審査を重ねて、ご応募いただいた14,599の力作を4作品にまで絞り込みました。
これらの作品は、各作品の作者からオリジナルの作品であることの誓約とともに、デッサンなど制作過程の情報も提供いただいており、こうした選考の手続をすべて通過したエンブレム委員会一同が自信を持ってお示しする、現段階におけるベストの4作品です。
そして、今度は、皆様にもエンブレムの選考に参画していただきたいと思います。
エンブレムを募集するにあたって、大会ビジョンと7つのキーワードを示し、これをきっかけとした作品の制作をお願いしました。このキーワードを踏まえて、皆さんが各作品にどのような印象を持ったか、ご意見を集めさせていただきます。皆様からいただいたご意見は、最終審査にあたって参考にさせていただきます。
いずれも作者が熱意を込めた作品です。作品の良い点、優れた点など前向きなご意見、応援コメントをお願いいたします。

 

エンブレム委員会 一同
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すごくわかりやすく、かつ煌めかしく書かれた文章で、「読まれる」ことを十分意識して読者を味方につけようという意志が感じ取れます。その意気込みたるやよし。
2012年8月の招致委員会の(今となっては)独りよがりなキャッチコピー満載のメッセージ(cf. 2015.09.11「Olympics & Expos その4のその後」)とはだいぶ違うテイストは、盗作問題で深傷を負って初めて得られたものかもしれない。

 

ふふん、そうかいそうかい。見てやろうじゃないの、Very Special (or Strange) Olympic Problem。「前向きなご意見」は皆さんがお出しになるでしょうから(笑)、それ以外のところを。

 

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A. 組市松紋(くみいちまつもん)

 

東京五輪エンブレム再公募 最終候補作品A

 

歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。
形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した。
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あり得ない。日本人が考えるVersatility/Diversityはそれぐらいのものなのかよ。小粒。Originalityにも欠ける気はする、市松模様っぽいのを使ったのはトリノでしたかね。

 

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B. つなぐ輪、広がる和

 

東京五輪エンブレム再公募 最終候補作品B

 

選手の躍動と観客の喜びがつながってひとつの“輪”となり、世界に広がってゆく平和や調和の“和”を表現した。
肉体と精神のたくましさ、躍動感・スピード感を込めたデザインにより、「自己ベスト」を目指すアスリートの素晴らしい活躍が世界に与える感動を表す。さらには、2020年に日本がお迎えする世界の人々への敬意とおもてなしの心を伝える。
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ツルはなぜか、IOCというよりFIFA好みのデザインだという印象を持った。和は和風の和、も意識したんだろうけど、もうそんな掛け詞やめてよね。
つまりは丸ブー由来ってことですか。今までの潮流の総決算であって、新しい胎動は感じない。
ビジュアル上「おもてなし」感も特段認められないので、最後のセンテンスはつけ足しの置き字なんでしょう。

 

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C. 超える人

 

東京五輪エンブレム再公募 最終候補作品C

 

俵屋宗達の風神雷神図や浅草雷門(風神雷神門)など、古くから日本人に愛されてきた風神・雷神をモチーフに、ゴールテープを切る一瞬の躍動感や、「自己ベスト」を目指し、超えようとする選手たちの姿勢を描いたデザイン。雷神の太鼓を花火に、風神の風袋を虹にたとえ、平和、多様性、調和への思いを込めた。
アスリートの強靭な心身による平和への継続的な貢献をエンブレムに託し、未来へつなげる。
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風神雷神図が日本のMatcho Iconだと思ったことはなかったけど、理解できないものでもない。けれど、そのコンセプトはビジュアル上全て少しずつズレを生じている感じ。少なくとも「ゴールテープを切る一瞬の躍動感」ではなくて「重量挙げの一瞬の緊張感」だよね(笑)。形状の適合だけを追ったからだろうけど、風神雷神に自己研鑽の意味性を重ねることに成功したとは思えない。花火と虹の譬えはただ不要。

 

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D. 晴れやかな顔、花咲く

 

東京五輪エンブレム再公募 最終候補作品D

 

「自己ベスト」を尽くすアスリートと、彼らをたたえる人々の晴れやかな表情。その感情の動きを、空に向いて開花する朝顔(英語名:morning glory)に重ねた。朝顔の種が芽を出し、蔓を伸ばして花を開き、再び実を結ぶ成長の過程が、大会への期待感や次世代への継承を示している。
江戸時代に流行し、子どもから大人まで広く親しまれてきたこの花が、2020年への気持ちを高め、世界から訪れる観客を日本中でお迎えする。
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「morning glory」とゆーのはですね、slungで「朝勃ち」の意味があります。(こらこらこらっっっ!!!)恥ずかしいです、Utamaro Dick, Well Hung。
どっちかっちゃあアサガオよりウニだし、「伸びる」の含意も感じないし、多分これが一番「後付け」のコンセプトなんだろう。作品タイトルが回文になってるぐらいのことしたら、無意味に面白かったのに。
ま、桜の花輪の次に朝顔はないかなと。

 

はい、結論。どれも嫌い。類似/盗作の件を除けば佐野エンブレムの方がまだStylishだったと思うけど、一般的には少数派なんだろうなあ。でも我はMinorityを愛す、ってか。

 

2020年 東京オリンピック・パラリンピック
エンブレム → 取り消し
佐野研二郎
東京五輪エンブレム(佐野版)

 

(続く)

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