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2016年5月 2日 (月)

【異色編】野心と不安 → 挫折と希望(もち-うさぎ)後編

(承前)

「女子大生が作ったゆるキャラ」として当初注目を浴びた「もち-うさぎ」も、しかしその後順風満帆にキャラクタービジネスの荒海を渡ってきたわけではないのです。
サイトを見てみると、こんな「れきし」が(抜粋)。

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2000.03.03 新潟県長岡市在住の造形大学生の作者が、就職活動のポートフォリオ(作品集)のためにオリジナルキャラクター「もち-うさぎ」を生み出す

2001.01 作者が造形大学の卒業制作展にもち-うさぎのショップイメージを出展

2001.03 日本テレビ系列「ズームイン朝」(作者&もち-うさぎ出演)
(6分間も特集をしていただきました!)

2001.05.15 長岡新聞に掲載(もち-うさぎのお土産用お菓子販売について)

2001.11 全国デビューに向けてスカウトされる

2002.07 全国向けグッズ販売スタート!(UFOキャッチャー&ワッペン&文具&子供服&ぬいぐるみなど)

2006 新潟生まれにこだわって新たにスタート!新潟県内のお土産屋さんにグッズを置いてもらう

2010.12 170cmもち-うさぎ新潟デビューイベント 新潟ふるさと村&いわむろや

2011.02 もち-うさぎ作者、新潟県庁大野副知事訪問

2011.04 新潟の「食」を全国にPRするキャラクターとして新潟県観光協会より公認キャラクターへ

2012.08 「もち-うさぎペーパークラフト教室」in イオンモール新潟南

2014.12 もち-うさぎ手づくり雑貨サイトOPEN

2015.05 新潟県弥彦村公認キャラクターへ
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再スタート前の2005〜2006年は、実は「挫折期」だったと作者は語っている。

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(2011.01.18)

2001年スカウトを受けて全国展開をしたのですが、、、

2002年ゲームセンターの景品や、文房具など全国展開したものの
倒産、次に紹介してもらった会社も倒産
一時もち-うさぎは路頭に迷いました

それを救ってくれたのが、
今一緒に活動をしている、弥彦の社長さんです
もち-うさぎと作者にとって、弥彦の社長は「救世主」でした

心機一転、2006年から作者念願の
新潟限定キャラクターとして再デビューしました

社長の想い
≪新潟のキャラクターとして息の長いキャラクターに育て上げたい≫

ファンの方のご協力により、
記念すべき2010年の10周年に唄や着ぐるみもできました
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再生の方策として、全国区から地方区への大転換がなされたわけです。そこには「ご当地キャラ」が盛り上がりつつあったことも有利に働いたろう。
そして。

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(2011.02.21)

新潟県の大野副知事にお会いして参りました。
もち-うさぎを大変気に入って下さり、今後の新潟ともち-うさぎのお話を沢山して来ました。

11年続けて来て本当に良かったです。
感動して作者、副知事室で泣いてしまいました…

副知事室に170cmもち-うさぎの写真と新聞を貼って下さってます☆
ありがとうございました♪
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さらに現在に至る。

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(2015.05.01)

先日、三條新聞さんに掲載頂きました、『もち-うさぎが、弥彦村の公認キャラクターになるかも』と、言うニュースですが、本日無事に15年間の活動実績が認められ、もち-うさぎは新潟県弥彦村の公認キャラクターになりました
2011年に新潟県観光協会様から頂いた公認に続き、これで2つ目になります

2010年後半に、K様のご協力もありまして、もち-うさぎがおっきくなってから、ご当地キャラクターの大ブームもあり新潟をPRする機会が一気に増えました。

その中で今回の認定は、弥彦村を拠点に、おっきなもち-うさぎと一緒にとても頑張ってくださった、株式会社坂井商店さんの社長ご夫妻とスタッフさん達の努力の賜物だと、もち-うさぎ作者は思っております。
『新潟をPRできるキャラクター』をと2000年に産んだ子が、陰で支えてくださるスタッフの皆様、そしてファンの皆様のおかげで目に見える結果を頂けました事を本当に感謝しております。
ありがとうございます

これからも、もち-うさぎをよろしくお願いいたします。

もち-うさぎ作者より
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長岡生まれの弥彦育ち、身の丈に合ったSustainableな新潟キャラとなったわけw。
当のもち-うさぎくんもお喜びのようです。

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5月から弥彦村の観光PR係として公認してもらえたんだ。
いままでの新潟県観光協会から[の]「うまさぎっしり新潟コンシェルジュ」PR係のお仕事も続けるから少し忙しくなったんだ。
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このキャラ、成立過程も一般的なご当地キャラとは大きく違うし、ビジュアルもむしろ当時流行っていた「たれぱんだ」(1995:by 末政ひかる)のような脱力系の流れを汲むものと思え、ありがちなてんこ盛りテンプレートスタイルとはだいぶ異なっている。
しかし、凡百の公募ガイダー系キャラとシビアに比べて一番違うのは、「作者の思い入れ」ではないでしょうか(おそらく著作権は作者側に留保されているものと推測)。

ついでに言えば、makiは2011年の震災の際、悩みながらも自ら奔走してカンパを募りつつ、女性用パンツを買い集めて横浜から被災者に送ったことがblogに残されている。このこととて、「もち-うさぎ」というキャラクターを創造したことに遠因があるのかもしれない。
キャラ制作以外の社会との接点なんてことを思ったりもします。

「ちょっと時間がかかったけど」、ご当地キャラのあり方として、これもまた十分アリな行き方なんではないかと。

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