【番外編のおまけ】鶴と亀がスベった♪(健康くん&元気くん・がっぽりちゃん)
(承前)
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市原作品で似てるものを探してみても、せいぜいこの程度だし↓。あんまり似てないか。
埼玉県蓮田市
マスコットキャラクター
はすぴぃ
市原麻奈美(東京都)
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このことが気になってさらに調べていたら、枝葉が妙な方向に繁っちゃった。こんな類似作品群ができてまして。
長野県中野市
健康長寿のまち中野市 シンボルキャラクター
健康くん・元気くん
前岡弥生(茨城県)
2015年9月に制定されたばかりだからご当地キャラとしては後発組と言っていいだろう。「健康」&「元気」なご長寿アイコン[鶴]&[亀]が、市の花[バラ]&[シャクヤク]と市の木[リンゴ]&[モミジ]をつけているわけ。
問題はまず、鶴キャラ健康くんのマッシュルーム体形。「はすぴぃ」と同じですねえ。応募総数16点でも公募は公募、パクりはパクり(ぴしゃり)。
一方亀キャラの元気くんはこれ↓にルーツを持つらしい。
京都府京丹後市
健康楽歩里(がっぽり)ポイント事業 イメージキャラクター
がっぽりちゃん
前岡弥生(茨城県常総市)
2014.10.27の記者発表資料に記載されている前岡のコメントは次のとおり。
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頭には、「里を歩いていたら遺跡から土器を発見し」[土器]の帽子をかぶり、市の花[トウテイラン]をつけています。首から下げているのは[丹後ちりめん]のタオルです。今日も「楽・歩・里」の[はちまき]をして、楽しくふる里を歩きます。
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ううう、微妙に文章が粗忽だぞい。
とにかく「健康長寿のシンボルである[カメ]をモチーフにしたキャラクター」ということなわけです。
市の花に指定されてるトウテイラン/洞庭藍/Veronica ornataはゴマノハグサ科の日本固有種で(「蘭」じゃないのだ)、一応珍稀植物と言えるだろう。ご当地の海浜に自生している由。こうした、「ご当地でしか見られない動植物」を自治体シンボルにする例は時々ありますね。(本来そうあるべきものじゃないの?サクラやツツジを指定してる自治体なんて、がっかりする。)
インパクトある「健康楽歩里」とはどんなものかといいますと。
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(2014.11.12 産経新聞 抜粋)
健康楽歩里ポイント事業は市健康推進課が企画し、8月から実施。参加者は毎日のウォーキングや健康体操、健康食の工夫などを各1ポイント(1日最高3ポイント)として加算し、今月末に全ポイントを集計する。
記入したポイントカードを市に提出し、150ポイント以上ある参加者には、抽選で100人に健康グッズが贈られる。
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うう、小学生の頃の夏休みのラジオ体操のスタンプカードみたい。あれも最後にお菓子とかもらえたよね(あの頃は夏休み中ほとんど毎日やってたよなあ、今は違うみたいだけど)。
でもここだけの話、必要なポイント数は当初250ポイントだったので、途中で6割まで減らされたというのはよほど人気がなかったんでしょうか。
そんなことでは2014年10月発表のがっぽりちゃんも、後発組というより「単発組」になりかねないな。この活動、2015年には5月に再び行われてますが、今年はどうなってるんだろう。
コンセプトも「健康」「長寿」の点で似ているから、中野市への応募の際に前岡の頭の中にあったのは、前年における自らのマイナーな成功例「使い回し」と、それに見合う姿をした2012年の蓮田市キャラ「拝借」の思想でしかなかったと思う。しかし京丹後市だって、副賞が図書カード5,000円分ぽっちでも、全国募集で応募総数21点(資料により22点?)ぽっちでも、公募は公募だったわけです。よくって発想の貧困、下手すりゃ単なるパクり(自己の?他者の?
)の烙印は免れまい。
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