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2016年6月25日 (土)

【番外編】青空に燕が おどって・・・:1(燕市章)

100倍返し?滅相もないですわ、ほほほ。
 
 
(承前)

前回、「近いうち取り上げるつもり」と書いた件、早速。実はこれがとんでもない大ネタなんである。

現在の燕市は、2006.03.20、(旧)燕市と西蒲原郡の吉田町・分水町(ぶんすいまち)が新設合併して生まれた自治体。市章は合併前に以下の流れで決定された。

・2005.06.24〜08.05 全国募集(1人2点まで)
・08.08〜16 事務局で全国の市町村章との類似調査
・応募総数272人406点から「応募条件を満たさなかった」51点を除外
・08.22 合併協議会第2回総務委員会の一次選考&二次選考で5点に絞り込み → 公表
・08.24 候補5点の商標登録図形との類似調査を特許事務所に依頼
・08.24〜09.02 各作者に対し類似・自作未発表に関する確認調査
・09.15〜16 分水町議会・燕市議会・吉田町議会に候補作品を報告
・09.29 第7回合併協議会で採用作品を決定
・12.07 第8回合併協議会で色指定を変更

一次選考からオブザーバーとしてついたのが、新潟デザイン専門学校/NCAD(Niigata College of Art and Design)のグラフィックデザイン科専任講師、小泉修一郎であった。

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(2005.09.29 燕・吉田・分水合併協議会 第7回会議 会議録 抜粋)

〔前略〕

・・・第一次候補作品の選考を行いました。
その結果、委員が選んだ票数が多い順に、まず14点をピックアップし、これについて、小泉先生から専門家の観点で寸評をいただきました。さらに、委員から要望があり、小泉先生が参考作品として選んだ8点についても寸評をいただくとともに、委員が選んだ14点と小泉先生が選んだ参考作品8点を含めて、22点について協議を行いました。その結果、14点を絞り込み、これを対象に第二次選定を行うことで決定しました。
次に、第二次候補作品の選定を行い、各委員が無記名で2点の投票を行った結果、別紙5点の作品を、全会一致で本委員会の「新市の市章デザイン候補作品」とすることに決定したものです。
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「オブザーバー」以上のことやってるじゃねえか。「小泉先生が選んだ参考作品8点」が最終候補5点にどのように反映されたかは不明ですが

5点の候補を、作者の制作意図および第7回合併協議会での小泉のコメントとともに見てみると。

新潟県燕市
市章デザイン候補作品

〔作品番号1〕
平澤久美(21歳:新潟県長岡市)
燕市章(平澤案)

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TSUBAMEの[T]をモチーフに、人・自然・産業と、さらに形を3つに分け、色を[青]・[緑]と同系色で調和したイメージにしました。
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最初の作品番号1に関しては、非常にやわらかいトーン、アルファベットの[T]をイメージしている。真ん中が燕市ということであれば、両サイドが分水町であり吉田町であるような考え方のとおり使われている。非常に簡潔でシンプルだと考えています。
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〔作品番号2〕
原田豊子(25歳:新潟市)
燕市章(原田案)

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人の輪と[木]をモチーフにし、全体を[ツバメ]のイメージで作成しました。色彩は自然色を基調に暖かみを出し、産業などが盛んなことから、ポイントに人工色の[青]を用いました。
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「青」=「人工色」という捉え方が独自ですね。

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作品番号2は、他の市町村に少し似ているかなという部分はありますが、色を少し変えることによって、たとえば燕の[矢印]みたいな、この辺の色を変えることもできないことはないと思っております。バランス的には悪くないデザインだと思います。
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〔作品番号3〕
古川千恵望(20歳:新潟市)
燕市章(古川案)

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左側は人が[手]を掲げている形を象り、市の向上(進化)を意識し、全体の形は[葉](自然)を意識し、またそれで全体を覆うことで調和を表現しました。色彩の意味は[緑]=豊かな自然、[黄]=明るい未来を表現しています。
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作品番号3は、非常に新しい形かなと思っております。左側は[人]が[手]を上げている形、進化を意味し全体の形は[葉]を表している。新しい新緑でこの辺もパッとしそうかなと。こういうマークは市町村ではあまり使わないマークかなと思います。新しいという気はしております。
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〔作品番号4〕
小柴雅樹(41歳:兵庫県宍粟市)
燕市章(小柴案)

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燕市の頭文字[ツ]をモチーフに、歴史と文化をあらわす大きな[空]、交流の地をあらわす[緑]の新市をバックに、[燕]がはばたくイメージで描き、将来像「人と自然と産業が調和しながら、進化するまち」をデザインした。
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作品番号4は、[円形]の中に[燕]のマークが入っているのですが、先ほどの3番もそうなのですが、今回見させていただいた中で、[燕]をシンボリックにデザインした形が非常に多かった。それと、カタカナの[ツ]、ひらがなの「つ」、漢字を使われたのもありました。問題は合併のテーマ、人と自然と産業の調和、三つのテーマがある。それから、1市2町が一つになる。そいうものをシンボライズできるものがいいのではないかと考えております。
4番に関してはどこかで見たことがあると思われるかと思うのですが、新潟県のマークにも似ていると思われるかもしれないのですが、先ほど言いましたように総合的に見た場合、全然似ていない、イメージとして似ているだけで、別にこれは問題がない。
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「先ほどの3番もそうなのですが」の意味するところはどうもわかりません。

〔作品番号5〕
波多野保子(59歳:大分市)
燕市章(波多野案)

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作品番号の5については、[オレンジ]が蛍光色でパッと目に入ると思われると思うのですが、蛍光色と言うのは、われわれ蛍光一色というふうに使うのです。印刷する場合非常に難しい。お金がかかります。ですので、これに決定された場合はオレンジをたとえば、イエロー100%か80%、というようにオレンジ系統に直すというふうにしなければならないだろうと思います。これも[燕]の形を形どって、[グリーン]と[ブルー]と[オレンジ]、これも1市2町のシンボライズできるものになって、スピード感もあってというふうに感じております。
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以上のうち、作品番号5が最優秀賞(他は全て優秀賞とされた)、1〜3がNCAD学生の作品です。

小泉の発言が公正な立場に立ったものであったかについては意見の分かれるところでしょう。しかし、1〜3はいずれもPositive Factorを優先的に挙げているのに対し、4〜5に対してはNegative Factorから入っているから、ツルとしては「そうではなかった」と疑念を持たざるを得ない。

さて、ここまでは前置き、枕です。

(続く)

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