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2016年7月23日 (土)

【対決編】丸ブー艶競べ [20](花巻市章・宇陀市章)

(承前)

このシリーズを書いていて痛感するのは、高齢の公募ガイダーほどテンプレの陥穽に嵌まること。いつも暗澹とします。創造性が失われていくのはもう仕方がないとしても、そこを補うべきミネルヴァの梟を飼い慣らすことはしてこなかった(cf.【その21】)ということが垣間見えるからね。
歳を重ねるにつれて堕ちていく稼業というのも因果なものよのう。そりゃ、若い人が堕落してるのを見るよりなんぼかマシと思ってみたりもするけれど。めっきり五十路、熟年に近づきつつあるツルとしても、以て他山の石とすべき処なり。

そんな文脈で、このガイダーのこと、もう少し斬り刻みましょう。今度は見た目のビジュアルそのものに着目して。

岩手県花巻市
市章
萱野光俊(熊本市)
〔2005年10月決定〕
花巻市章

(優秀賞)
小島正夫(千葉県山武郡大網白里町(現 大網白里市))
田村 勝(岩手県盛岡市)
小山朝子(群馬県伊勢崎市)

2006年元日、(旧)花巻市・稗貫郡石鳥谷町(ひえぬきぐん いしどりやちょう)・同 大迫町(おおはさままち)・和賀郡東和町が新設合併を行った際の2代目市章です。

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花巻市の4市町合併を[花びら]として新市の将来像である「早池峰の風薫る安らぎと活力にみちたイーハトーブはなまき」のイメージをあらわし、花巻市の魅力と活力あふれる繁栄発展を表徴した市章としました。[赤のポイント]は市民の市政への情熱を示します。
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 ↓

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(花巻市統計書 平成26年版)

市章は、新市の将来像「早池峰の風薫る安らぎと活力にみちたイーハトーブはなまき」を象徴しています。
[4つのブルー]は、合併前の4つの市町と早池峰の風、そして新市の発展を表しています。
中心の[オレンジ]は、安らぎと活力、そしてそこに暮らす人々の情熱を表したものです。
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やっぱりね。「市民の市政への情熱」はちと無理があるとは思ってたんだよな。

この公募でも、合併協議会で行われた表彰に萱野は出席している。

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(2005.11.28 第18回花巻地方合併協議会 会議録 抜粋)

渡辺会長
表彰状、萱野光俊殿。
あなたは花巻市、大迫町、石鳥谷町、東和町の合併により誕生する新花巻市の市章公募において、審査の結果、新市の将来像にふさわしい作品として新市の市章に採用されましたので、これを表彰します。
花巻地方合併協議会会長 渡辺 勉

おめでとうございます。
賞金と記念品です。

藤井事務局次長
大変おめでとうございました。記念品は、花巻傘、エーデルワイン特別限定セット、大吟醸セット、ホームスパンのマフラーです。ここで、ただいま表彰されました萱野さんからご挨拶をお願いいたします。

萱野光俊氏
私の作品を選定していただきまして非常にうれしく思っております。光栄に思っております。
私の作品は、パソコンはマッキントッシュ、ソフトはイラストレーター・バージョン5.0で作りました。
花巻市のマークを考える際に、花のテーマで考えていこうと思いまして、4市町を[4枚の花びら]を開花させた形で造形してみました。4つの花びらを花巻市のまちづくりの4つの基本構想を私なりに考えて見ました。
1つ目は花巻市に住む人たちが安心して暮らせる居住空間、2つ目は緑豊かな環境と共生する自然空間、3つ目は働く人々が輝き続ける産業空間、4つ目はみんな元気で笑顔があふれる交流空間、そして花巻市が誇る宮沢賢治先生の宇宙空間を加味して製作しました。
私の製作したマークが、花巻市民の皆様に末永いご支援、ご愛顧を賜りますよう深く願っております。うれしい気持ちでございます。本当にありがとうございました。
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おお!!今度のスピーチはなんやエラい気合い入っとるやんけ!鹿爪らしく語っとるし。お楽しみ福袋的記念品が魅力的だったせいかしら
実はこのちょうど1週間前の2005.11.21にも、萱野は熊本県合志市章の表彰で第14回合志西合志二町合併協議会に出席している。濡れ手に粟のウハウハ引っ張りだこだったわけ(合志市でどんなスピーチをしたかは、残念、判明しません)。

平成丸ブー自治体章にしては珍しく、整形のすっきり系デザインではある。「あ、きれい」と感じられた読者諸賢もおられましょう。しかしそれも、これを見た後ではどうであろうか。

岩手県花巻市
旧市章
旧花巻市章

半世紀遡って、1954.04.01、稗貫郡の花巻町・湯本村・湯口村・矢沢村・太田村・宮野目村が新設合併して(旧)花巻市が成立した時の初代市章です。6町村合併にして「4つのピースを捻った点対称」だったについては、きっと何かの形而上的意義があったんでしょう。願わくば「4つの自治体の合併だから四弁花」みたいな安直な発想ではないことを。表層だけが新市に引き継がれたのがご当地の不幸。

先行事例ばかりではない。後続のこれも見てみると。

奈良県宇陀市
市章
萱野光俊(熊本県)
〔2005年11月決定〕
宇陀市章(最終版)

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宇陀市の[う]をモチーフに、大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の4町村の合併と宇陀市の誕生を[4つの花弁]の開花で表わし、[レッド]は活力を、[グリーン]は豊かな自然を、[ブルー]は清らかな水をイメージ。全体として、宇陀市の魅力と活力あふれる将来像を表徴しています。
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(優秀賞)
合田さち男(岡山県)
山崎利之(長崎県)
田中博士(愛知県)
当具 薫(三重県)

花巻市章と宇陀市章、確かにどちらも平成丸ブー市章の中では異彩を放っているとは思う。けど、まさか同じ作者とは思わなかった。

ああ、やっぱりそうか、「時期が近けりゃデザインは似る」。四弁花なんて、時空を超えて使えたわけですけど、新旧の「花巻」でなくとも。

宇陀市章(応募案(?))

愚blogで本Seriesを書き始めた3年半前の頃には、四つの輪っかが閉じたパターンもネットで拾えたのだけど、今はもう見つからない。大宇陀町・菟田野町(うたのちょう)・榛原町・室生村合併協議会のサイトも消え消え状態です。これが真に応募案であったのか、単なるバッタもんだったのか、今となっては薮の中ですが。

(続く)

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