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2016年8月 8日 (月)

【攻撃 vs 防御編】(4) アナタのムラの公募の不実?(鳴沢村): Session One

(承前)

cf.
2015.12.22「★の瞳に希望の光」
2015.12.26「★の瞳に不実の翳り」

見た目は似ていてもコンセプトや方向性に独自性があれば「類似」には当たらない、というのが大田区PRキャラクター公募の時にも垣間見えた業界の常識らしい(cf. 2016.03.30「悪夢、完結に向かって:下」;そう言や大田区のあのキャラの愛称募集はどうなっとるんだ)。商標登録上も、分類が異なっていれば問題ないということのようです(cf. 2016.07.11「アナタのウチのキャラの不都合?」)。
でも、そこで下手を打ったのが東京五輪エンブレム公募なんだろう。弁理士は、法律特許事務所は、結局佐野研二郎を助けてくれなかったわけで。

コンセプトが違えば類似たり得ないのかという問題は、ツルは密かに次の事例で深掘りしてました。

山梨県南都留郡鳴沢村
マスコットキャラクター
なるシカくん
八谷早希子
なるシカくん

山形県西村山郡西川町
月山朝日観光協会
イメージキャラクター
(投票対象候補)
(2013年12月頃投票)
月山朝日観光協会キャラクター候補

----------
(2015.12.23(水) 抜粋)

鳴沢村役場 企画課 商工・観光係御中

〔中略〕

今夏、貴村で公募により制定されたマスコットキャラクター「なるシカくん」のことですが、この作品は、2014年3月に山形県西村山郡西川町の月山朝日観光協会(西川町役場 商工観光課内)が発表したイメージキャラクター「ガッさん」の公募過程において、2013年12月に行われた人気投票の際の対象候補の一つと酷似しています。

「なるシカくん」の作者は北海道江別市在住の八谷早希子氏である旨貴自治体により公表されていますが、一方、月山朝日観光協会キャラクターの当該候補についても、同人が作者であるものと推測されます。

貴村の募集要項には以下のような規定がありました。

-----
4 応募条件
(3)自作の未発表作品であること。(同一作品、類似作品、他のコンテストへの応募作品、個人的に使用されているものは不可)
(4)第三者の著作権、商標権等の権利を有している著作物を利用していないこと。
-----

総合的に勘案するに、当該候補が八谷氏の手によるものであったとしても、あるいは仮に他の作者によるものであったとしても、貴村の上記応募条件への明確な違反があるものと言わざるを得ません。

従いまして、以下2点につき、ご見解をお寄せいただけますでしょうか。

(1)なるシカくんの制定過程において、上述の類似作品の存在は把握しておられたでしょうか。また、そうであった場合、内部で、あるいは月山朝日観光協会との間で、何らかの善後策等を協議検討されましたか。

(2)なるシカくんの採用決定は募集要項の内容に照らして無効であると考えますが、いかがでしょうか。(貴自治体の募集要項には類似等が発覚した場合の事後的な採用取消に関する規定がありませんので、これに代えて決定自体の無効を思料する次第です。)

〔後略〕
----------

敢えて「コンセプト」面には触れずに問うたわけです。

回答は、いかにもペーペーな感じの女性担当者から ――名前が若そうという意味と、敬語の文章がきちんと書けないという意味で―― ややあって来た。

----------
(2016.01.07(木) 抜粋)

〔前略〕

昨年いただきましたお問い合わせについて、法律特許事務所に相談させていただきましたので、ご回答させていただきます。

まず、山形県西川町のキャラに酷似しているというご指摘をいただき早速、山形県西川町役場の観光担当者様に連絡し、西川町の考えやキャラのデータをいただき確認させていただきました。
その作品となるシカくんのデータを法律特許事務所に見ていただいたところ、別の著作物になるとの回答をいただきました。
確かにご指摘いただきましたとおり、似ているパーツはありますが、同一人物の作品が似てしまうのは仕方ないとのことと、作者は各市町村の特色を考えて作成しているため、それぞれの作品が著作物となるので著作権の侵害にはならないようです。

また、山形県西川町役場の観光担当者様に、マスコットキャラの選考について伺ったところ2作品の優秀作品については権利が発生していますが、今回指摘されました作品は2作品の中には入っていないとのことでした。
以上の事を踏まえ、今後も鳴沢村マスコットキャラクターとしてなるシカくんをアピールしていきたいと思っております。

今回、○○[=ツル]様にお問い合わせいただいたおかげで、色々と学ぶことが出来ました。
ありがとうございます。
今後とも本村をよろしくお願いいたします。


鳴沢村役場 企画課 ○○ ○○
----------

これまた都合のよい理屈が並んでいる。「同一人物の作品が似てしまうのは仕方ないとのこと」ですと??それではご当地キャラクターを作る意味が半減してしまうのだよ。アナタのムラのものでなくてもいい、アチラのマチのものでいい、というわけで。
「作者は各市町村の特色を考えて作成している」というならば、八谷は自分の生み出すキャラクターが互いに類似してしまわないようにガンバってます、ということで、これも結構新鮮な驚き。

果ては「お勉強させていただきました」の一言です。軽く馬鹿にされた気がした。こっちはそんな生煮えの回答を求めていたのではない。

(続く)

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