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2016年10月16日 (日)

【対決編】丸ブー艶競べ [23](上天草市章・天草市章・苓北町章)

(承前)

雲仙島原天草ネタ、ツル的には少年時代に慣れ親しんだ場所ではあるので、もすこし漂泊してみます。

雲仙天草国立公園

まずは地理をざっと見ておくと、雲仙天草国立公園は、「島原半島」(中央には雲仙岳)と、そのほぼ真南に位置する「天草諸島」にまたがっている。
現在の行政上は、前者が長崎県の島原市・南島原市・雲仙市、後者が熊本県の天草市・上天草市・天草郡苓北町および鹿児島県の出水郡(いずみぐん)長島町です。

熊本県宇城市(うきし)の三角港(みすみこう)から高速船に乗っていくと、初めに降り立つのは「上天草市」。

「天草諸島」は、ごく狭い海峡「本渡瀬戸/ほんどせと」(現在は海運のため幅50m×深さ4.5mまで拡げられている)を挟んで東の「上島/かみしま」と西の「下島/しもしま」、そしてArchipelago/多島海に浮かぶ島々から成る。

天草郡

1889年(明治22年)の町村制施行時には、なんと1町64村もあったそうな。その頃はまだほんとに「ムラ」だったんでしょう、日本のほとんどの場所は。

上天草市(紫)は、上島の東の方、天草郡の大矢野町・松島町・龍ヶ岳町(りゅうがたけまち)・姫戸町(ひめどまち)が2004年3月に新設合併して市になったところ。
対して天草市(ピンク)は、下島と上島西部を中心として、本渡市・牛深市、天草郡の天草町・新和町・五和町(いつわまち)・河浦町・有明町(ありあけまち)・倉岳町・栖本町・御所浦町(ごしょうらまち)が2006年3月に新設合併した自治体。名前はこっちの方が本家ぽいのに、誕生は遅かったのが意外、というより不思議。
とにかく、島単位の合併ではなかったんです。

熊本県上天草市
市章
モリカワキヨシ(55歳:自由業)
上天草市章

応募総数 1,492点
人口 26,528人(2016.06.01推計;以下同)

ツルには、神官だか巫女だかが膝まづき天を仰いで雨乞いだか照り乞いだかやってる風情に思えた(それ以上は思い浮かばなかった)けど、決定時の説明ではこんなことだそうな。

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(2003.11.05 第20回天草上島4町合併協議会 資料 抜粋)

天草の[天]をモチーフに、[緑]は島、[青]は空と海、[オレンジ]は人を表し、全体的な絵としては、子供が元気に育つ姿を表現している。
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お?イニシャルではなく2番目の文字を使ったわけか。微妙に僣称的ww。そう言って悪ければ、「天草市」でも「天草シオマネキ市」でも使えるねってことです。
ご当地では新市名も公募しており、一時はこの「天草シオマネキ市」が最有力だった。あったよねー、そういうの。平成おバカ地名候補の小結ぐらいにはランクされてたと思う。でも結局、「上天草市」vs「東天草市」の冴えない一騎討ちになったんだけど。
(プチ蘊蓄を一つ。龍ヶ岳町は、「りゅう座」を「町の星座」に定めていたという珍しい自治体です。)

歩を進めていくと、本家筋的天草市にぶつかる。

熊本県天草市
市章
一戸健一(静岡県浜松市)
天草市章

応募総数 3,491点
人口 81,538人

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天草市の頭文字[ア]をモチーフに、島と波をデザイン。拡がりをイメージする波紋は活気あふれる天草市民と市の発展を表現。[グリーン]と[ブルー]のカラーは自然豊かな日本の宝島「天草市」を象徴しています。
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こっちは「天」ではない(笑)。約3,500点もの多きから選びに選び抜かれた(!!)と云う、2005年5月産の誠に美事な丸ブーで御座居ます。
決定の直前にはこんなゴタゴタもあったそうな。

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(2005.05.30 第10回天草合併協議会会議録 抜粋)

・・・候補5作品を選考していただきましたけれども、その後、つい最近のことでございますけれども、その5作品の中の1作品が、ほかの合併協議会市章に応募された作品であるということが判明いたしました。
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で、優秀賞は次の3名のみとなり、Moral Hazardを起こした作者は除外されたけれども、それが誰であったのかは判明しません、チッ。

(優秀賞)
鬼丸邦宏(福岡市)
湊 誠二(大阪市)
野村和範(東京都府中市)

その名も美しい天草諸島も、平成大合併ではだいぶモメて、様々な合併案が生まれては海の泡と消えていった。
そんな中、天草市側ではいち早くこの市名を決定していたらしい。つまりその制約があったから、上天草市側は「天草市」の名を諦めたわけです。
ところが、上天草市が誕生したまさに当日の2004年3月31日、天草市側の天草合併協議会は一旦解散し、7月に再設置の運びとなった。いろんな綱引きがあったんでしょう。
結局、天草市が誕生したのは上天草市に後れること実に2年、かくなるいきさつだったそうな。

一方、こうした流れには乗らなかったのが下島北西部の苓北町(赤)。1995年にできた九州電力苓北火力発電所の恩恵で懐が温いせいか、単独町制を堅持している。従って、町章もいかにも昭和テイストな[丸にウサギ耳]タイプです(1962年10月制定)。

熊本県天草郡苓北町
町章
国賀恵美子
苓北町章

人口 7,600人

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(2016.01.15 苓北町制施行60周年記念式典次第)

[レ][イ]の二字を組み合わせて近代感覚に図案化し、さらに上部の両端を切離して[北]の文字を表現したもので苓北町の融和団結を[円]で表し、併せて産業・文化など町政のたくましい飛躍的発展を[飛鳥]の姿を以て象徴したものであります。
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国賀(読み方不明)は当時の公募ガイダー(>_<)。いつかまたぶった斬ろう。

さらに、鹿児島県の長島町のは前に取り上げました。

【2015.10.07「One of Those "類似" Preventive Measures? ― 壱の斬」】
鹿児島県出水郡長島町
町章
伊藤哲也
長島町章

応募総数 196点
人口 10,282人

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ひらがなの[な]をモチーフに海に囲まれた新町を照らす[太陽]をイメージしてデザインしました。躍動する[波]は,海で囲まれひとつになる2町を表し,活力を生み出すことを意味しています。
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下島のさらに南に位置する長島Islandは、歴史上は肥後国に属した時代の方が長い。出水郡の(旧)長島町と東町(あずまちょう)が新設合併して(新)長島町になったのが2006年3月で、これにより一島一町の体制になった。町章決定は先立つ2005年10月です。

うーん、しかしやっぱり「な」の字には見えんぞ(笑)。

(続く)

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