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2016年11月20日 (日)

続:デザイン文化に対する暴挙を許すな(ぺるりん)前編

(承前)

以前書いた奈良の問題(2016.10.23「デザイン文化に対する暴挙を許すな」)に比べれば、だいぶお気楽お手軽なんですけど。

ツルはscubaをやるんですが(と言ってもいつまで経ってもPADIのopen water class)、都内南部に住んでる関係もあって、西伊豆や南伊豆に潜りに行くことがどうしても多くなる。週末の朝も早うから起き出して伊豆に向かって、昼間に光り物見て、夜は居酒屋で光り物食って、帰ってくるわけ。アジとかどっちも好きだし

ダイビングというのはやたら時間のかかる趣味ではあるので、その意味では現代人にとって確かに贅沢な趣味とは思う。けれど、重力から解放されるあの瞬間 ――― は、「死」にも限りなく近い感覚で、他では代え難い。「水」に生来の恐怖を持つ方には強いてお勧めしませんが。

さりながら、最近はツルも近郷の観光なんかをなるべくするようにはしています、国内でも海外でも。
で、そんなわけで多少の関わりを持ったご当地での、ちょっとしたゴタつきを。

静岡県下田市
下田商工会議所青年部
下田のご当地キャラ
ぺるりん
佐藤 潤(女性:下田市:デザイナー:佐藤デザイン事務所)
ぺるりん

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名前は黒船来航にちなみ米使ペリー提督から、顔は下田の[市章]をモデルに考案されました。ぺるりんをきっかけに、市民の皆様がより故郷下田に愛着を持ってくださり、心ひとつになりますように…それが青年部メンバーの願いです。
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米国ロードアイランド州・ニューポート市生まれとは判明しているが、年齢は不詳。太平洋沖で遊んでいるところを金目船の網にかかって水揚げされ、下田商工会議所青年部に身元を引き受けられた。
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出生地はMatthew Calbraith Perry (1794.04.10〜1858.03.04) と同じ。だから、[キンメダイ]versionと[ペリー提督]versionがあります。
発表時、佐藤は次のようにfacebookに書き込んでいる。

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(2015.04.18)

本日地元伊豆新聞にて一面記事になりましたので、私の方からもおずおずとお披露目。
下田商工会議所青年部さんの依頼で、下田市のゆるキャラ「ぺるりん」をデザインさせて頂きました。
全国有数の観光地ながらまだご当地キャラがないとのことで、青年部の皆さんが発案・企画。その後は下田市本体のバックアップも頂き、様々な方面からご支持・ご協力を得まして、本日公開まで漕ぎ着けました。
フリーでお仕事を始めてから、このような大きなお仕事は初めてで、それにも関わらず自由にやらせて頂いたこと、関係者の皆さんの善意と懐の深さに感謝してもし尽くせません。
色々なご縁で頂いた今回のお仕事、佐藤デザイン事務所にとって今後もベストオブベストであり続けると思います。何より、生まれ育った土地のシンボルキャラクターを作らせて頂いたことは、私個人の人生にとっても本当に幸せな出来事でした。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。本格的に忙しくなるのはこれからかと思いますが、引き続き尽力いたしますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
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公募でないとは言え(つまり随意契約かしら)、世のガイダー達に聞かせてやりたい言葉です。

その後も青年部が手弁当でがんばって運営してきたんですが、風向きがagainstに変わったのはこの辺りから。

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(2016.09.01 朝日新聞)

黒船艦隊の司令長官ペリーをゆるキャラにするのは失礼か――。静岡県の下田商工会議所青年部が下田市の補助金も活用して制作した「ぺるりん」をめぐって論争が起きている。きっかけは福井祐輔下田市長が「外国の偉人をゆるキャラにしてちゃかすのはどうか」と発言したこと。青年部側は「敬意は払っている」として活動を継続する構えだが、両者の溝は深そうだ。
ぺるりんは昨年5月にデビューした。ゆるキャラとしては後発だが、「その分、前例を研究して工夫した」(担当理事だった高橋弘樹さん)という自信作。ペリーの故郷、アメリカ・ニューポート市生まれの[ペンギン]の妖精という設定で、ペリーとペンギンをかけ合わせたような名前を付けた。
制作には、活性化の一助になると市が60万円を補助した。活動費としても年間約150万円の補助金を出している。イベントなどへの「出演」は市の内外で年間約100回にのぼり、これまでは市主催の行事にも数多く登場してきた。
福井市長は今年6月の市長選で、現職を破って初当選した。商議所の幹部が新市長を訪問、政策説明をした際に、市長から否定的な発言があったという。市長はその後、地元ケーブルテレビの番組でも同様の発言をしている。
その理由を福井市長は「ペリーはアメリカからすれば英雄。それを『ぺるりん』とちゃかしたような呼び名にするのは外交儀礼上も望ましくない。さらに、ペリーが下田を象徴するキャラクターか疑問もある」と説明する。そして「私の出席する行事には出てほしくない」とまでいう。
福井市長は元陸上自衛官で、自衛隊が初めて国連平和維持活動に派遣されたカンボジアで実質的な日本代表を務めた経歴があり、そうした経験も影響しているようだ。

〔後略〕
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とんだ言いがかりですねえ。「キャラにして茶化す」という発想、いかにもズレている感じ。本音は「外国の偉人」じゃなくて「外国の軍人」と言いたかったんだろうなww。

(続く)

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