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2017年2月20日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その179:にゃがのはら)

(承前)

 

群馬の[ネコ]キャラといえば、先月の末頃、こんなのもできてるのに気づいて大変驚きました。

 

群馬県吾妻郡(あがつまぐん)長野原町
マスコットキャラクター
にゃがのはら
福添歩美(グラフィックデザイナー)
にゃがのはら

 

うぉーーーー、福添歩美、復活!!!!!よくもまあお変わりなく(滂沱の泪)。最新の塩キャラですよっ。

 

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(2017.02.01 上毛新聞 抜粋)

 

「にゃがのはら」は、[ネコ]が町内の川原湯温泉で開催される奇祭「湯かけ祭り」の参加者のように[ふんどし]姿の格好をしている。頭には[浅間山]をイメージした緑色の帽子をかぶり、その上には特産の[トウモロコシ]や[キャベツ]、[トマト]、[日本酒]が載っている。
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マジで犬かと思った。だってこのところ塩崎一族って犬キャラしか作ってない気がするんだもん(笑)。
今までになかった盛りアイテムとしてまず目につくのは酒瓶です。調べてみれば、ご当地には浅間酒造なる蔵元があり、清酒「秘幻」「草津節」「嬬恋美人」なんどを醸しておる。
トウモロコシが白いのは、ホワイトコーンの栽培が盛んで、ふるさと納税の謝礼品にも最新品種「雪の妖精」が選ばれたりなんかしてるかららしい。そうですよね、福添歩美センセ?
そう言えば、[通せんぼ]ポーズもお父様ではなく歩美センセの鉄板ネタでしたよね?

 

実は長野原町は、一部だけれども前回取り上げた高崎市に接している(^_-)。そして、イオンモール高崎キャラのデザイン公募は2016年9〜10月募集で11月の発表、長野原町キャラの公募は2016年8〜9月募集で2017年1月頃発表だった。相次いでネコキャラを選んじゃったわけです。

 

しかしぶっちゃけ、読者諸賢もあんましピンとこないでしょう、長野原町と言われても。キャベツが有名なのはむしろお隣の嬬恋村だし(実は人口もそちらの方が2倍近くある)、「湯かけ祭り」はおろか、「川原湯(かわらゆ)温泉」にも馴染みのない向きが多いかと。日本一有名な温泉の草津町もお隣だから、割を食ってきたところはあるだろう。
川原湯は源 頼朝が巻狩の途中に発見したという言い伝えもある古い温泉だったんですが、その源泉は近年閉鎖された。「涸れたから」が理由ではない。

 

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(Wikipedia)

 

貴重な自然湧出の源泉及び元々の温泉街のあった場所は、八ッ場ダム完成によって出現するダム湖の底に沈む予定である。そのため、予定湖面より高い地点にボーリング掘削によって新源泉が掘り当てられ、その周辺に新温泉街を造成し、徐々に旅館、商店、駅を移転していく途上にある。しかし、湯量・泉質ともに旧源泉とは異なり、今後観光地として成り立つのかを不安視する意見もある。
共同浴場は2014年(平成26年)6月30日の「王湯」の閉鎖をもって全て閉鎖され、「王湯」は翌月5日より高台にある新源泉のもと王湯会館として営業を再開した。新源泉は高温の源泉のため、源泉にて温泉卵を作る光景がよく見られる。また、新源泉の近くでは足湯が楽しめるようになっている。
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あの八ッ場ダムはご当地だったんだ!となると、(湖底に沈みそして再生するはずの)この温泉に因む神事のモチーフを描き込むことは、ある種の必然だったかもしれない(ほめてるんじゃないよ)。
「湯かけ祭り」とは;

 

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(Wikipedia)

 

450年程前に源泉が一時枯渇し、鶏を生贄に祈願したところ湯が再び湧きお湯を掛け合ったとされることに由来する。
毎年1月20日の大寒の未明に行われ、紅白を褌の色で区別し、2手に分かれ褌一丁で「お祝いだ、お祝いだ」と叫びながら、お湯を掛け合う。最後に鶏の入ったくす玉が割れ、鶏を捕まえた人は運が良いとされる。ちなみに「お祝いだ」の掛け声は「お湯湧いた」から変化したと言われている。
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土地の男衆が下帯一丁(or 全裸)で激しく何かを奪い合うってな祭礼は、(お湯をぼんぼんかけられてもみくちゃにされる鶏こそいい迷惑だが)大抵どこでも大寒の候に行われてきたものではないかしら。
一方、このキャラクターは長野原町観光サイトのFacebookに1月23日に掲載されたもの。祭りの直後にというのもそれこそ後の祭りで考えにくいから、おそらく祭りに合わせて発表されたのではないかと思われます。

 

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【2020.10.11 追記】

 

それから4年、2021年のこの祭りはこんなことになっちゃうようです。

 

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(2020.10.11 上毛新聞)

 

群馬県長野原町の川原湯温泉で約400年前に始まり、毎年1月の大寒に開いている奇祭「湯かけ祭り」について、新型コロナウイルス感染症対策が難しいことから、住民が来年の中止を決めたことが10日、分かった。戦時中の混乱期以降で中止は初めてといい、住民は「苦渋の選択」と悔しさをにじませている。

 

◎「お祝いだ」と叫び湯かけ 「密」避けられず
祭りは大寒の早朝、川原湯温泉共同浴場「王湯」前で開かれ、地区の男性が下帯姿で「お祝いだ」と叫びながら温泉の湯をかけ合い、源泉が湧き続けることを祈願する。
観光客を含めて数百人が集まることに加え、コロナ禍では近距離で叫ぶ行為自体が感染対策上、難しいことから、地区の役員が集まる9日夜の評議委員会で中止を決めた。
委員会代表で区長の水出耕一さん(66)は「全国的にも伝統行事の中止が相次いでいるが、感染防止対策ができない以上、開催は難しいと苦渋の選択をした」と説明している。
川原湯温泉協会の樋田省三会長(56)は「密を避けられない行事なので仕方がない。今回はできないというのがムラ(地区)の総意」と残念そうに話した。

 

〔後略〕

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そうかあ。福岡にも寒の時期に筥崎宮で「玉せせり」という同様の祭がある。裸の(全裸じゃありませんよ)の男衆が陰陽二つの木製の玉を激しく取り合うという肉弾戦系神事。これも中止になるんだろうか。
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そして、なぜ今、「福添歩美」なのか。ここが問題ですよねえ。

実は本公募には、「1人1点のみ」の制限があった。やっぱりなー😞。調べてみるがよい、ボツ作品の中には「塩崎栄一」やら「塩崎まさよ」やら「長崎チヨ」やら「佐藤秀子」やら「佐藤 修」やら「佐藤健二」やら「今井好美」やら「滝沢 卓」やらの名義からの応募がきっと入っているはずであろう。

 

ほんでもって、下ぶくれフェイスは八谷早希子の真似事でしょ。

 

【2015.12.16「下ぶくれなる謎の神々:2粒目」】
群馬県北群馬郡榛東村
マスコットキャラクター
候補作品 作品番号5
〔2015年9月候補発表〕
榛東村キャラクター候補 5番

 

【2015.01.03「かわたん縁起ばなし:下」】
群馬県利根郡川場村
川場村イメージキャラクター
かわたん
八谷早希子
〔2014年7月発表〕
川場村かわたん

 

全体のフォルムが似ているというにとどまらない。真正塩キャラの特徴の一つであった左右非対称性は姿を消し、八谷ばりの対称性が幅を利かせてるんですね。
いやー、恐るべし、群馬((((;゜Д゜)))。応募総数、203点もあったのに。

 

こう見てくると、このキャラのどこに創造性があるというのだよ?この作者のどこにキャラクターデザイナーとしての創造力が残っているというのだよ、えっ!?やはり末期的としか思えぬ。

 

しかしだねえ。もし、長野原町が榛東村みたいなキャラクターを作りたいという意向を初めから持っていたとしたら??
斯界の最重鎮、塩崎一族にお願いするのが一番確実だったろう、なんてことにも考え至ってまたひんやり、どんより。

 

(続く)

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