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2017年2月 5日 (日)

【対決編】丸ブーtyphoon艶競べheart [29](津市章・神石高原町章)

(承前)

岩永つながり、もう一つだけ。てか、これ↓以外にはもうないはずだけど、岩永作の自治体章は(ツル調べ)。

三重県津市
市章
岩永光一(和歌山県橋本市)
津市章

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[つ]をモチーフに[グリーン]で自然豊かな大地、[ブルー]で伊勢湾の波濤をイメージ。自然に恵まれ、人々のふれあいや、培われた歴史や文化を大切に、希望に満ちた明るい活力ある未来へ大きく飛躍して行く姿を表現。
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こうなるともう大安売り、『培われた歴史と文化』の(cf. 前々回)、けけけ。2005年10月決定だから、この年9月決定の豊後高田市章と12月決定の八峰町章の間に割って入る形。ついでに言えば三原市章も同年10月制定。はsign05あ、ほんと売り手市場だったんだねえcoldsweats02

こうした極度に単純な「いかにも丸にブーメラン」なものは、平成自治体章には案外見出だせない、実は。たいがい、何らかの技巧に走っちゃうからでしょう。次のように、比較的シンプルなものでもいくらか飾りがついている(津市章だってそうだけど)。

広島県神石郡神石高原町(じんせきぐん じんせきこうげんちょう)
町章
石田金寛(神石郡豊松村(現 神石高原町))
神石高原町章

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(2004.04.15 じんらいむ(神来夢) 第29号)

神石高原の[じ]を全体にレイアウトし、高原の自然の源となる[太陽と星と月]をイメージし、それぞれに配置した。
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時期が早いせいか、単色なのが目を惹きます。あ、「じんらいむ(神来夢)」というのは神石郡合併協議会の広報紙の名前、happy02イタタ。

♪来る夢 来る人
 通り過ぎてゆく愛
 四つの季節を
 人は 巡り続ける

本公募は、2004.11.05の4町村(神石郡の三和町・油木町(ゆきちょう)・神石町・豊松村)合併に先立つ2003.09.16〜11.30、この手のものには珍しく、対象を対象町村の在住者・在勤者・在学者・出身者に限定して募集された。しかも一人3点までの応募制限つきで。

賞金は;
 優秀賞:1点 125,120円
 入賞:4点 各30,000円
で、結果、応募総数228点。ご当地限定にしてはわりかし頑張った感のある数字です。因みにすごく半端な最高位の賞金額は、2000年の国勢調査による4町村の人口に10円を掛けたもの。

しかし、合併前年度末の2004.03.31にも12,494人あった対象地域の人口はその後1万人を割り込み、広島県サイトによれば2016.07.01現在の推計人口8,955人(▲28.3%)、神石高原町サイトでは2016.09.01現在9,592人(▲23.2%)と、わずか12年程度で約4分の3になっている(二つの数値の大き過ぎる差異の理由はよくわかりませんが)。
そりゃまあ仕方ない、日本の大抵のご当地はそうなんだから。それに愚blogはあくまでデザインのご当地公募を相手にしてるのであった。

本公募では、決定プロセスがいささか変てこで、フラストレーションが溜まります。
予備審査で5点まで絞った後、2004.02.17の第16回神石郡合併協議会で最終決定する予定であったところ・・・会議録をめくりますと。

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(金山主任主事)
〔前略〕

今回選定に当たりましては,白黒のこの形で次の選定にしていただきたいというふうに思っております。その後の町章の色の決定については,小委員会の方に一任していただきたいというふうに思っております。

〔中略〕

(小林委員)
〔中略〕

小委員会では,次のステップについてのいろいろとお話ができておるのか,何にもここの時点まででその後はできてないのか。その辺もちょっとお尋ねしたいと思います。

〔中略〕

(中野委員)
現在のところこの先の方向についてはまだ白紙の状態でありまして,この協議会においてどのような選定の仕方がいいのかというのを皆さんの方から意見を仰ぎまして,今後また小委員会で検討していきたいということの結論に至っておる結果であります。
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その後、やれ地元中学生に選ばせてはどうかとか、いやいや合併協で決定するとあらかじめ決めておいたのだからそれはまずいとか、果ては、あの候補は三和中学校の校章にそっくりだとか、他にも似てるのがあったような気がするとか、類似を厳しく取り始めるときりがないとかの意見が飛び交い始め、じゃあどうするんだ、小委員会に差し戻すのか、今日決めるのか、だったら類似分は外すのかという話になり;

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(福場委員)
それは,ちゃんと小委員会で検討されてここに出されないと,そりゃ困ります。そうしないと,だって投票するときに困りますので。
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てなことで結局、「今日は欠席がかつてなく多い」なんて適当な理由と絡めて(35名中7名欠席;議会議長は「町村議会議長さん方の総会」出席のため4名全員欠席;なんでそんな日に協議会開いたのよ)、次回送りということに落ち着いた。つまりは町章選定小委員会の怠慢だとツルは理解しました。

で、だよ。その次の2004.03.12の第17回協議会では無事決定したんですが、この時は一切討議を行わず、投票だけで決めちゃったという次第。かと思うと開票・決定直後にマスコミを入れて入賞者全員への授賞式を行っていて、その辺りは妙な手回しのよさ。

(入賞)
澁谷友章(油木町(現 神石高原町))
油野木和登(豊松村)
横山敬重(油木町)
習田知幹(広島県福山市:広島県立油木高等学校勤務)

そう、中学校章との類似を指摘された作品(by 澁谷)も通しちゃいました。

現在の同町サイトに掲載されている町章はこのとおり。

神石高原町章2

こっちの方が[太陽と星と月]にはふさわしいような気もするけど、町旗と混同してると思うんですよねsad

そして、合併施行時の告示には、「趣旨」に一文が加えられている。

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(2004.11.05 神石高原町告示第1号 抜粋)

神石高原の[じ]の形を,高原の自然の源となる[太陽][星][月]のパーツを配して表現している。
また,星(夢・未来・輝き)に向かい手を広げ掴もうとする姿を表し,対外的には神石高原町町民の社会貢献と前向きな姿勢を象徴している。
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地方の、というより田舎の小さな自治体が「社会貢献」などと言い出した瞬間、コストカットを意味しているのかとか、あるいはコミュニティの維持が限界に来ているのかとか、まず考え込まなくてはならないような社会に入ってきているのね、僕らは。

― Inspired by「来夢来人」小柳ルミ子(1980.01.25リリース)―

(続く)

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