【対決編】丸ブー🌀艶競べ♥ [31](東御市章・東温市章・〈天草市章〉・〈津市章〉)
(承前)
つい先日、津市章のことをこう書いた。
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【2017.02.05「丸ブー🌀艶競べ♥ [29]」】
こうした極度に単純な「いかにも丸にブーメラン」なものは、平成自治体章には案外見出だせない、実は。
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そうなんですよね。妖しいまでに複雑系無理くり系の丸ブー自治体章はいっくらでも見つかるけど、シンプル系はなかなか・・・。でもそこを敢えて厳選してきますならば。
長野県東御市(とうみし)
市章
工藤和久(38歳:青森県弘前市:自営業)
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(2004.03.16 東部町・北御牧村合併協議会だより 最終号)
東御市の頭文字[と]をモチーフに、豊かな自然、人と人の鮮烈な出会いと合併による新市の融和を象徴しています。
[橙色の楕円]は太陽を、中心の[青い弧]は千曲川の流れを、そして[空色の弧]はさわやかな風を表しています。
橙を頭として、青い部分とあわせて人を表現し、おもいきり未来に飛び出そうとしている元気な人々の住むまち・・・それは元気発信都市を意味しています。
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合成地名でこういう名前になった場合は重箱読みとは言わんのかしら。
2003年9〜11月の丸々3ヵ月かけて募集され、2004年1月に決定されているので、平成大合併の中では比較的早い方だと言える。丸ブーがネタ切れを起こす前だったとも言えるんでしょう。和久の作者コメントもまだ類型化を起こしていないし。
(佳作)
東 信慶(福岡県北九州市)
田中博士(愛知県豊橋市)
栗山照州(福岡市)
宮坂繁登(長野県小県郡東部町(ちいさがたぐん とうぶまち:現 東御市))
女性の方(長野県小県郡東部町)
因みに田中の案は自身の手による秋田県横手市章(2005年6月決定)に微妙に似ていて、ヒンヤリきました。
半年後、2004年7月になりますと。
愛媛県東温市
市章
曽川正男(愛媛県越智郡朝倉村(現 今治市)) →
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[と]をデザイン化。躍動する人をイメージしています。[赤い丸]は夢を育む情熱のまち、[青色]・[緑色]は豊かな自然を表わし、二重に重なる構成は二町合併を意味する。未来に躍進する“夢創造都市”東温市を象徴します。
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デザイン補整は、下側の青いブーメランを太らせて、視認性を上げたということなんでしょう。
「さわやかな風と出会いの元気発信都市」だの「水清く人と緑が輝く豊かな夢創造都市」だので話は済んじゃったわけだ、基本理念やら将来像やらも。「同一人の応募は、何点でも可能」だった時代とも言える。
(優秀賞)
上林賢次(愛媛県温泉郡川内町(現 東温市))
小倉祥子(愛媛県喜多郡内子町)
川本 智(長野県木曽郡大桑村)
三戸部謙吉(長野県上田市)
あ、小倉は内子町章(2004.02.12決定;cf. 2013.09.26「Les Enfants Terribles(下)」)の作者ですねい。その余勢を駆って東温市章公募(2004.02.02〜03.31募集)にも打って出たということか。
そして、翌年になるとこういうものが現れてきます↓。
【2016.10.16「丸ブー艶競べ
[23]」】
熊本県天草市
市章
一戸健一
〔2005年5月決定〕
【2017.02.05「丸ブー艶競べ
[29]」】
三重県津市
市章
岩永光一
〔2005年10月決定〕
でもシンプル系はせいぜいここらへんまで。以降は複雑化の一途を辿っていくわけ。残念ながら、それが個性化とは結びつかなかったと思うけれど。
(続く)
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