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2017年2月15日 (水)

【番外編】天からの恵みの重さ ― 第壱陣(稲毛区シンボルマーク・けんとくん・とよはしロゴ・カメファーくん・ワットくん・キャッピー)

丸ブー自治体章デザインで鳴り響いた田中博士の名は、現在ご当地公募界から消え去った様子である。それは平成大合併に伴う新自治体誕生の終焉とともに(つまりご当地キャラの波が来る前に)足を洗ったのだと当然のように思っていたけれども、どうやらそんな単純な話ではなかったらしい。
あんまり自治体章ばかりにかかずらってるのもアレなんで、ちょっと角度を変えてみよう。

もっと前から田中はこんなものを作っていた。

千葉市稲毛区
シンボルマーク
田中博士(愛知県豊橋市)
稲毛区シンボルマーク

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稲毛区の[い]をモチーフに、芸術とスポーツが重なり、文化の発信地として未来に広がる形を表しています。
-----

2001年4月、新世紀・市制施行80周年を記念して制定されたものです。丸ブー以前ということかね。

翌年5月にはお膝元でこんなものが採用されている。キャラクターも手がけてたんだ!

愛知県豊橋市
健康とよはしマスコットキャラクター
けんとくん
田中博士(豊橋市石巻町)
けんとくん

愛称の由来は健康の「けん」と豊橋の「と」typhoon。前髪も豊橋の[と]、体形はHealthyの[H]というtyphoontyphoon。わずか15年ほど前のことなのに、「健康」の概念がすごく違っているように感じられるのはちょっと驚きです。動物的体力 > 植物的体力、みたいな感じで(わかりにくい喩えだったらすいません)。

ただ、自治体章以外だと、田中のガイダー活動は地元中心だった様子。自治体章公募華やかなりし2005年にもこんなものがある。

愛知県豊橋市
とよはしロゴマーク
田中博士(豊橋市石巻町)
とよはしロゴマーク

2006年の市制100周年を機に制定されたもので、2005年8月〜2006年12月に「とよはし100祭」が祝われているから、おそらく2005年夏には決まっていたものと思われます。因みに平成の大合併の際には動きナシ。
[トヨハシ]の隠し文字になっていて、あと、「ええじゃないか」云々の文字は[札]を表してるんだそうな。??
「ええじゃないか」とは幕末の1867年(慶応3年)に突如発生した珍事で、「天から御札が降ってくる、めでたいこっちゃ、ええじゃないか」と民衆が踊り狂ったという甚だラテン的なできごとですが(日本史の教科書に出てきたよね)、その起源については京都、愛知といろいろ論争があって、その中で豊橋説は後発組らしい。ま、ええじゃないか。
つまりは庶民が御札を我勝ちに掴まんとするの図なわけです。

(優秀賞)
瓜生記代(豊橋市花田町)
東 信慶(福岡県北九州市)

(特別賞)
鈴木里沙(愛知県立豊橋商業高等学校3年)

この頃は東もまだバリバリ現役ガイダーだったんだ(東が公募から遠ざかったのは2008年の末頃である;cf. 2014.06.12「公募ガイダーのモチベーション:7」)。

2008年10月頃にもお隣のご当地でこんなのが。

愛知県田原市赤羽根町
道の駅あかばねロコステーション
キャラクター
カメファーくん
田中博士(52歳:愛知県豊橋市石巻町:グラフィックデザイナー)
カメファーくん

翌年3月のオープンに半年ほども先立って決定しているので、制定側の熱意のほどが偲ばれます。「カメファー」の愛称も「ロコステーション」の名称も、後日別途公募されたもの。
胴体はイニシャル[A]を象り、頭は[メロン]と[アカウミガメ]の甲羅を模したシュールなデザイン。別にウミガメがご当地グルメというわけじゃない(と思うbleah)。産卵しにきたりしてるんでしょう。[サーファー]とは相性よくなさそうだけどなあ。(そう言えば、昨年夏に湘南の逗子の海辺で立派なウミガメの死骸見かけました。スキューバで生きてるのを見たことは何度もあるけど、死んでるのは初めて。絶命して日が浅いらしく臭くなかったのは幸いでした。ウミガメの死骸の悪臭はとにかくひどいものだとは聞いているので。)

豊橋市にはまだある。

愛知県豊橋市
豊橋市消防団イメージキャラクター
ワットくん
田中博士(豊橋市石巻町)
ワットくん1 ワットくん2

2009年度決定というところまでしかわかりません。
愛称についてはこう書かれているんだけど;

-----
公会堂の[鷲]の「ワ」と豊橋市の「ト」を組み合せました。豊橋市公会堂を守護するように、市民を火事や自然災害から守るという意味です。
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(優秀賞)
工藤和久(青森県弘前市)

一方、「愛称については、選考の結果最優秀賞・優秀賞ともにありませんでした」とも出ていて、その辺りの詳細は不明です。

結構キャラクターも作ってたんですねえ、意外。
こうして見てくると、しかし田中のキャラ作品はやはり、その後大流行したいわゆる塩キャラスタイルの洗礼を受ける前のものという印象が強い。何てかな、キャラクターというより「人形的」だと思えるんですよ、ツルは。
「ワットくん」なんか、「強く逞しくカッコよく」路線だったのが、途中で「かわいく」路線に転んでいる。くちばしが柔らかい形に変えられたのも、おそらく着ぐるみ化対応だと思いますが。

もちろんご当地キャラにだって、田中によその土地での作例がないわけではない。

愛媛県
地球温暖化防止キャラクター
(佳作賞)キャッピー
田中博士(愛知県豊橋市)
キャッピー

2009年1月、アユミの「ストッピー」が採用された時(cf.【その40】)の次点の一つです。アユミも用いた[ミカン]は是非モノとしてもcoldsweats01、気になるのは、県政を巡るトップのゴタゴタから冷遇されている[県章]を用いた点だろう(cf. 2012.12.23「その水は本当に清く澄んでいるのか − 上」)。

うーん、なんかなあ・・・。やっぱり、微妙な時代感の差みたいなもの、覗いてますね。

(続く)

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