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2017年2月 7日 (火)

【覚え書き】東京五輪マスコット選考について (2)

(承前)

もう一本、報道を見ておこう。

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(2017.01.17 朝日新聞)

五輪マスコット選び、「炎上」大丈夫? 商標登録、難題

3年後に迫る東京五輪・パラリンピックのマスコット選定の議論が17日、始まった。大会を彩るキャラクターの誕生までには、幾重ものハードルを乗り越えなければならない。選考過程が不透明との指摘が出たエンブレム問題を踏まえ、オープンな議論を通じて長く親しまれる存在を、との声が上がる。

■検討会議始まる
〔中略〕

会議のメンバーは14人で、エンブレム委員会でも座長を務めた宮田氏のほか、タレントの中川翔子さんらが入った。この日は欠席したが、ゲーム「妖怪ウォッチ」を制作したレベルファイブの日野晃博社長や元プロテニスプレーヤーの杉山 愛さんも名を連ねた。

■「エンブレムより難しい」
「マスコットはエンブレムよりもはるかに難易度が高く、炎上必至の予感がする」。エンブレム委に続いて今回も委員を務める夏野 剛氏(慶大大学院政策・メディア研究科特別招聘教授)は会議で苦笑した。
当初のエンブレムは模倣疑惑が持ち上がって白紙撤回された。公募前に限られたデザイナーに参加を要請し、審査で優遇するなど不透明な選考過程も反発を招き、エンブレム委が選び直した経緯がある。もう失敗はできないと危機感を持つ組織委はこの日、「クオリティーと国民の納得感の両立」を目指すことを、委員と確認した。
マスコット誕生までには、どんなハードルがあるのか。委員の林 いづみ弁護士は「名前の問題もあるし、立体になって、動きの世界観もある」と述べた。
エンブレムとは違い、デザインだけでなく名前も国内外の商標権を取る必要がある。リオ大会マスコットには約400の候補があったが、商標登録ができるものは3案だけだったという。デザインについても国内の意匠権と商標権を最大45の区分ごとに取らないといけない。意匠権とは、そのデザインや形状に新規性や独創性があるかが要件で、それを独占的に所有できる権利。「類似」は許されない。それとは別に「被服・履物」「玩具、遊技用具、運動用具」などといった商品区分ごとに商標調査、登録がいる。街中で見られる立体商標の代表例には、不二家の「ペコちゃん」やケンタッキー・フライド・チキンの「カーネル・サンダース像」がある。
五輪ならではの前提条件や制約も多い。IOCは、開催都市の歴史や文化を反映させた特徴的なストーリーがあることが望ましく、子どもにも訴えかける「わかりやすさ」が大切、などと規定。マスコットのどこかに大会エンブレムが入っていなければならない。各競技を示す「ポーズバリエーション」も求める。東京五輪ではリオから五つ増えて33。「情熱」「愛」などの感情表現も必要だ。
海外では日本のアニメ、ゲームが人気で、東京のマスコットへの期待も高いという。近年はプロによるコンペで選ぶのが主流で、組織委内にも「素人が作るのは無理」との見方があるが、エンブレム選びの経緯から、一般からも募った方がいいとの意見は根強い。
リオ大会では募集開始から発表まで2年1カ月を要した。組織委は2年前、開催基本計画で「17年中にも発表する」としていたが、今は「年内の発表は難しい」としている。(原田亜紀夫、能田英二)

■批判集まった大会も
IOCによると、五輪でマスコットが使われるようになったのは1968年フランス・グルノーブル(冬季)から。ただ、IOCが公式マスコットとしたのは4年後の西ドイツ(当時)・ミュンヘンからだった。ダックスフントがモチーフで、五輪カラーのしま模様をした「バルディ」だ。
開催国の文化や神話が基になったり、国民に愛される動物がモチーフに選ばれたりすることが多い。「自然との共存」を基本理念とした98年長野(冬季)は「森の知恵者」のフクロウたち。2012年ロンドン大会では、鉄片から生まれたとされる一つ目姿に「かわいらしさがない」と批判が集まったこともあった。
IPCによると、パラリンピックでも80年オランダ・アーネムから登場。昨年のブラジル・リオデジャネイロは多様な植物を表現した「トム」。メダリストにはメダルの色の頭のトム人形が与えられた。(山本亮介)

  ◇

〈元NHKアナウンサーでエンブレム選定に関わった山本 浩さんの話〉
エンブレムの教訓を生かし、議論を公にするのが大切だ。時間はかかるが、様々な視点でチェックすれば隠れた問題に気づく。エンブレムでも朝顔案が男性用小便器に似ているとの指摘を受け、驚いた。誰もが納得する選定は非常に難しいが、国民全体で議論を共有することで、もう一度東京開催の意義を見直す機会にもなる。例えば、大人っぽくするのか、子どもっぽくするのか。そんな問いから、世界に何を発信するのかという議論にもつなげられる。

  ◇

〈早大スポーツ科学学術院の原田宗彦教授(スポーツマネジメント)の話〉
残念な話だが、商業五輪が本格化した1984年ロサンゼルス大会などを除くと、過去のマスコットを覚えている人は極めて少ないのではないか。原因の一つに、五輪期間後、商標権などがIOCに移るルールがある。将来、マスコットを東京のレガシー(遺産)にしたいなら、ルール変更をIOCに求めるくらいの強い姿勢も必要ではないか。デザインについても、積極的に子どものアイデアを採用するくらいの思い切りがあっていい。
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浅ましい話である。原田の言葉は、結局金儲けのことしか考えてないということではないか。キャラクターの成果とはどれほど収益を上げたかでしか測ることのできないものなのであろうか。その視点しか今度の東京五輪にないなら、記憶に残るキャラクターなど作れはしまい。
いや、そもそも五輪の記憶にキャラクターなど必要なのだろうか。「バボちゃん」なんてのも、要るわけ??

それにしても、うーむ、やっぱり素人や似非玄人が面白半分に手を出しちゃいけない分野だと思うのだけれど、ツルは。ゴリゴリのデザインアスリート達よ、集え。

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