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2017年4月19日 (水)

【番外編】サプライ・チェーン・マネジメント・システム―Hの連鎖 / A Supply Chain Management System―Chain of "H"s(北斗市章)

(承前)

(なんとなく、"HIRANO KEIKO'S OFFICIAL BLOG" 風に和英併記のタイトルにしてみましたー^ロ^; 4月14日に新しい記事が載ってますぜ)

このところ見てきた伊藤哲也のケースなどは主に、供給に対して需要が大幅超過となっていた平成大合併という特殊な状況下の話ではあった(伊藤にはご当地キャラクターの作品はないようである)。しかし前回取り上げたこれはどうだろうか。

【その183】
第42回四国理学療法士学会 in Tokushima
大会ロゴマーク
佐藤 修(大阪府)
〔2013年決定〕
第42回四国理学療法士学会 in Tokushima

まずは参考になりそうな塩ロゴネタ、再確認しておきます。

【その101】
兵庫県神戸市灘区
神戸大学 男女共同参画推進室
シンボルマーク
塩崎栄一
〔2007年12月発表〕
神戸大学男女共同参画室

でも、背中合わせのこのブーメラン、「Hの連鎖」は遍く公募界に広がっていたのだ。(これが向かい合わせなら「S字の誘惑」である。)

北海道北斗市
市章
田渕美香(北海道上磯郡上磯町(現 北斗市):主婦)
〔2005年10月決定〕
北斗市章

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北斗市の[北]と頭文字の[H]をモチーフに、[青]が上磯町の海、[緑]が大野町の大地を表し、2つの町が躍動的に結びつくイメージを[黄色]で表している。また、北海道新幹線によって、本州と北海道がつながる一番最初の市という思いが込められている。
-----

これは全国公募ではなく、対象をご当地の在住者、「ゆかりのある人」、および渡島(おしま)支庁(2010.04.01から渡島総合振興局)管内の小学生〜大学生に限定したもの。よく見れば確かに微妙なもっさり感がcoldsweats01
因みにご当地にできた新幹線の「新函館北斗駅」は、1980年代半ばから無人駅となっていた「渡島大野駅」を改称したもの。この悲願が叶ったのは2016年3月26日(新青森駅 − 新函館北斗駅間 開業)、2006年2月の新市誕生から実に10年が経っていた。

ついでに、名前かぶりのここもいっとこう。

【2016.06.03「丸ブー黄金時代」】
山梨県北杜市(ほくとし)
市章
巽 直幸
〔2004年3月決定〕
北杜市章

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主人公である市民をモチーフに、豊かな自然を共有し、未来に向かって躍動する北杜市を市名の頭文字[北]で表現しました。
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そりゃ、ここもHの連鎖に絡め取られるのはしょうがないかもしれん。しかし、「募集する市章の条件」として;

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北杜市が将来構想に掲げた「人と自然が躍動する環境創造都市をめざして」、“水と緑と太陽の恵みを次世代に伝えるために”のスローガンにふさわしい市章のデザインとする。
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なんて世迷い言が書かれているのを見ると、やはり考え込んでしまう。

(優秀作品)
樋口 良(群馬県群馬郡群馬町(現 高崎市))
田村 勝(岩手県盛岡市)
遠藤久徳(群馬県高崎市)

ついでに言うと、巽の受賞コメントもスゴいです。

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知らない土地、出会ったことのない方々にあれこれ思いを巡らせ楽しく制作できました。
北杜市誕生を特別な思いで見守っています。
ありがとうございました。
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ここまで特別な感じがしないのも珍しい。

こうなると、広島県府中市が東京都府中市と、福島県伊達市が北海道伊達市と名前かぶりだってあたりも攻め込まなきゃいかんのだろうけれども、そこはもう飽きたからスルーしますわ。

Hの連鎖、もういっちょ。

埼玉県飯能市
シンボルマーク
福田彰宏
〔2001年11月発表〕
飯能市シンボルマーク

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HANNOの頭文字[H]をモチーフにして4色を使用し、[緑]は豊かな森林、[青]は清らかな川の流れ、それらを囲む[黄のだ円]は豊かな自然を守り伝えていく人々の輪を表し、[赤]は活力ある市民の熱い心を表しています。そして、躍動感あふれる[人]の形は市のさらなる飛躍を象徴しています。
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ほぉ、この公募では「地色を含めて4色」ではなかったのか。平成大合併以前のものです。

例の八幡平市章全応募作品1,240点(@_@)リストにも、新ひだか町章候補作品30点リストにも、この手の[H]なモノはたくさん見つかる。

新ひだか町章 30候補作品

はっきり言って既に手垢まみれ。それを、スポット的なものとは言え、ずっと後になってちょちょいと手を加えて出してきた気がするんです、佐藤(つまり塩崎一族)は。それを選んだ側の見識もどうかと思うけど。

結局、10年余り前、自治体章制定の嵐の中でパクりやリサイクルに対する感覚が麻痺してしまったまま、ご当地キャラブーム(とその終焉)を迎え、今に至っているということではないか。
ことは塩崎一族や井口、駒井、工藤、中本といった古参ばかりでない。「これが選ばれるから/愛されるから」を免罪符に旧態依然とした仕事ぶりなのは、八谷や小池などの遅れてきた世代においても同様である。
これは個人レベルの話にとどまるものでもない。デザイナー村全体が、と言って悪ければ公募界自体が覚醒していないと思えるわけ。そのことの自覚が、軽々しく佐野研二郎を非難する(cf. 2016.05.06「野老案に目がテン!」)、あるいは塩キャラ批判を不毛と言ってのける(cf. 2017.01.24「シンポジウム「地域おこしとキャラクター文化」について」)、村社会の住人達にあるだろうか。

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