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2017年6月23日 (金)

【特別編】公募における「失敗」とは何か ――足利市社協キャラ公募のケース――

公募における本質的な「失敗」とは何か。それは例えばこういうことを指すのだと思う(いきなり尖鋭的に挑戦的)。

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(2017.05.01 足利市社会福祉協議会 あしかが社協だより No.268)

「マスコットキャラクター」募集結果について

あしかが社協だより(平成28年10月1日号)やホームページで募集しました「足利市社協マスコットキャラクター」について、19点の応募をいただきました。多数の応募をいただきありがとうございました。
選考の結果、入賞者が決まりましたので、お知らせします。
なお、今回の募集では、最優秀賞の該当作品がありませんでした。改めて、募集を行う予定です。

◎優秀賞
キャラクター名 応募者
ふれあいちゃん 滝沢 卓様
あしっぴー 八谷早希子様
アシタン 池田克也様
あしかが社協ちゃん 前田昌克様

◎商品
1.商品券 5千円
2.副賞(協力店の詰合わせ)
賞品協力店:香雲堂本店、有限会社ココ・ファーム・ワイナリー、大和屋(コーヒー専門店)、株式会社大麦工房ロア、八幡屋(手島せんべい店)、ナチュラルホームウェディング ヴィラドゥ (敬称略)

商品へのご協力ありがとうございました。
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いやー、しゃらしゃらっとすごいことが書き流してあるなあ(画像は公表されてません)。日本語も微妙に不自由だし。

盗作でモメた五輪エンブレム公募も失敗は大失敗だけど、こちらのケースは選考側の意思が直接絡んでいるわけだから、一義的に足利市社協が責めに任ずべき失敗だと言えるだろう。よその社協が続々とキャラクターを発表しているのを見て自分達もほしくなったんだろうけど、世の中そんなに甘くない。

「滝沢 卓」は塩崎一族の別名義と見られるものですね。つまり北海道、埼玉、大阪(ひょっとして東京も?)のガイダー陣が出してるわけで、もち全国公募だった。

それでも19点しか集まらなかったのはなぜか。採用分には5万円の商品券+ご当地特産品が用意されていたので、それほど見劣りしたとは言えまい(協力店リストを見る限り、「特産品」という感じはさらさらないが)。ただし1人1点の制限つきだった。

この公募では;

2016.09.26 募集告知
2016.10.03〜11.30 募集予定
2016.11.17 募集期間を12.25までに延長

という経過を辿っているeye。その上での「19点」だから、「公募ガイド」への掲載依頼なんてしてなかったのねきっとhappy02
結果については;

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平成29年4月中に入賞者に通知するほか、報道機関、5月1日号の本会広報紙「あしかが社協だより」及びホームページなどに発表します。
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とされていた。しかし、社協サイト上での発表は行われた形跡がない(前掲「あしかが社協だより」の掲載を除き)。メディア発表もしなかったんでしょうなあ。

そして、なぜ最優秀賞を出さなかったのかは一切不明ときた。単に気に入ったビジュアルがないからやめておこうというものだったのならばそれは恣意であり、むろん問題の根本的な解決には程遠い。
制定側のコンセプトに合うものがなかったというのならば、そこは応募側の資質を問う前にまず広報不足や広報下手を思ってみるというのが良識ある態度だと思いますよ。そもそも方法論として、そこに執着するのなら「公募」は最適な手段だったと言えるのか。

諸々に対する真摯な反省と検証なしに「再募集」という性急な結論に飛びついたかに見えるわけ。これでは今度もまた同じ結果に陥りかねないと思っちゃう。平野敬子センセ(blogは2ヵ月お休み中)もきーきーお叱りになりますよきっと。Accountabilityって大事って。
「賞品協力店」だって今度は協力してくれないんじゃないかねえcoldsweats01

応募側に対する制約は本公募でもいろいろ定めてある。一方、募集側に対する縛りも自ら考えて課さなければならないはずで、足利市社協はそこを怠ったのだという気がします。

因みに、最近よく目にするようになった「選考の結果、採用なしもあり得る」という規定は入っておらず、「ファックスでの応募は受け付けません」という意味レス規定はあって、メール応募については記載自体がない。募集要項の様式がちょい旧いようです。

≪だから社協ってヤだ≫

これに比べれば、次の事例にはまだ多少の見識を感じる。

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(2005.10.12 第9回岩国地域8市町村合併協議会 会議資料)

協議第46号
新市の市章について

新市の市章について、次のとおり提案する。

新市の市章は、現在の岩国市の市章とする。

〔中略〕

2 提案の理由
(1) 新市の名称「岩国市」との関連性について
新市の名称は、住民アンケートを実施した結果、「地域の歴史、文化、知名度」などを理由に多数の応募があり、合併協議会において「岩国市」とすることが確認された。
現在の市章は、「岩国市」という名称とともに歴史を重ねており、また、そのデザインは、錦帯橋と桜の花を象徴したものとなっている。

(2) 新たな市章を選定した場合の問題点について
全国の事例では、公募により新たな市章を募集し、住民アンケート等を経て選定することが一般的となっているが、その多くがグラフィックデザイナーによる作品を採用し、デザインも類似するものが多くなっており、地域の独自性を発揮することが困難な状況となっている。

(3) 財政面への影響について
新市の市章を現在の岩国市の市章とした場合、現岩国市が使用している公共施設の看板や各種証明、物品等が新市においても使用できる。
そのため、新たな市章を選定した場合に発生する多額の経費を削減することができるため、新市の厳しい財政運営にも寄与することが可能である。
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「市章は新市で定める」としていた当初の合意を修正し、岩国市章(1940年9月制定)を継続使用しようという提案。でも他町村の同意を得られず、やっぱり新市に持ち越しとなった。うーん、(2)(3)は頷けるけど、(1)は名前が残る側(だけ)の論理だろという気がするからね。
結局今も岩国市章は昔のままです。

さるBBSでは次のように評されていた。

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860:2005/10/22 00:27
岩国市が新市でも現市章を使うとした理由

新たな市章を選定した場合の問題点について

〔中略〕

864:2005/10/22 01:45
>>860
11頁め 2 (2)ですね
選択肢としてアリだと思う
(3)も納得できる お金かかるもんね
ただ(2)の文章、送った人が悪いように読めたら嫌だな
地域の独自性を発揮するような作品を闇に葬り
類似するものを住民アンケートの俎上に載せたのは
選出した委員会の責任だもん
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いや、ツルは新しいものを生み出せなかったデザイナーの責任だと思ってますがね、一義的には。にわとりたまごながら。

でもま、キャラクターと自治体章、モノは違えど相通ずるところはあるでしょうよ。

≪よく読むこったな、募った側も応じた側も≫

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