【さいはて編】北の駅から(幌延町秘境駅キャラ)― その4
(承前)
でも、ペアという意味からすると、[猫]とくれば[犬]という発想が一番常識的だろう。そこに飛びついたガイダーも当然あったわけである。
(準大賞)ぬかにゃん
深谷智将(千葉県茂原市)
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・糠南駅で暮らす心優しく人なつっこい[ネコ]の女の子
・頭部にはシンボルである[物置き]型の待合所の帽子を被っています
・[ベルト]が路線を表わし、顔の[ハート]が皆様への愛情と真心を表わしています
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(応募作品)しもわん
深谷智将(千葉県茂原市)
深谷については村瀬まゆ美同様、今まで愚blogで取り上げたことは一度もなかったけれど、ググれば結構な錯塩キャラがそこそこ見つかって相当げんなりします(ある衝撃の事実にもぶつかったんだけど、それはまた気が向いたら(^_-))。手作り絵本講師などもやっているイラストレーターだそうな。
八谷も同じペアで攻めた。
(応募作品)ぬかにゃん
八谷早希子(北海道江別市)
(準大賞)しもまる
八谷早希子(北海道江別市)
[★の瞳]は相変わらず健在。
そういやアナタだって絵本書いてるよね。
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・下沼を開拓した山田権左衛門の飼犬([北海道犬])だったが、主人亡き後、下沼湧水を飲んで永遠の命を得た
・現在は、秘境駅のひとつ下沼駅に住んでおり、下沼とそこに来る人を見守っている
・手には下沼湧水の入った[お茶入れ]、首には、ご近所の酪農家からもらった[カウベル]をつけている
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それだけの作り込みでは絵本は作れまい。
≪忠犬なりせばまずはご主人にその不老不死の霊水を持っていかんかい!≫
ああそうか。人間との関係でいうと、ツル的には[猫]=「独立」、[犬]=「忠義」のイメージ。彼我の距離が違うとも言えよう。だから、無人駅のキャラクターとなると後者はどうもそぐわないものを感じる。牛だってそうかもしれないけどね。
もっと問題なのはこれです。糠南駅キャラには次の御題が出ていた。
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週に2〜3日程度、人型に変身して朝一番のキハ54で幌延町役場に通勤し、何食わぬ顔で秘境駅課でパート勤務。
たまに、「糠南」のキーワードを聞くと油断して耳が飛び出してしまう。
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つまり、どこぞのネコ駅長のなぞりとかではなくて、この路線の日常的利用者という設定も兼ねているわけ。深谷や村瀬、三巻、深川の作品はいずれもここを看過している、あるいは無視しているんですね。「人型に変身」した姿を[駅員]にしてしまった八谷の作品も同じこと。それはこの公募趣旨の理解不足として致命的なものと思う。
募集要項をよく読めば、求められているものが何であったかは当然導かれたと思うのだけど(e.g. ストーリーが重視される/単純なペアキャラではない)、常連ガイダーにそこまでの読解を求めるのは無理というものだろうか。ならば、制定側にもそれを明示していなかった責めはあるのかもしれない。
(続く)
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