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2017年6月30日 (金)

終わりましたよ

吉例、年に一度の株主総会ご報告でございます。

今年もつつがなく開催できました。いつもの都内某所にて(ただし施設名称がインバウンド需要狙いに変わっている)。

昨年に続き、天候は雨(終わった頃には止んでたけど)。いつもどおり朝10時00分に開会し、11時34分まで94分間、想定範囲内。出席株主数は356名(株主たる役員17名を含む)、昨年と比べると僅かに増えて+12名。株主各位のご発言については11名から手が上がった次第、これも同レベル。
昨年は「雨だったから出席者数が減ったのかな?」なんて書いたけど、今年の方が本降りだったような気がするんだがなー。結局やっぱり、そんな理由は誰にもわからない、わかるはずもない、不思議な会議ではある。

会場前ロビーでは製品展示を大々的に(でもないか)行ったり、来場土産をお渡ししたりして、これも前々から準備が相当タイヘンなんですが、最新トレンドでは大企業でお土産を廃止するところがじりじり増えていて、今後この流れは大きくなっていくものと思われます。「総会出席は株主の義務の履行ではなく権利の行使であるところ、儀礼とは言え土産を差し出すというのは筋違いではないか」「株主間での平等の原則に照らして疑義あり」といった問題(株主は全国にいるのに総会は一極集中ですから)が徐々にクローズアップされてきている次第。それに「来場土産の費用対効果は」なんて総会で質問されても答えに窮するしね。

質疑応答タイムのご発言内容は今年もほぼまともで、多少厳し目なのを敢えて挙げれば、ノーマークだったOB株主から、業績低迷の責任と社長再選の妥当性を紐付けた質問があったぐらい。他には、復配時期;中期計画達成確度;事業関連のあれこれ;高齢者に配慮した商品開発;役員候補者の持株数(の少なさ)について;etc。
私見ながら、最後の件は、「持株数が少ないから株主と視点が共有できない」というわかりやすい図式に則ったものではあるけれど、それ自体Dogmaticに過ぎて、見るべきところは少ないと考えます、特に日本企業の「役員」が従業員制度の頂点/ゴールとしての「社内役員」中心であることを考慮すると。つまりはガバナンスモデルとしてどんなものを採用するかにも関わってくる問題のはずなのだけれども、マスメディアの(相変わらず)表面的な報道に左右されやすい個人株主の傾向をよく表しているものと思われ。個人株主は決して馬鹿ではないが、そこはもっと投資家教育を要するところだと、筋金入りの真面目な総会担当者は考えます。

今年の株主総会における発言の一般的トレンドとしては、昨年辺りからのガバナンス関連に加え、例年になく総務・人事労務系の質問が多いというところ。例えば;政府の提唱する「働き方改革」と長時間労働防止;Yマト運輸等の料金値上げに伴う物流コスト上昇の懸念;Aスクルの倉庫火災による休業に端を発したリスク管理;海外で頻発するテロへの安全対策;役員退任者の顧問就任への批判;などなど。「顧問」の問題は5月末から日経が盛んに追及キャンペーンを張っていたもの。
当然これらに対してもおさおさ怠りなく想定Q&Aは用意していたんだけど、当社ではこれらの時事ネタ系質問は飛んできませんでした。

最集中日(決算期日の3ヵ月後の最終営業日の1営業日前とされる;今年は29日(木))の集中率は、今回遂に初めて3割を切って29%に(会社数ベース。株主数ベースならもっと低いはず)。ツルがこのギョーカイに飛び込んだ頃に比べると、誠に隔世の感ありです。

本年6月総会の目玉だった企業について言うと、会計不正が尾を引いて上場継続にも黄信号が灯るT芝はウチと同日の開催(今年から会場を国技館 → 幕張メッセに変更)、エアバッグ問題が屋台骨を揺るがして民事再生法申請のTカタは前日、合弁による連結子会社F士Zロックスの海外子会社での会計不正が明るみに出たF士FイルムHDは翌日。因みに長時間労働問題のD通は12月決算の3月総会なのでちょっと埓外。
T電HDを除く電力各社もウチと同じ日。そのT電HDは今年から開催日を1週間ほど早めている。

裏話は今回も勿論豊富にあるけど、例の極めて特殊な約1名の株主様(77歳)は、一昨年・昨年に続き、6月20日にまたもや警視庁組織犯罪対策3課に逮捕されました(*_*)。報道によれば、本年5月25日、テレビ朝日HDの株主として同社に株主名簿の閲覧請求をかけた際、社員に暴行を加えたとして強要未遂に問われており、現在まだ身柄を拘束されてるはず。
H氏逮捕はもはや年中行事化しつつあるけど、今回は前2回とはやや異なり、会社法の世界、株主としての行動に関するものであることが目を惹きます。総会ハイシーズンに向けて警察が動きを封じるにしても、さすがに3年続けてあからさまな別件でしょっぴくことは憚ったものと見た。
因みに今年はウチの会社へのコンタクトはありませなんだが、なんとあのYマダD機(本社:群馬県高崎市)の総会で、自分を取締役に選任せよという株主提案をかけていて驚いた。

もう一つ、昨年以上に感じたのは、「株主の高齢化」という点。役員も「発言株主は白髪頭ばかりで若い人はいなかったよなあ」という感想を洩らしてましたもん。

・・・ホントは、「実質株主判明調査と議決権行使促進活動」とか「機関投資家のスチュワードシップコード行動への対応」とか「議決権行使助言会社ISSの反対推奨に対する反駁レター作成と機関投資家の説得」とか「賛否結果の取締役会報告」とか、諸々のガチな問題にも取り組まなきゃならないので、そこら辺が今どきの総会担当者として一番の腕の見せどころというか、脳みその汗のかきどころなんですが、ちとマニアックに過ぎるので控えとこう・・・。

はー、こうして怒濤の3ヵ月もやっと終了した次第。8月上旬にゃまた第1四半期の決算発表ですがね(汗)。

えー、話はちょっと変わりまして。ツルが総会を担当するのは、今回が最後になるはず。異動の希望出してて、認める方向だと言われてるもん。四半世紀超、株式業務はやり尽くしたし、下も育ってきているし。総会後の新しい大ボスは人事部担当でもあるしネ。狙っているのはピンポイントに、コーポレート・ガバナンス担当部門。

今度はガバナンスの鬼となってやるぜ、フフフ。

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