【番外編】お上にはお上の事情と紋章:イ(内閣府・総務省)
ご当地キャラクター叩きから始まったこのシリーズも、自治体章や校章、シンボルマークやロゴマーク、果てはデザインナンバープレートまで手を広げてきたわけです。そんな中で、今までほとんど取り上げてこなかったのが日本国政府の省庁のマーク類。つまらないの多いよなあと思いつつ横目で見てました。
だいぶネタも揃ってきたので、一流から三流四流まで問答無用でぶった斬ってやりましょう。トップバッターはやっぱりここだ。
内閣府/Cabinet Office/CAO
シンボルマーク
石川 明
2001年1月に実施された中央省庁再編により、総理府、経済企画庁、沖縄開発庁等の機能を引き継いで生まれた機関です。マークの制定時期まではわからないけど。
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[2枚の木の葉]と[木洩れ日]をモチーフとした。2枚の木の葉により、内閣府の機能を大きく2つに分けて表現し、その後ろから射し込む太陽の光によって、希望に満ちた経済社会を創る内閣府を表している。
大空に向かって右上がりに伸びゆく上の葉は「日本の将来の在り方を考える」機能、緑の大地のような下の葉は「総理が直接担うにふさわしい」機能を表している。
また、2枚の木の葉は「Cabinet Office(内閣府)」の[C]の形であり、木洩れ日の部分は[O]の形をかたどっている。さらに、全体の形は、国民の目線から日本の未来を見つめる「輝く瞳」をも表している。
上の葉には、「未来」「知性」「大空」を表す[青色]を、下の葉は「安全」「やすらぎ」「大地」を表す[緑色]を使用した。
さらに、先鋭的なフォルムにより国民の未来を切り開く「知恵の場」の「知性」を表現するとともに、柔らかい色合いや曲線により、「安全」「安心」「共生」といった国民に身近なテーマに取り組む「やさしさ」を表現している。
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つまらないことをいかに意味ありげに書くか(こらこら)。
デザインはシンプルだけど、詞書がくどいっ!!長いっ!!どこが[O]の形やっ!!どこが輝く瞳やっ!!「日本の将来の在り方を考える」のは「総理が直接担うにふさわしい」責務ではないんかっ!!鸚鵡返しなのも困るけど、リアル感のない能書き垂れるのもいい加減にしてっ。
≪そこを「手の切れるような感覚」っていうのさ≫
字数制限って普通150字ぐらいですよ。3倍ぐらいあるじゃんこれ。てことは公募じゃないってことだよね多分。いきなり随意契約にもっていったとも考えにくいから、デザインオフィス間でのコンペだったんだろうか。
難しい議論は先送りにして、お次はこれ。
総務省/Ministry of Internal Affairs and Communications/MIC
シンボルマーク
石川 明
おやまあ、おんなじデザイナーだったんすか!!こちらは2005年4月から使用されている旨、サイトに出ている。英文表記がかなーり意外。
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常にアクティブな行動力を持ち、時代をリードしつつ、国民に身近なところで快適な生活を支えるためのグローバルで幅広い活動をしている総務省の姿をイメージしました。日本の国土を示す[四角い枠]から勢いよく飛び出していく[球体]は、総務省の姿を表し、国民の目につきにくい社会基盤も支えつつ、国と地方、国と国民、国民と生活、国民と海外といった要素を情報ネットワーク化によって密接に結びつけ、これまでの活動領域にとどまらない創造性豊かな活動を表しています。
シンボルカラー=ヴィヴィッド・オレンジ
温かみのある鮮やかな色調は、快活、明快、光明、安全、平和などの意味合いを連想させ、国民の快適な生活を支える省庁にふさわしい色として選定しました。
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これまた長いがな!!なんで日本の国土が真四角なのよ。グローバルとは言え、"Internal Affairs" を扱っておるんだからその国土から飛び出しちゃあイカンねえ。
チームカラーに[オレンジ色]を選んだのもなかなかchalleningです。印刷では悪くすりゃ茶色か黄土色、砂漠みたい。東アジア、モンスーン気候の緑なす大地ではないのだよ💣。まあ、緑色は内閣府で使っちゃったから(≧ω≦)。
でもまだ止まらないのだ。
(続く)
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