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2017年7月 2日 (日)

【番外編】疲弊してゆく、地球のイメージ(あすぴー・つーチャン・栃木市国際交流協会)

ご当地公募で[地球]をモチーフに使う場合、たいていが「環境」の意味合いだということは以前から書いてきた。2025大阪万博誘致シンボルマーク候補に[地球]デザインが全く入ってなかったことと対照的です。そこをもそっと深掘り。

秋田県
秋田県地球温暖化防止 マスコットキャラクター
あすぴー
堀江 豊
あすぴー

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あすぴーという名前は、「あ」きた、「ス」トップ・ザ・温暖化、「ピー」プル(県民みんなで)に由来しています。このキャラクターデザインは、「あすぴー」が[地球]を抱きかかえ冷やしている姿をイメージしています。
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2008年9月に発表されたもので、今はあまり活用されていない様子。文章にちょっと赤面する。
フォルムはもちろんイニシャル[A]なんだろうけど、青いアイテムは何なんでしょうか('_'?)。十和田湖や田沢湖でもないだろうし。というより、この青のせいもあってか、すぐAkitaだかAomoriだかわからなくなっちゃうんだよね、ツルは。

このキャラのネーミングと地球のカラーパターンをまるっと頂戴したのがアユミだったということで(笑)。

【その40】
愛媛県
地球温暖化防止キャラクター
ストッピー
塩崎アユミ
〔2009年1月決定〕
ストッピー(最終版)

【その11】
福岡県
福岡県地球温暖化対策 マスコットキャラクター
(優秀賞)あっち
塩崎アユミ
〔2009年9月発表〕
あっち

あんまりいい傾向じゃないと思うんだよね。Stereotypeとかいうことじゃなくて、「アナタも環境に配慮してね」という意図を、[地球]というわかりやすい、けれども日常生活からなにがしかかけ離れたものに置き換えてしまっているから。それを全否定はしないけど、結局こうした事業で求めているアクションは「冷房は28度以上に設定を」とか「家庭ごみの3Rを」とかいった日常話中心でしょ。北日本の秋田なら「住宅の断熱性能の向上を」というのも重要なんじゃないかしらん。
でも、それらが「地球にイイことだよね」というのは実は幻想に過ぎない、かもしれない。単に、昔からある生活感覚としての「Mottainai」の精神(それは大事なこととは思うけど)が違う衣を着けて再び立ち上がってきただけじゃないのかとも疑ってみるわけです。大言壮語的な素性の悪さ、みたいなものを感じて。

そこら辺、誰かデザインというツールを用いてうまく落とし前つけてくれないかな。[地球]でごまかすのは要らんから。(ついでに言えば、企業のアニュアルレポート等で、環境パートというとしばしばブナの若葉の写真なんかをあしらっちゃうのもやめたいところである。)

[地球]が環境ネタ扱いなのは次も同じ。

茨城県土浦市
土浦市地球温暖化防止シンボルキャラクター
つーチャン
前田昌克(55歳:大阪市)
つーチャン

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土浦市の[つ]をモチーフに、市が地球温暖化防止活動を市民や事業者、行政と一体となって、力強く元気に取り組む姿を親しみやすく表現しました。
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2010年10月、市制70周年を記念して制定されており、その意味で実は「つちまる」by 福添あゆみ(cf.【その5】)と同期生です。ふん、だったら全てつちまるに託せばよかったのに。

(優秀賞)
つちたん
工藤和久(青森県弘前市)

(特別賞)
CO2×2(こつこつ)へらそうクン
齋藤 陽(土浦市立東小学校5年)

グリーンマン
小松賢侑(土浦市立真鍋小学校4年)

地球まもるくん
井坂優花(土浦市立山ノ荘小学校3年)

これはマサヨが拝借したなりで。

【その117】
北海道稚内市
稚内環境づくり会議
環境シンボルマーク
塩崎マサヨ
〔2011年3月頃発表〕
稚内環境づくり会議

さらに2013年1月になると、「つーチャン」と鏡像関係に立つ風なものが、同じく北関東で発表されている。

栃木市
栃木市国際交流協会
ロゴマーク
立志哲洋(62歳:東京都:自営業)
栃木市国際交流協会(応募案)栃木市国際交流協会(最終版)

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[地球]を包むような栃木市の[と]と、『[ハート]の木』がそこから育つ様子で、友好や交流の広がりをイメージした。
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飽き飽きだけど、とにかく今度は「Environmental」ではなくて「International」なのよ、やっと(笑)。
現在、サイトではだいぶ話が盛られてます。

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[地球](国際)を包むような栃木市の[と]で国際交流をあらわし、そこから育つ[ハート]の木(栃木)で友好や交流の広がりやこの活動に携わる人たちの思いをイメージしました。
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何が言いたいのかわかりにくくなりやしたが(笑)。

(優秀賞)
坂田亜美(14歳:国学院栃木中学校2年)
小柴雅樹(48歳:兵庫県:デザイナー)

何でも、2012年6月に「栃木市で国際交流事業を展開していた3団体を解散・統合し、活動範囲を市域全体に広げる形で、新栃木市国際交流協会が設立された」のに伴って作ったロゴだそうな。これは2010年3月に(旧)栃木市と下都賀郡(しもつがぐん)の大平町・藤岡町・都賀町が新設合併して新しい栃木市になったその後ということなんだろう。

で、これ↑はこれ↓を思い出させるでやんすgawk

【2016.02.01「無明の闇(その11)」】
大阪市
地球環境センター
大阪CDMネットワーク
ロゴマーク
(作者不明)
〔2004年2月設立〕
大阪CDMネットワーク

おまけ。
同協会はこのマークでの英語表記を当初「Tochigi city International Center」としていて、またツッコミどころが豊富。「Association」や「Society」ではなく「Center」と訳したために、単なる建物の名称みたいになっちゃった。それに「city」の「c」が小文字です(後に直されてるけど)。「TIC」という略称がまずありきだったからだろうけど、それにしても英語のStyle上おかしいはず。だいたい、"tic" なる単語からして「顔面等の(無痛の)痙攣」を意味する言葉ですよ。なんでそんなものにこだわったかなあ(T^T)。
ア、それと東京の「多摩市国際交流センター」も同じ略称使っとられるから注意してね。

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