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2017年9月19日 (火)

【番外編】一匹の竜もし死なずば(ちーたん)

愚blogを書いていて、たま〜に気になってきたサイトがある。「辛坊の四苦八苦。60歳からの公募にチャレンジ!」というblog。ある公募ファンのリアルタイムな苦闘の歴史です。現在、「その12年目。」と副題がついていて、なんと「その594」まで来ているから、まさに古来稀なりき。ハマったきっかけは年賀状デザイン公募だったそうで。
往時は結構精出して応募していたし(そこに見合う成果を上げていたかについては疑問が残るようだけど)、自己採点もなされていて、死屍累々なれども真面目な公募マニアという気はする。作品画像は「未公表」の縛りを意識して、基本的に一部分のみチラ見せする形です。敢えて「公募ガイダー」の蔑称は避けておこう。

この「辛坊」氏のことは某公募系BBSにもよく書かれていたし、自らBBSを開設していたこともあるので(荒れてきて結局閉鎖したらしい)、一体誰なのだろうと思っていたら、採用されたケースをたまたま見つけた。

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(2008.07.11 60歳からの公募にチャレンジ、その204)

「丹波竜マスコットキャラクター募集」に応募しました。
http://www.tambaryu.com/tambaryugp2.html

●締切り
平成20年6月4日(水)〜7月11日(金)必着

●決定及び発表
各賞の入賞者には、直接本人に通知するほか、報道機関などに公表するとともに、ホームページにも掲載(平成20年9月頃予定)

●賞
グランプリ 1点 20万円(買上料含む)
優秀賞   2点 2万円(買上料含む)

●こんな感じで出しました。

●自画自賛度
☆☆☆☆

1億2千万年以上前の堆積した地層から生まれた、[地層]の[竜]です。体にはいっぱいの[化石]のアップリケ。
これだけ長い時間をかけて蘇りながら、なお、これから育っていく生命の兆しを頭のてっぺんに[芽]出しています。命のつながりを体全体で教えてくれます。

●結果
ひさしぶりにグランプリでした!
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(2008.08.28 丹波新聞 抜粋)

丹波市は22日、丹波竜マスコットキャラクターを発表した。愛称を募集している。9月2日必着。
1億2000万年以上前から堆積した[地層]をモチーフにし、体のあちこちに[三葉虫]や[アンモナイト]などの[化石]のアップリケをちりばめている。頭からは、[双葉]が出ており、長い時を経てよみがえり、さらに育っていく生命の兆しを表現した。作者は、千葉県千葉市のイラストレーター古田 新さん(62)。
最終選考に残った3点を市民投票した。総投票数は3378票。古田さんの作品は1338票を集めた。

〔後略〕
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兵庫県丹波市
丹波竜マスコットキャラクター
(丹波竜の)ちーたん
古田 新(62歳:千葉市:イラストレーター)
(愛称)廣内寿子(丹波市)
ちーたん

あー、この作者だったのか!!名前だけは、「九州観光マスター検定試験ロゴマーク」や「いいいろ塗装の日2007ポスター」の最優秀賞として取り上げたことがあったっけ(cf. 2014.09.11「祭りと金魚と男と女」・【その138】)。

昔の百貨店の包装紙みたいなデザインやなーww。十六茶キャンペーンにも2015年に登場しとった奴っす(cf. 2015.02.28「最強の悪夢の名残り:リスト2」)。結果発表が予定より早まったというのは、ご当地公募には珍しいこっちゃね。

廣内のネーミングには長い詞書きがついている。

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『ち』は地層、地球、いのち
『ー』は長く、永遠
『たん』は丹波、誕生、まごころ。
生命を生み出してきた地球、地球誕生から現在までそれぞれの時代の地層で異なった生命の歴史があり、地層で形成される大地は、あらゆる生命を長年にわたり育んできた。自然の営みの根源が大地であろう。その歴史ある地球を形成してきた大地(地層)から命が芽生える。我々が生きる地球の大地を守り、芽生えるいのちを育み、生命を大切にすることを未来に伝えていくこれこそ『ちーたん』に与えられた使命であります。
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はぁ、そうでありますか。こういうのもつまりは形を変えたてんこ盛り発想であって、ツル的には評価することはできない(東京五輪マスコットのネーミングが急に心配になってきた)。

丹波市は「丹(まごころ)の里」を標榜しており、「たん=まごころ」というのはジモティ的常識なんだろう。「丹」には「丹念」「丹精」の熟語もある。「赤心」という言葉もあるな。「あか」はそういう色。

ご当地で大型恐竜のものらしい化石がジモティ男性2名(旧い友人同士だったという)によって発見されたのは、公募から遡ること2年前、2006年8月のこと。
降って湧いた大発見のニュースは、過疎化の進むこの町に当然ながら恐竜フィーバーを巻き起こした。即ち「恐竜ラーメン」「恐竜うどん」「化石巻」「恐竜たまごっ茶」などが続々商品化。「丹波竜」の商標登録がされた後は、「丹波竜ラーメン」や「丹波竜うどん」となってます。
「化石巻」は巻き寿司ね。ご当地では節分の「恵方巻」もこれで、その年の恵方ではなく化石発見場所の方角を向いて食べるのだ(ウソ)。

お役所も早速飛びつき、「恐竜を活かしたまちづくり課」なんて部署を新設した(10年ほど経った今では「恐竜・観光振興課」となってるみたい)。本公募もここの肝煎りです。

♪デカンショ デカンショで 半年暮らす
 後の半年ゃあ 寝て暮らす
 ヨーイ ヨーイ デッカンショ

♪虎は死んだら 毛皮を残す
 恐竜死んだら ゆるキャラ残す
 ヨーイ ヨーイ デッカンショ

今作りました・・・。と、これはお隣の兵庫県篠山市の民謡でしたか(cf. 2015.04.21「十年に一度の逢瀬:6」)。

化石はその後、8年かかって新属新種と認められ、Tambatitanis amicitiaeなる学名が命名された。属名は「丹波」とギリシャ神話の巨人族「Titan」から取られており、種小名は発見者2人の長年の「友情」に因んだものです。

ええと、何の話をしてたのじゃったかいのぅ・・・

blogを読むと、古田は錯塩キャラも一杯作っているし、リメイクやリサイクルをしていることも自ら語っているので、そもそもそこにツルはフフンと鼻を鳴らしちゃうんですけどね。まあ、blogでちゃんと告白しているところは認めてやらなきゃいかんか。(そうです、愚blogはあくまでゴーマンに上から目線。)

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