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2017年10月22日 (日)

【番外編の追補】ある北のローカルガイダーの来し方:中編

(承前)

道都大学「シカぼう」の採用時には、斉藤がこの大学に在籍していることが伏せられただけではない。在住地もいつの間にか「函館市」に変わっている。函館市は同大学のある北広島市から海をまたいだ直線距離でも150km離れており(*)、到底通学可能とは思えないが。
これを画策したのは誰だったか。全国公募でありながら内部応募を採用したことに対する非難を恐れた大学側か、それとも作者側が在校生であることを隠して応募したということになるのか。いずれ確実にバレてしまうことだし、後者は選考時に自作が優位に立てないリスクも増大するだろうから、どうも前者のように思えて仕方がないのだけれど。

(*)東京都千代田区を起点に測れば、静岡県焼津市/福島県いわき市/長野県上田市までの距離に概ね等しい(あくまでも直線距離で)。因みに大阪市北区から京都市中京区まで、福岡市中央区から北九州市小倉北区まではその3分の1の50kmである。

勘のいい方はもう別のことにもお気づきでしょうが、それはちょっと後に取っといて。

大学で斉藤が身を置いていたのは、美術学部デザイン学科のイラスト・マンガ専攻だったらしい(アート専攻/デザイン専攻/イラスト・マンガ専攻の3コースのうち)。いわばキャラクター制作は専門分野だったと言えそうですが、一方Fine Artの実績も残している。

北海道美術協会
第90回道展(どうてん)
油彩画部門
(入選)
「朝帰り」
斉藤はつめ(道都大学美術学部デザイン学科4年)

2015.10.14〜11.01開催の地元美術展に出品された作品。敢えて画像は掲載しません。その代わり、この絵の現在の所在を。

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(2016.09.01 広報まつまえ No.713)

このたび、斉藤はつめさん(清部出身、札幌市在住)から絵画を寄贈していただきました。
斉藤さんは、現在、札幌の設計事務所で働く傍ら、斉藤さんがデザインしたキャラクターが道内市町村のキャラクターに採用されるなどデザイナーとしても活躍されています。
今回寄贈していただいた絵は、大学生活の集大成として、3年間をかけ描き上げたもので、全道展で入選した作品です。
たて195cm、よこ165cmの大きなキャンパスにお母さんが船からヤリイカを荷揚げしている様子が、油えのぐで丁寧に描かれていて写真と見間違うほどです。
絵はパートナーシップランド(江良)のロビーに飾られていますので、ぜひご覧ください。
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このblogを書いててほんと思うけど、最近の地方の自治体広報紙って、まともな文章が書けてないケースが増えてるよなあ。上記は特にそう。言葉遣いは微妙に変だし、「キャンバス」を「キャンパス」と誤ってるし、「全道展」も正しくは「道展」だし(「全道展」は別に実在します)。
多分卒業制作にもなっているんだろうけれど、そこは明らかにされていない。何より、絵をほめるのに「写真と見間違うほど」は決してかけちゃいかん失礼千万な言葉でしょうが。リテラシー、まるでなしー。

中で唯一目を惹いたのは、「お母さん」の一言。「朝帰り」というのは、別に艶っぽい意味ではなくて、夜中の漁から帰ってきたことを表している。ここで思い出されるのは、前回挙げた「はつめさんの名前は漁師のお父さんが魚の名前から付けてくれた」というくだり。おそらく、郷里松前で漁業を営み娘を大学まで送り出してくれた両親の肖像を描いたということなのだろう。そしてそれを故郷の町に寄贈したと。
いろいろ考えてみると、松前町としてはこの若き地元出身クリエイターにご当地キャラクターを作ってほしかったんじゃないか、そんな風にも思えてくるけれど、ご当地には既に2011年7月から「大漁くん」なるキャラがいましたとさ。

さて。もうおわかりですね。
2013.11.14発表の「かくルン」では、斉藤は「函館出身」と報じられていた。2016.03の広報北広島には「道南の松前町で生まれ育った」とある。2016.09の広報まつまえに出てくる「清部」も「江良」も松前郡松前町内の地名です。これってどういうことなんだろう。

内部応募の謗りを受ける虞のあった道都大学「シカぼう」の場合とは異なり、「かくルン」で何かを隠さなければならなかったとは考えにくい。(誤解のないよう書いておくと、ツルは内部応募それ自体が一概に悪いと言いたいわけではなくて、説明責任が加重されるのにそこを全く果たさないとはケシカランという意味です。)

ここで改めて思い出されるのが、某公募系BBSに書き殴られていた;

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2013/11/13
北海道の公募は道内在住者しか受賞させないクソ公募。
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という過激な言葉。おわっ、タイミング的にゃ「かくルン」公式発表の前日だよ。これ、前も引用したことがありますけれども(cf. 2014.01.07「自己パク既遂時点について 2」)。

ならば、函館の五稜郭のキャラ公募では「地元有利」に運ぼうとしたということではなかったか、それを画策したのは誰であったかという思いはやはり消えないわけですが・・・。

(続く)

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