【番外編】ある伝説の・・・ふにゃふにゃ(とやま地域包括ケアシステム・自衛隊家族会・元気とやま!子育て応援企業)
(承前)
謎の重田一族の公募作品、一月ほど前にも斬ったばかりなわけですが。
【2017.09.24「みほどこさ いばらきさ」】
茨城県稲敷郡美浦村
美浦村PRロゴマーク
(優秀賞)
重田 修
〔2016年12月決定〕
【2015.03.27「十年に一度の逢瀬:1」】
長野県佐久市
新佐久市誕生10周年記念事業 ロゴマーク
重田律子
〔2014年3月決定〕
この2点には2年半ほど制作時期に差がある。ということは、その間にもう1点ぐらい同系列のものが存在するんじゃないかとツルは疑ったんですね、経験上。そしたらこれがほんとに見つかっちゃった😅。
富山県
とやま地域包括ケアシステム シンボルマーク
重田 修
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富山県の頭文字[と]をモチーフに、地域のみなさんが高齢者の生活をいきいきと支える姿を表現したものです。
[四葉のクローバー]は、高齢者の幸せを願う気持ちを表しています。
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2015年12月に「地域包括ケア推進県民フォーラム」で発表&表彰されているから、時期的にもほぼドンピシャ(重田は川崎から出向いたのだろうか)。色合いまで見事に統一されていて、清々しいほどです(ウソよ)。一体これのどこが、「高齢者の幸せ」に通じるデザインなのであろう。
[四葉のクローバー]は;
【2015.03.27「十年に一度の逢瀬:1」】
東京都西多摩郡瑞穂町
みずほ・きらめき回廊 ロゴマーク
(優秀賞)
重田律子
〔2014年7月決定〕
というのもあったし、今年3月になってもしつこく使い回されている。
公益社団法人 自衛隊家族会
ロゴマーク
(優秀賞)
重田 修
うげええぇ。瑞穂町で嫁(?)が「[花]はさやま花多来里の郷を表し」としてたのが、まさか自衛隊ネタに転じようとは(>_<)‼️姿なき「謎の一族」ちうよりモラルなき「闇の一族」ですな。
因みに、最優秀賞 by 志子田光治は形も色も結構大胆に補整されてて笑えます(^_-)。
きりがないので話をとやまに戻そう。担当部署は富山県厚生部高齢福祉課地域包括ケア推進班(20文字)だけど、「応募先およびお問い合わせ先」は富山市の「株式会社スカイインテック 広告事業部内 地域包括ケアシステム統一シンボルマーク募集係」とされてます。嗚呼、丸投げ公募の心根は如何に。
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富山県では、高齢者が医療や介護が必要になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができる「地域包括ケアシステム」の普及啓発のため、「地域包括ケアシステムシンボルマーク」を募集したところ、県内外から260作品の応募がありました。
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ツルは、どんな目的でこんなものを作ったのかがよくわからない。病院で死なない、自宅で死ぬということがそんなに幸せなことだとは思わないからです。
糖蜜の衣をかけてあるけれど、その実、体のよい医療費削減策ではないのか。特定の政策のためにキャラやらシンボルやらを用いることに対しては、常に慎重であらねばならないと思いますがね。
ご丁寧にも、ご当地にはこんな類似品まである。
富山県
元気とやま!子育て応援企業 シンボルマーク
まさにゆりかごから墓場まで!(このフレーズ、元は "from womb to tomb/子宮から墓場まで" とえらくエグ味がある、と思っていたんですが、英国首相Winston Churchillが高福祉政策としてこれを打ち出した時の言葉はどうやら "from the cradle to the grave" だったらしい。前者は昔から「一生の間」を表す慣用句だったようで、韻の踏み方としてはそっちの方が完璧ですけど。)
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登録企業は様々な優遇を受けることができます
1.商工中金の「元気とやま子育て応援企業ローン」のご利用
2.県建設工事の競争入札参加資格審査において加点(従業員数が29人以下の企業に限る。)
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けっ、建設工事に限られるのかよ(苦)。事実、この制度の利用は極度に建設業界に偏っているという調査結果もある。そんなふにゃふにゃっとした政策で、とやまはほんとに元気になれるの?富山県商工労働部労働雇用課教育福祉係さんよ(18文字)。
デザインは、「toyama」の[t]と「とやま」の[と]と、福祉っぽい時のお決まり[ハート]とで鉄板アイテム三つ揃いてなもんですかね。作者は、まあ順当にいけば梅村元彦で間違いないことでありましょう。ふにゃふにゃの王様。
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