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2017年11月27日 (月)

【番外編】♪天国じゃなくても ♪信号はなくても(天龍村・銚子市・三豊市 ナンバープレート)

原付バイクのナンバープレート制定熱が冷めてきたところで、今度は自動車のそれがぼちぼち動いてる様子。今月辺りから発表も始まってるみたい。動きが本格化する前に、個人的に気になるこの作家の作品を今一度鑑賞してまいります。

 

長野県下伊那郡天龍村
天龍村原付オリジナルナンバープレート
垂水秀行(香川県丸亀市)
天龍村ナンバープレート

 

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[龍]の手にしっかりと握られた[水晶]には[村章]が刻まれ、[ブッポウソウ]とともに天龍村を見守っている姿を描きました。山の斜面には[茶畑]が広がり、[橋]に掛けられた[巣箱]にブッポウソウが集まっている姿も描かれています。大自然と共に未来に向かって力強く躍進する天龍村の姿を象徴し、物語を感じられて、いつまでも親しみを持ってもらえるようなデザインに仕上げました。
ドライバーの皆様の安全運転を見守ってくれるように願いを込めています。
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「広報天龍」2016年7月号で紹介されている。ブッポウソウ/仏法僧は村の鳥。そうか、敢えて極小に描くミクロ視点も持ち合わせているのだな。
龍と対をなすものは、虎ではなく鰻であろう。

 

【2015.10.21「いはばしる バイクの臀の プレートの;A」】
高知県四万十市
原付バイクご当地ナンバープレート
垂水秀行
〔2015年3月発表〕
四万十市ナンバープレート

 

ブッポウソウはお手のもの。

 

【2015.10.23「いはばしる バイクの臀の プレートの;B」】
宮崎県西諸県郡高原町
ご当地ナンバープレート
垂水秀行
〔2014年10月発表〕
高原町ナンバープレート

 

〔天龍村〕
1人or1団体 1点のみ
採用作品に賞&村特産品等の副賞
応募総数 13点

 

〔四万十市〕
1人2点まで
採用作品に賞状&副賞
応募総数 34点

 

募集要項には『天龍村イメージキャラクター「おきよめっち」や「ドラゴン」、天龍梅花駅伝キャラクター「梅花ちゃん」及び村章は使用いただいて構いません』とあるが、ここでも垂水は既存キャラを用いていない。

 

ご当地は天竜川の上流域の山村で、1956年9月に誕生したところ。Wikipediaによれば「平岡ダムや佐久間ダムの完成により変貌を遂げた天竜川のかつての姿をしのんで命名された」という名前の由来がちょっと珍しい(因みに、戦前まで静岡県には磐田郡天竜村があった;現 磐田市)。

 

天龍村は村誕生60周年、四万十市は市制施行・合併10周年という節目の記念だけど、こんな周年記念で作っちゃったご当地もある。

 

千葉県銚子市
銚子市ご当地ナンバープレート
(優秀賞)
垂水秀行(香川県丸亀市)
銚子市ナンバープレート(垂水案)

 

1874年(明治7年!)設置の[犬吠埼灯台]が御題で、2014年11月15日、「犬吠埼灯台140周年記念セレモニー」で発表されている。

 

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選考ポイント
銚子のイメージを全て取り込んで、パノラマ風に見事に表現している作品。
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・・・それ、褒めてないって(苦)。

 

(最優秀賞)
河井大郎(ともお)(滋賀県大津市)

 

(優秀賞)
高島 瞳(銚子市)
垂水秀行

 

(特別賞)
内野 梓(銚子市)

 

河井は2014年6月24日発表の静岡県藤枝市や同年11月5日発表の青森県十和田市のナンバープレート公募で、垂水や榮一の前に次点に甘んじていた(cf. 2015.10.27「いはばしる バイクの臀の プレートの;D」・【その135】)。遂に雪辱を果たした形。

 

こちらの対になるのはこれですな。

 

【2015.10.25「いはばしる バイクの臀の プレートの;C」】
神奈川県鎌倉市
オリジナル・ナンバープレート
垂水秀行
〔2013年11月発表〕
鎌倉市ナンバープレート

 

そして上には上があり、「市の花であるマーガレットの認知度を高め、地域の活性化につなげる」ために作っちゃったのがここ↓、別に周年記念ではなくってね。

 

香川県三豊市
三豊市オリジナルナンバープレート
(優秀賞)
垂水秀行(香川県丸亀市)
三豊市ナンバープレート(垂水案)

 

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[玉手箱]からモクモクと煙が上がる様子をモチーフにデザインしました。手前にはたくさんの[マーガレット]が咲き、その奥には粟島・志々島を中心とする[塩飽諸島]を臨み、さらに遠くには[瀬戸大橋]も見えます。鮮やかな色使いが明るく元気なまちを印象づけます。
浦島太郎を玉手箱でシンプルに表現したデザインには、明快性とインパクトがあり、市名・番号などと絵柄が重ならないように配し、標識としての視認性とデザイン性のバランスを追及しました。
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銚子市の翌月、2014年12月発表。市の花は4月に決まったばかりだった。なぜこの花かと言えば、もともと蚊取り線香の原料として盛んだった除虫菊の栽培が、近縁種マーガレットの花卉栽培に移っていったからで、現在全国シェア1位らしい。この花、標準和名をモクシュンギクといって、野菜の春菊との属間交配で生まれた黄花品種などもあります。
ご当地には浦島太郎伝説もあって、垂水はやはりそれをキャラクター化するのではなく、一捻りして構成したわけだ。あ、「追及」じゃなくて「追求」ね。

 

でも本公募でスゴいのは、入賞作4点全てを市サイトのアイコンに流用していること。垂水作品は「産業・建設」に使われてます。ちゃんと著作権譲渡等の契約結んだんですかねえ、次点まで。

 

(最優秀賞)
栄元太郎(東京都:三豊市出身)

 

(優秀賞)
小池友基(群馬県)
図子律子(三豊市詫間町)
垂水秀行

 

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2017年に入ってから今まで、垂水の新作は確認できないでいる。自動車のデザインプレート解禁はチャンスだと思うんだけどねー、やっぱり公募から足を洗ったのでしょうか。それとも、あまりにデフレ化の進む原付バイクから自動車に乗り換えるんですかね?

 

それはそれとして、ご当地ナンバープレートというのはお手軽な周年行事&税収増加策/税収減対策だとツルは考えていた。

 

例えば天龍村の人口はこう推移している(国勢調査)。

 

1970年 4,222人
1975年 3,739人
1980年 3,389人
1985年 3,051人
1990年 2,822人
1995年 2,445人
2000年 2,239人
2005年 2,002人
2010年 1,657人
2015年 1,365人

 

実に四半世紀で半減(▲51.6%)。2020年夏の五輪が終わった後、10月に控える次の国勢調査では、4桁を割り込むことも懸念されるわけです。
さらに、【2017.11.21「雑感:新たな時代の予感」】で取り上げた視点に倣うとするなら、同じくWikipediaには;

 

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行政の最大の課題は、過疎化、少子高齢化問題である。2010年の統計では、老年人口割合が53.7%と長野県で最も高い数値を出す限界自治体である。村内には信号が1つもない。
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とある。

 

歳入が減っても、歳出はそう簡単に削れるものではない。固定費の負担もあるし、行政サービスの低下を招くことになるし。
ご当地プレートの増収効果など微々たるものだろうけれど、あるいはご当地公募全般のデフレによる費用削減効果も同様だろうけれど、お手軽どころかもうそこまでなりふり構わぬ事態になりつつあるんですかね、日本。

 

― Title Inspired by「風になりたい」THE BOOM(1995.03.24リリース)―

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