艶競べ [61](豊後大野市章・栗東市シンボルマーク・鶴ヶ島市イメージマーク)" />

« 【番外編】罪と罰のあとさき ― 後編(五泉市章) | トップページ | 【対決編】丸ブー艶競べ [61](豊後大野市章・栗東市シンボルマーク・鶴ヶ島市イメージマーク) »

2017年12月12日 (火)

【番外編】罪と罰のあとさき ― 前編(東かがわ市章)

(承前)

小島貞彦の作品、伊勢市章公募より前だとこんなものに行き当たる。

香川県東かがわ市
市章
小島貞彦(54歳:大阪府高槻市:グラフィックデザイナー:グラフィックデザイン「COJIMA」代表)
東かがわ市章

2002年10月に決定されたものです。ここでもう、ツッコミどころが一つ目につく。2006年6月の五泉市章発表の時に63歳だった小島が、その3年半前には54歳だったという矛盾。公募仕事なら多少の嘘も不正も知らぬ顔の半兵衛を決め込むというその態度を見逃すことはできない。

-----
(2002.10.24 四国新聞 抜粋;適宜アラビア数字に変換)

引田、白鳥、大内町の大川郡三町合併協議会(会長・中條弘矩大内町長)は二十四日、白鳥町で第二十回会合を開き、来年四月に誕生する東かがわ市の市章に、住民らの投票で最も得票が多かった大阪府高槻市、グラフィックデザイナー小島貞彦さん(54)の作品を採用することを決めた。

〔中略〕

小島さんには、三町の人口に10円をかけた377,600円が贈呈される。

〔中略〕

小島さんは「インターネットなどで地域の様子を調べ、明るく元気な市になってもらいたいと願ってデザインした。多くの応募の中から選ばれ感激している」と話している。
-----

やっぱりネット検索かよ(爆)。因みに「大川郡三町合併協議会」とあるのは不正確で、正式名は「引田町・白鳥町・大内町合併協議会」。ひけたちょう・しろとりちょう・おおちちょうと読みます。

そーかー。ご当地公募って、デフレスパイラルを繰り返してきたんだな。デザインの価値が?いやいや、この際単に対価の問題として(笑)。
しかし好きになれんねー。昭和時代の[ウサギ耳]タイプの自治体章と何も変わってない感じ。類似品はどこぞの国の空軍パイロットのエンブレムにでもきっと見つかるだろうよ。

応募時の製作意図は次のとおり。

-----
頭文字[ひ]をシンボライズ。[3本の翼]は引田町、白鳥町、大内町を意味し、21世紀を勢いよく飛翔する様を表現。
-----

まあ、「3本の翼」という表現はないよね
現在の同市サイトでは枝葉が繁っている。

-----
「東かがわ市」の頭文字[ひ]を図案化したもので、東かがわ市が未来に向かって勢いよく飛翔し、その存在を力強く発信していく姿を表現しています。また、両翼の[三本の羽根]とそれを結ぶ[輪]は、引田町、白鳥町、大内町がひとつになって誕生した市を意味しています。
-----

3枚?6枚じゃなくて?(笑)

大胆にも小島は合併協議会に実際に出席して表彰を受けていた(老けた54歳と取られるリスクを冒して)。受賞の言葉で明らかになったのは何か。

-----
(2002.12.12 第21回引田町・白鳥町・大内町合併協議会 会議録 抜粋)

〔前略〕

協議会事務局次長
失礼いたします。それでは東かがわ市市章デザイン最優秀賞の賞金の贈呈式を行わせていただきます。本日は最優秀作品、すなわち採用作品の作者である小島貞彦様にわざわざ協議会にお越しをいただいております。ここで市章デザイン最優秀作品選定の経緯について、及び作者である小島貞彦様のご紹介をさせていただきたいと存じます。東かがわ市市章デザインにつきましては、全国公募を4月から6月にかけて行った結果、2,450作品の応募をいただき、その中から合併協議会で、市章候補投票にかける5作品を選考いたしました。8月から9月にかけて、この5作品について、住民の方に投票をお願いいたしましたところ、有効投票2,854票のうち、1,516票が小島様の作品に寄せられました。この結果を参考にいたしまして、最終的に10月の協議会において、小島様の作品が最優秀作品として、選定されたところであります。作者である「小島貞彦様」は、現在、大阪府高槻市にお住まいでいらっしゃいまして、グラフィックデザイナーとして、様々なシンボルマークなどをデザインされるとともに、グラフィックデザイン「COJIMA」の代表として、ご活躍中でいらっしゃいます。それでは、賞金の贈呈を行います。小島様、恐縮ですが、ステージの上にお進み下さい。

(小島氏登壇)

会長
小島様には本当にご遠方ご苦労様でございました。私どもが取り組んでまいりました新生東かがわ市の市章デザイン最優秀作品ということで、2段階にわたる選考の結果、優れた抜群の結果を残されました。心から感謝申し上げます。

(賞金贈呈、拍手)

〔中略〕

小島貞彦氏
本日はお招きいただきましてありがとうございます。少し早いのですが、引田町、白鳥町、大内町の関係者の皆様、この度の新しい「東かがわ市」の誕生につきましては、本当におめでとうございます。来年の発足まで様々なご苦労やご尽力がまだまだ続くことと思いますが、2003年4月には輝かしい1ページが開かれることと大いに期待したいと思います。そんな中で、今回の市章デザインに関しましては、たくさんの応募作品の中から私の作品が皆様方によって、「東かがわ市」の顔としてご推挙されまして、この上ない光栄に思っております。ありがとうございます。この作品の制作に関しましては、先ず「円満」、そして「飛翔」、さらに「永遠」という3つのテーマを設けまして、3タイプを応募させていただきました。合併、そして新しい市の誕生に関しましては、いずれも大切なテーマだと思っておりますが、その中から「飛翔」をテーマにした作品をご推挙いただきました。これは、「21世紀に躍動する生活・文化・交流都市」という新しい市のコンセプトにイメージがマッチしたものだとご判断されたと思います。そして、引田町、白鳥町、大内町がそれぞれがガッチリと協力一体化されて、夢に向かって飛翔するアクティブな都市であってほしいとの期待を込めております。近年、次々と新しい市が誕生して来ておりますが、そんな中でもどこかキラッと輝き、話題性や存在感を発して、アクティブで、例えば鳴門の渦のような新しい波が感じられる市であってほしいなと思います。私自身、これからも「東かがわ市」を大いに注目して行きたいと思っておりますと同時に、僭越ではありますが、私のグラフィックデザインという仕事を通しまして何かお役に立つことがありますれば、何なりとお申し付けいただいてご協力させていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

(拍手)

〔後略〕
-----

あのさー、どこの合併自治体にも当てはまるような、そんな話はどうでもいいんだよ。聞きたいのは、作者としてなぜその土地にそのテーマを選んだかだ。「飛翔」はおおかた、対象自治体の一つに「白鳥町」てのがあったところからの連想なんだろう(後に伊勢市章でも「未来への飛翔」が謳われている)。でもそこを明からさまにすることはできなかったわけネ、当然(-.-)y-~~~。
滔々と述べられた言葉から結局判明するのは、ご当地のLocalityの実態などはなから考慮されていなかったということだけ。騙されてはいけない。
ふんっ、「何かお役に立つことがありますれば」??誰が申し付けるかいっ。

おまけ。
小島貞彦は、埼玉県深谷市章の小島隆行(千葉県印旛郡印旛村(現 印西市))とは別人です、多分(cf. 2013.07.07「類似って何なんだっけ:上」)。

« 【番外編】罪と罰のあとさき ― 後編(五泉市章) | トップページ | 【対決編】丸ブー艶競べ [61](豊後大野市章・栗東市シンボルマーク・鶴ヶ島市イメージマーク) »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【番外編】罪と罰のあとさき ― 前編(東かがわ市章):

« 【番外編】罪と罰のあとさき ― 後編(五泉市章) | トップページ | 【対決編】丸ブー艶競べ [61](豊後大野市章・栗東市シンボルマーク・鶴ヶ島市イメージマーク) »

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想