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2017年12月10日 (日)

【番外編】コピすてふ 我が名はまだき立ちにけり 人知れずトこそ思ひ初めし乎(みややちゃん・おやっとくん・なごみちゃん・ロッピィ)

(承前)

前回取り上げた、鹿児島県勤労者共済会によるサイトのネーミングとキャラクターの公募について深追い。初めに言っときます、超弩級の田舎公募です。全般にプロセスが雑。募集要項として明文化されたものも存在しなかったらしく、セット募集だったか否かも定かではない。

募集期間は2017.04.01〜05.31とされ、当初は;

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愛称発表・賞品の発送は、平成29年7月末以降を予定しています。
なお、採用された愛称のみを発表し、ご応募いただいた方のお名前などの情報は公表いたしません。
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とされていた(入賞者の名前はばっちり公表いたしとるが;爆)。で;

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賞品内容
グランプリ作品 1点
準グランプリ作品 3点
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つまり、ナニがもらえるかは後のお楽しみ、状態だったわけ(そこは結局公表されていない。そんなのってアリなん?)。

結果発表は11月8日までずれ込んだ。

鹿児島市
鹿児島県勤労者共済会
ウェブサイトネーミング
「おやっとワーカー」
池崎春菜(鹿児島県)

作者のコメントと受賞メッセージはこちら。

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“鹿児島で働く勤労者の皆さん、お疲れさまです”という気持ちを鹿児島弁と混ぜて表現しました。
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この度は、ネーミング部門グランプリを頂きありがとうございます。
鹿児島に住み、鹿児島で働く一人として大変嬉しく思います。県外から越して2年となりますが、人も環境も素晴らしいと感じています!
新しいウェブサイトに多くの方が訪問し、より共済会が発展していくことを期待しています。
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(準グランプリ)
「ゆめわーく鹿児島」
小寺光雄(愛知県)
「カキンロー」
平山かよこ(鹿児島県)
「カゴシマキンロウ」
平山陽一(鹿児島県)

小寺は愚blogでも何度かぶった斬った、コトバ界で脛に傷持つ懲りないガイダー。平山かよこは、2013年2月に秋田の能代市体育協会シンボルマークで採用された平山加代子(鹿児島県)のことであろう(cf. 2014.11.10「丸ブー艶競べ [5]」)。この名義は、愚blogでは平山陽一が妻の名を借名しているものと考えている。2015年2月決定の鹿児島県姶良郡湧水町のキャラ公募(cf.【その139】)では2名義揃って入選し;

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しずくん
平山陽一(鹿児島市)
本人の希望によりキャラクターは非公開

ユッピー
平山加代子(鹿児島市)
本人の希望によりキャラクターは非公開
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なる離れ業を見せていた。

今回の公募では「お一人様1点まで」の制限があった。∴その縛りをすり抜けるために嫁名義を利用したという嫌疑は一層深まる、つまり条件違反、不適切の謗りを免れないというのがツルの主張です。それにしても「鹿児島県勤労者共済会」で「カキンロー」と「カゴシマキンロウ」をサイト愛称にという思考には誠に恐れ入るね。

次はキャラクター部門について。ここからが本番。
2点を採用したこと自体はまあいいとしましょう(募集時には「グランプリ作品 1点 / 準グランプリ作品 3点」と定めていたにもかかわらず、ではあるものの)。しかし、内実を見ると寒気がする。

鹿児島市
鹿児島県勤労者共済会
ウェブサイトキャラクター(グランプリ)みややちゃん
工藤和久(青森県)
みややちゃん

(グランプリ)おやっとくん
山崎充蔵(鹿児島県)
おやっとくん

和久作品が常の如くテンプレだから?その和久作品に山崎作品が似ているから?

否。「みややちゃん」の作者コメントと受賞メッセージは次のとおり。

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鹿児島の花[ミヤマキリシマ]の明るく、元気なキャラクターです。明るい顔は共済の安心感、頼もしさ、便利さを、[黄色のスカーフ]は支え合う気持ちを、[緑の体]は豊かな自然に恵まれた鹿児島県を明快にイメージしました。
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この度は鹿児島県勤労者共済会のキャラクターのグランプリに選んで頂き大変光栄に思います。
ミヤマキリシマをモチーフにした「みややちゃん」が会員の皆様に安心の花を咲かせることを願っています。
また、「みややちゃん」の恋人「おやっとくん」も出来まして、これで寂しくないな〜と思っています。
ところで鹿児島県には御縁が深く「鹿児島県立薩摩中央高等学校・校歌」「肝付町・町章」「西之表市・シンボルマーク」「垂水中央中学校・校章」「宇検村・100周年記念ロゴマーク」は私の作品です。
これから「みややちゃん」が会員の皆様に末永く愛されることを北国・津軽の地から願っています。
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自己肥大した示威行動にもうんざりだけれど、違うところでも微妙にゾクッとしてくるでしょ。

「おやっとくん」の方は以下のとおり。

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“みなぎるPower”と“豊かな自然”に恵まれた雄大な桜島、そこに育む大自然から生まれた[桜島大根]をモチーフに、力強く頼もしい、安心感のあるキャラクターです。
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初夏の霧島連山を鮮やかなピンクに染めるミヤマキリシマをイメージした「みややちゃん」は、とても可愛らしく、作者の方の“思い”が伝わってきた。
同じ植物系で郷土の鹿児島を、そして男らしさを・・・。
思い浮かんだのが、2018年NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」、そして「桜島だいこん」。
郷土の偉人、[西郷隆盛]と[桜島大根]をMIXして、出来上がったのが「おやっとくん」。
天を敬い、人を慈しみ愛するという敬天愛人の思想は、どこか鹿児島県勤労者共済会と繋がるものがある。
末永く愛されるキャラクターであれと願う。
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この受賞コメントは、「おやっとくん」が「みややちゃん」のできた後に作られたことを示唆する。つまり、オリジナル作品とは言えないということ。
ペアキャラにしたいと選考途中で考えたのなら、常識的に言えばオリジナルのグランプリの和久に追加制作を依頼するか、黒子の補作者(e.g. きむらなおきのような;cf. 2016.04.21〜23「「ご当地」をつくる人々:川上編」)に作らせるか、後は集まった応募作品の中から釣り合いの取れたものを探し出してくるしかないだろう。合理的に考えて、予定されていなかった「2点目のグランプリ」を選んだプロセスは不適切なものであった疑いが強いと思う。
ついでに言えば、「おやっとくん」の愛称も、サイトネーミング「おやっとワーカー」の決まった後でつけられたものと考えられる。そうした作品が「採用」されたこと、そこが本公募の最大の問題であろう。(ナニがもらえたかはわかりませんけどね。)

次点まで目を向けるとさらに愕然とします。

(準グランプリ)
なごみちゃん
駒井 瞭(大阪府)
なごみちゃん

どんどんくん
塩崎榮一(鹿児島県)→(大阪府)
どんどんくん

ロッピィ
平山かよこ(鹿児島県)
ロッピィ

ほとんど不気味な「なごみちゃん」は言うに及ばず、「ロッピィ」の見事な錯塩キャラっぷりもいつもながらに笑うしかない(ネーミングの由来は不明)。平山一族はここでも名義をホシイママにしたわけです。

・・・・・闇・・・・・。全てが。
制定側も応募側も無自覚かもしれないけれど、こんなことでは鹿児島にデザイン文化は育っていかないと思いますが、如何。

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