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2017年12月14日 (木)

【特別編】Symmetrical Seduction; #2(えひめ南予いやし博・えひめ町並博・情報理論とその応用学会)

(承前)

伊予の南の博覧会、2012年に開催された2回目はこれ。

愛媛県
愛媛県宇和島圏域観光振興イベント えひめ南予いやし博2012
マーク
えひめ南予いやし博2012

2016年とは名称がすこーし違ってますが、この時は4市町での開催だったらしい。

〔テーマ〕
「うみ・かわ・もり・ひと、楽園めぐり」

〔開催場所〕
宇和島圏域(宇和島市・北宇和郡松野町・北宇和郡鬼北町・南宇和郡愛南町)

ううむ。なぜこんなに多種のフォントを使ってあるのだろう。青色パーツの形には「四国」のAllegoryが含まれているに違いないわ。ほれ。

【2017.04.29「大御所の父の罪と十字架:第四」】
高知県
高知県産業振興センター
高知県地場産業大賞 シンボルマーク
杜多利夫
〔2008年10月制定〕
高知県地場産業大賞

さらに遡って、初回はこれ。

愛媛県
愛媛県南予地域観光振興イベント えひめ町並博2004
シンボルマーク
ビンデザインオフィス有限会社(愛媛県松山市)
えひめ町並博2004

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このシンボルマークは、南予地域という広いエリアで様々に展開されるイベントのイメージを伝えています。町並博の理念、また南予の風土、歴史、文化の視点に立ち、そのイメージは「和」、そのカタチは単純な「花」に決めました。
[花]は町の景色、人の姿や顔、人の技、人の暮らし、食の彩、豊かな暮らしなどをイメージします。花の中の3本の[螺旋]は町の暮らし、町の物語、町の景色を意味します。
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南予では梅と蕨が名産なのであろうか。

〔テーマ〕
「南予観光新時代 ―交響する人、道、暮らし―」

〔キャッチフレーズ〕
「十町十色(とまちといろ)。南予の町の物語。」

〔開催場所〕
大洲・内子・宇和を中心に宇和島市や八幡浜市など南予一円

この時から、「パビリオンのない博覧会」と謳われていた。成功を収めたようで、日本イベント産業振興協会の「日本イベント大賞」第1回大賞を受賞している。

「南予一円」とはまたざっくりした感じですが、ここへ来て謎は深まる。キャッチフレーズに「十町十色」とあるからです。となると、これも10市町で伊予市も入ってたのかな?

あっ。この当時は平成大合併の最中だったんだ!!調べてみると、「えひめいやしの南予博2016」に参加した各自治体も、「えひめ町並博2004」の開幕時点では;

 宇和島市 ← 2005.08.01 北宇和郡の吉田町・三間町・津島町と新設合併
 八幡浜市 ← 2005.03.28 西宇和郡保内町(ほないちょう)と新設合併
 大洲市 ← 2005.01.11 喜多郡の長浜町・肱川町・河辺村(かわべむら)と新設合併
 伊予市 ← 2005.04.01 伊予郡の中山町・双海町(ふたみちょう)と新設合併
 西予市( ← 2004.04.01 東宇和郡の宇和町・野村町・城川町(しろかわちょう)・明浜町・西宇和郡三瓶町(みかめちょう)が新設合併&市制施行済み)
 喜多郡内子町 ← 2005.01.01 喜多郡五十崎町(いかざきちょう)・上浮穴郡(かみうけなぐん)小田町と新設合併
 西宇和郡伊方町 ← 2005.04.01 西宇和郡の瀬戸町・三崎町と新設合併
 北宇和郡松野町
 北宇和郡鬼北町 ← 2005.01.01 北宇和郡の広見町・日吉村が新設合併
 南宇和郡愛南町 ← 2004.10.01 南宇和郡の御荘町(みしょうちょう)・一本松町・城辺町(じょうへんちょう)・西海町(にしうみちょう)・内海村(うちうみむら))が新設合併

と、中予の伊予市を除いても計25市町村あったことがわかる。「十町十色」は比喩的表現だったんだろう。

ともあれ、3回目の「えひめいやしの南予博2016」終了後も、『平成29年は大政奉還から150年、平成30年は明治維新から150年と全国的にこの時代に注目が集まることから、「歴史」をテーマとした取組みを進めます』てなことで、文字を少し削ってキャンペーンを継続する形となったわけ

家紋万歳!的なかっちりした整形によるシンボルマークのデザインもう一つ、やや古くてお堅いところからご紹介。

情報理論とその応用学会/Society of Information Theory and Its Applications/SITA
ロゴマーク
江口隆敏(東京都)
情報理論とその応用学会

2000年7月に決定されたマークです。ギョーカイ的には2000年問題も無事乗り越えた頃だったのかな。

制定の経過を記した学会ニューズレターには;

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韓会長の要請:『芸術的なものがいいなぁ』
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とか;

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一般公募:月刊『公募ガイド』の利用
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とか;

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中堅のデザイナー二井美好氏をまじえて、1次選考を行なった。
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なんてことまで書いてあって、ちょっと面白い。
このマークの秀逸なのは、モノクロやグレースケールで再生しても印象がほとんど変わらないところだと思う(だから、素人の感想だってば)。調べてみると、江口はどうやら文京区湯島にある利根川印刷株式会社(現 株式会社TONEGAWA)の社員のようです。

(優秀賞)
春山重人(群馬県)

(佳作)
森谷幸子(富山県)
市毛宏和(千葉県)

しかし、"since 1978" だったこの学会も今はもうない。2010年12月30日をもって、巨人、電子情報通信学会/Institute of Electronics, Information and Communication Engineers/IEICEに事業譲渡され解散したからです。ちょっと残念。

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丸ブー類の自由さに対して、こうした整形モノは緊密な完成度、みたいなところがやはり身上ですかね。
(人工物まで含めた意味での)種々雑多な自然界のデザインの中で、豪華な八重咲きの花よりも単純な構造の一重咲きの方が実は目を惹くデザインであったりするのと同じことのような気がする。
あるいは、南の海でダイビングをしていて、シャコガイを見つけた時の感覚にも似ている。チョウチョウウオやアカネハナゴイやスズメダイなんぞの原色の魚の群れ泳ぐ中、濃い青や紫や緑のきれいに波打った分厚い外套膜が目に入ると、そこだけ違う小世界が息づいているといつも思う。(因みにこの外套膜には褐虫藻が共生しており、その光合成にシャコガイ本体の生活は依存している。褐虫藻の種類で外套膜の色も違ってくるのではないかな。)

完成された印象とは言え、逆に展開の可能性と挑戦の価値はまだまだ残されているぞ、なんて思っちゃう次第。

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