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2018年4月 7日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その208:またべえくん)

(承前)

塩崎一族の別名義(と目されるもの)、まだまだ見落としがありました...orz。

兵庫県加西市
加西市観光まちづくり協会
後藤又兵衛 イメージキャラクター
またべえくん
滝沢優子(大阪市生野区)
またべえくん

ご当地は姫路市の東隣に位置し、そのベッドタウンとしての性格が強い(伏線)。2013年10月に発表されたこの武将キャラは、無論、翌年のあのドラマを当て込んだものだった。主要な舞台の一つは姫路。

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(2013.08.29 加西市サイト)

平成26年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にも登場する黒田24騎のひとり「後藤又兵衛」は、加西市に縁のある武将です。一説には山下町出身とあり、市内にも末えいの方が多くおられます。
「乞食大将」や「軍師二人」でも有名な後藤又兵衛の魅力をPRするため、イメージキャラクターのデザインを募集します。
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「乞食大将」は大佛次郎(おさらぎ じろう:1897(M30).10.09〜1973(S48).04.30)が戦時中に朝日新聞に連載した又兵衛の一代記(用紙不足のため中絶)。「軍師二人」は司馬遼太郎(1923(T12).08.07〜1996(H8).02.12)が又兵衛と真田幸村を描いた掌編で、これも半世紀以上前のもの。大河ドラマの主人公黒田官兵衛と深い関係がある作品、とまでは言えない感じ。
いくら当時の超人気作家の小説とはいえ、どれだけの人間が今それを知っているだろう。(因みに「軍師官兵衛」には原作本はない。)
それにしても、「末えいの方」というのは微妙に失礼な物言いのような気がするなあ。「裔/すえ」でしかないのね。

キャラクターのテーマとしては;

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(1)勇猛果敢な一騎駆けの猛将
(2)戦国時代の英雄であり、豪壮、実直なイメージ
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というところが求められていた。それでもって結果がこれですよ(爆笑)。

愚blogでも既に取り上げたとおり、この年2013年には、既に2月にお隣の姫路市で、7月に九州の福岡市で、それぞれ黒田官兵衛の塩キャラが発表されていた。

【その28】
兵庫県姫路市
官兵衛イメージキャラクター
かんべえくん
塩崎歩美
かんべえくん

【その41】
福岡県・福岡市・福岡商工会議所
「軍師官兵衛」福岡プロジェクト協議会
キャラクター
ふくおか官兵衛くん
福添あゆみ
ふくおか官兵衛くん

まさかサブキャラまで作られてたなんて!!「またべえくん」のビジュアルは「ふくおか官兵衛くん」の方に近いですねえ(大伏線)。前者は[下り藤]の[兜]に[槍]、後者は[左三つ藤巴]の[兜]に[采配]。紋所まで似ている。
一方、又兵衛キャラの募集要項には、なぜか姫路の「かんべえくん」がイラストで登場している。加西市では便乗に便乗を重ねたわけです。便乗の累乗。家来の後藤又兵衛(演:塚本高史)に目をつけて、隣町の主君キャラとセットで売り出そうとしたんでしょう。

姫路と福岡の塩キャラ2点の相似は、それなりに話題にもなっていた。従って、さしもの塩崎家も加西で「塩崎歩美」や「福添あゆみ」の名義を使うことはできなかったものと見ました(いや、もしかしたらそれすら制定側の意向だったかもしれないが)。

だ・か・ら、「滝沢優子」の登場なんですよ。初めて目にする名前だけど、何やらひどく懐かしい(笑)。ツルの思料するところ、塩崎一族の別名義には;

「滝沢 卓」(【その166】)
「佐藤優子」(【その158】【その190】)
「福添ゆういち」(【その158】)

もある。「小田切 卓」「佐藤秀子/英子」「佐藤 修/健二」「福添歩美/あゆみ」などに加えて、です。ああ、徹底して野放図。ピースが次々と嵌まっていく。

加西市観光まちづくり協会(事務局は市の地域振興部商工観光課である)の、脇役であろうが何であろうが利用できるものはとにかく徹底的に利用しちゃえという肝っ玉は、ある意味見上げたものかもしれない。京塚昌子も裸足で逃げ出しそう(若い子にゃわからんがな)。この時には「黒田官兵衛24騎のひとり 後藤又兵衛展」まで開催している。

しかし、これだけじゃ終わらなかったんです。2年後にはこんな展開に・・・

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(2016.05.12 産経新聞 抜粋)

加西市観光まちづくり協会は、戦国武将・黒田官兵衛の家臣で「黒田二十四騎」の一人、後藤又兵衛のキャラクター「またべえくん」の着ぐるみと、のぼり旗を製作した。またべえくんは、平成26年のNHK大河ドラマを機に誕生したが、現在放送中の大河ドラマでも後藤又兵衛が登場することから、着ぐるみの製作が実現した。イベントなどで市のPRに役立てる。

又兵衛は、現在の同市山下町の出身とされる。身長180センチ超の巨漢で、「[槍]の又兵衛」と呼ばれるほど多くの軍功を残したが、慶長20(1615)年に大坂夏の陣で命を落とした。
またべえくんは平成25年、大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映に合わせて同協会がデザインを募集し、大阪市生野区の女性の作品を採用。着ぐるみは、現在放映中の同ドラマ「真田丸」に又兵衛が登場することから製作した。
のぼり旗(縦180センチ、横60センチ)は、又兵衛の盟友、真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町のキャラクター「ゆきむらさま」のイラスト入りで50枚を作成。加西市の公共施設や又兵衛の菩提寺である多聞寺(同市尾崎町)などに設置した。

〔後略〕
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もう、めちゃくちゃです(文章力も拙いけど。5分の1ぐらい記載が重複してるし、一瞬、「のぼり旗」も又兵衛モノだと思っちゃいますね)。今度の大河ドラマにも又兵衛が出てくる(演:哀川 翔)というので中古キャラを引っ張り出して悲願の(?)着ぐるみを作ってみたり、あまつさえ主役キャラをよそから持ってきて幟を立てたりしちゃったわけだ。今度組んだ和歌山の九度山町との間には、特に姉妹提携等の縁はなかったようですが。

しかし遅いよ。遅いですよ。放送開始から4ヵ月も過ぎているじゃないか。2度目だから公募プロセスも必要なかったのに、一体ナニしてたん?機を見るに鈍。

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