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2018年4月29日 (日)

【加筆編】田舎公募は伝染るんです。(品川区ナンバープレート・墨田区ナンバープレート)

(承前)

 

2018年1月決定の品川区田舎公募ネタ、捨てるにはもったいないから続けます。

 

応募総数32点のうちから採用されたのは次の作品。

 

東京都品川区
原動機付自転車ご当地ナンバープレート
居関孝男(京都市)
品川区ナンバープレート

 

チッ、あの島ないちゃーガイダーかよと思ったのは事実&秘密(cf. 2017.08.23「珍説弓張板/Lunatic Bow」)。でも、それでは済まなかった。

 

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(2018.01.22 発表資料 抜粋)

 

しながわ水族館のマークとして用いられている[イルカ]と広重の「品川・日之出」を配して描きました。イルカからみんなのゆとり、五十三次の図から歴史と未来へ託す“日の出”、大きな弧でゆったり過ごせる品川の意、そして四隅の角にゆとりを持たせ安全に配慮してあります。
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しながわ水族館のイルカマーク、調べてみたけど作者はわかりませんでした。[弧]は何を隠そう居関の十八番アイテム。驚くべきことに(とツルは思うけど)、この時には作者名は明らかにされていなかった。でもそれは次の事実に比べればどうでもいい。

 

(優秀賞)
塩崎榮一
品川区ナンバープレート(榮一案)

 

佐藤政信(新潟県三条市)
品川区ナンバープレート(佐藤案)

 

(特別賞)
小松珠実(品川エトワール女子高等学校2年)
品川区ナンバープレート(小松案)

 

ね!?おわかりでしょ。居関作品 = 榮一作品 + 佐藤作品、めっきり。
でもわからないなあ。「公募ガイダーなんてテンプレ発想ばっかり」なんて固定観念では説明し切れない。なんでこんなことになるの??
そこは品川区役所総務部税務課税務係軽自動車担当(20文字)も意識していたようで、現在既に、サイトから優秀賞2点と特別賞の画像は引っ込められている(とはいえ画像検索すると割と簡単に旧いページも出てくるんであるが)。うーん、ますます怪しい。

 

因みに、居関は2017年3月交付開始の静岡県袋井市ナンバープレート公募で「フッピー」by 塩崎歩美(cf.【その21】)を盛って採用されているし、佐藤は佐藤で2017年1月交付開始の栃木県足利市ナンバープレート公募に「たかうじ君」by 塩崎マサヨ(cf.【その32】)を使って(使わせられて?)選ばれている(cf. 2017.08.22【Derivative Four】)。しかも足利市の次点には塩崎一族の別名義、今井健二が入っていた。2011年3月交付開始の新潟県三条市ナンバープレート公募では逆に、エイイチが採用、佐藤が次点である(cf.【その98】)。皆さんいろいろ因縁浅からぬ間柄のようで。

 

返す刀で小松作品も切って捨てれば、「しながわ水族館」から[イルカ]、「東海道五十三次」からこれまた浮世絵の神奈川沖浪裏あたりの[波頭]を無理くり盛ってきたんかい、イルカ(このスケール感だとむしろクジラだけど)が躍る江戸前の海とはとんだ温暖化である(島嶼部を除く)。まさかの文字白抜きもアウトだろ、少しはルールってもんを考えろよ、なんて思いました。
しかしこれが割とシャレにならなかった。先行事例にこんなものがあったんです

 

東京都墨田区
すみだオリジナルナンバープレート
安藤晴南(はるな)(14歳:墨田区立吾嬬立花中学校3年)
墨田区ナンバープレート(応募案)墨田区ナンバープレート(最終版)

 

念のため書いとくと、品川区で交付が始まったのが2018年4月2日(つまり今月)、墨田区は2016年11月1日。

 

こちらは区立中学校の生徒を対象とした公募。投票で最多得票を獲得した作品だとかで、モチーフはもちろん北斎の「富嶽三十六景」全四十六図中の白眉の一点。そこに[東京スカイツリー]を添えたということは「新旧を取り混ぜたなんちゃらかんちゃらがいいよね」、てな評価が下ったのだろう。下らんっ。
品川区とは違い、とかくハイカラで現代的なイメージには乏しかった墨田区としては、もちっとスカイツリーをでっかくするとか、う○こビル(アサヒビールのスーパードライホールの俗称;う○この正式名称は「フラムドール」=金の炎)まで盛るとかしてもよかったんじゃないですかね(こらこら)。

 

しかし、だ。あまりにも有名な作品なので画像は省きますが、なんで東京なのに[神奈川沖浪裏]なの??おかしくね?隅田川から年に何日[富士山]が見えるというん??人気があればそんなのどうでもいいわけ?それに「葛飾区」でもないのに葛飾北斎ww。

 

しかもだよ、なぜか「凱風快晴」まがいの[赤富士]になっている!!何なのそれ??因みに、投票候補に残った他の作品も、神奈川沖浪裏とカエル(いまいち趣旨不明)を描いたもの、および凱風快晴風の赤富士っぽいのを描いたものの2点。似たり寄ったりで盛り下がったろうなあ。

 

実はご当地は「墨田区生まれの北斎」を喧伝していて、交付開始同月には「すみだ北斎美術館」もオープンさせた。小役人の考えそうなあやかり商法の魂胆が見え隠れする。
こうなるともう、花のお江戸のど真ん中、中央区がナンバープレート作る時も廣重の「日本橋 朝之景」を使わんわけにはいかんじゃないか(失笑)。

 

結論。
やっぱり田舎公募は連鎖、いや伝染する、大都会でも。

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