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2018年6月18日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その215:深川・留萌自動車道全線開通)

(承前)

「小野寺 卓」名義の塩崎作品(ややこしいぜよ)、もう1点見つかる。

北海道 留萌市・留萌郡小平町(おびらちょう)・増毛郡増毛町(ましけちょう)
留萌南部地域広域観光連携協議会
深川・留萌自動車道全線開通キャンペーン シンボルマーク
小野寺 卓(大阪市)
深川・留萌自動車道全線開通

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「深川・留萌自動車道」を「留萌地域」の頭文字をひらがなの[る]をモチーフにし、地域の活性化をドライバーの[笑顔]で表現。全線開通が楽しみです、そんな思いで制作いたしました。
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坂祝町ロゴ発表より2ヵ月前、今年の1月に発表されたようです。
うふふ、留萌市のみならず全国各地の30周年/3周年/130周年/300周年/1300周年モノ等々にも使えるデザインとなっとりますね。深川市はまるきり蚊帳の外。
雑な仕事と思うんだよねえ。「る」の輪っか部分、カーブ具合が微妙にこなれていない、だから優美でない。「海と夕日」はトータルバランス上どうにも違和感がある。丸ブーのストックから適当に引っ張り出して置いてみました、感がたっぷり。

制定側の選考理由なるものがまたスゴい。

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深川・留萌自動車道を留萌地域の頭文字[る]で表現しつつ全線開通で活性化する「観光」や「流通」「産業」などを[車]や[トラック]、留萌地域を代表する[海]と[夕日]をイラストで盛り込み、初めて見た人でもわかりやすくアピールしている点が高評価でした。
さらに自動車道を利用するドライバーの気持ちを[笑顔]で表現しているところもプラスポイントでした。
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空虚。講評なんだか作者コメントなんだか。

それにね、これはコレの焼き直しなんだよ。

【2016.03.05「無明の闇(その12)」】
NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)東京支社・名古屋支社
東名高速道路全線開通40周年 記念ロゴマーク
(優秀賞)
匿名(大阪市)
〔2009年4月発表〕
東名高速道路40周年(優秀賞)

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「東名全線開通40周年」のロゴで、安心で快適な東名高速道路、ドライバーの[笑顔]と[40]をモチーフにして全線開通40周年を祝うと共に、これまで日本の大動脈として、その役割は日本の発展に大きく貢献してきた。
さらなる整備と将来にわたり東名高速道路の発展に期待を込めて描きました。
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誰も触れようとせぬ[ハンドル]が、特に。どちらも「全線開通」モノであるところがまたヒンヤリ。因みに、東名高速は来年50周年になるので、その記念ロゴマーク候補3点につき6月1日まで投票が実施されたところ。少し頭が痛くなってきた。

深川・留萌自動車道とは北海道の北西部を走る国道233号のことで、国土交通大臣により「高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)」に指定されており、全線開通は2019年度中予定となっている。皮切りに深川JCT−深川西IC間が開通したのが1998年4月だから、全線開通はかれこれ20年越しの悲願だったわけ。上記の区間のみNEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)が管轄する有料道路(*)、深川西ICより北は国交省北海道開発局の管轄で無料となっている。

(* 一時、実験的に無料化されたものの、東日本大震災復興に巨額のカネが必要との理由で2012年度から凍結され、再び有料となった。)

≪この道がめでたく40周年を迎える頃には、クルマからハンドルは本当になくなってしまっているのだろうか?≫

もうちょっと深追いしてみよう。
2016年11月、JR北海道は保有線路総延長の半分近くにも及ぶ「単独での維持が困難な線区」を発表した。このうち、特に深刻な状況でバス輸送等への転換を地域と協議したいとしているのが次の3線区(数値は2015年度のものであり、∴2016年の台風被害の影響を含んでいないことに注意)。

・線名
 区間
 営業キロ
 1列車当たり平均乗車人数
 輸送密度(1km当たり日平均輸送人数)
 営業係数(100円の営業収入を得るために必要な営業費用)
 今後20年間で見込まれる維持更新費用

・札沼線
 北海道医療大学−新十津川間
 47.6km
 7人
 79人
 2,213円
 6億円

・根室線
 富良野−新得間(cf. 2017.03.05「大御所劇場 五幕目:春宵一筆値千金」)
 81.7km
 11人
 152人
 1,854円
 22億円

・留萌線
 深川−留萌間
 50.1km
 11人
 183人
 1,342円
 30億円

単独での維持が困難な線区

相当厳しい数字が並んでいる。「維持苦」は既に現実の問題であり、鉄路から道路への転換ももう待ったなしなんでしょうね(国道だって維持費はかかるが)。

おまけ。
同時募集されたコレはこのとおり。

〔キャッチフレーズ〕
保岡直樹(東京都)
「彩発見!オロロンライン」

オロロンライン??北海道の日本海側の石狩市から天塩郡天塩町までの国道231号・232号の愛称だそうな(両道は留萌市で接続する)。深川・留萌自動車道すなわち国道233号との関係はよくわかりません(ここもオロロンラインの仲間入りをしたということなの?)。

保岡は「作詞家」で、コトバ界におけるご当地公募の大御所のようです、愚blogでも少しかすったことがある。作者コメントは公表されておらず、選考理由は次のとおり。

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深川・留萌自動車道が全線開通することで他地域と今まで以上に快適につながるであろう「オロロンライン」の様々な魅力を発見出来る様を表現できていました。
「四季」「人」「観光」「産業」等など地域の多種多様な魅力を「彩」という言葉で表現しているとも考えられ単なる再発見ではないという二つの意味を持つ点が高評価でした。
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「とも考えられ」的な講評にロクなものはないというのがツルの基本視点。「彩発見」が取り立てて両義的というほどのことかよ、とも思う。駒井あたりの「新呼吸」と同じ程度に手垢はついている。

これらの公募の受託先は「株式会社北日本広告社旭川本社」とわざわざクレジットされているから、専門業者の関与アリにしてこんなレベルだったわけです。

〔シンボルマーク部門〕
最優秀賞
賞金 10万円 + 副賞 留萌地域特産品セット

〔キャッチフレーズ部門〕
最優秀賞
賞金 8万円 + 副賞 留萌地域特産品セット

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