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2018年6月24日 (日)

【特別編】公募における「失敗」とは何か ――足利市社協、1年後―― After(へるぷん)

(承前)

難産の末に世に出た「あしのすけ」、しかし網目模様でも付け足せば、栃木ではなく千葉かどっかの落花生キャラである(もっとお下品な連想もありましたが控えます;cf. 2015.01.16「Free Lancerの栄光と残照 二:不誠実」・2016.12.26「いづれの御方も栄枯盛衰は世の習ひ 〜 下」)。

あしのすけ

ここでふと微妙なDejavuを感じて八谷倉庫を再点検してみたら、こんなのもあった。

【2016.08.22「ゆるキャラ(R) 再生処理装置」】
静岡県浜松市西区
浜松市フラワーパーク
マスコットキャラクター
ふらまる
八谷早希子
〔2016年5月発表〕
ふらまる

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世界の花のテーマパークである「はままつフラワーパーク」をイメージして、子供からお年寄りまで多くの方に親しみを持って頂けるキャラクターを考えました。はままつフラワーパークで生まれた草花の精です。
〔後略〕
-----

やれやれ、全く。こっちは枝豆か蚕豆ですかね。

けれど上には上があった。決定打は2011年10月発表のこれだ。

長崎県大村市
大村市ボランティアセンター「あいわーく」
マスコットキャラクター
へるぷん
八谷 早希子(北海道江別市)
へるぷん

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ボランティアに携わる人々の[ハート]・やさしさをイメージして、こどもから高齢者まで親しみが持てるようデザイン。[さくら]は大村市の市花・OVCは大村市ボランティアセンターの[頭文字]。
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「あしのすけ」で微妙に感じた "USA/Unidentified Small Animal" つまり「謎の生き物」感は、これを見ていたからだったのか![ハート]は顔からお腹へ平行移動、狡猾の謗りを免れまいて。
そしてこの拠点名称は何を隠そう、あの小寺光雄(愛知県名古屋市)によるもの、げんなり(cf. 2013.12.21〜23「光輝く夢と未来へ」)。

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暖かい愛の心で接し、活発に活動するボランティアを表現。「あい」は私・愛・出会い、「わーく」は湧き出す・働く・活動するをイメージ。
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転職サイトや愛人バンクにも使えそうである。(因みにキャラクターの[ん系ネーム]決定のプロセスは不明。八谷の命名ではないような気がする。)

足利市社協公募のBefore/After、募集記事を読み比べてみるとさらに面白い。

〔Before〕
-----
(2016.10.01 あしかが社協だより No.270)

足利市社会福祉協議会(足利市社協) マスコットキャラクター デザイン大募集!!

広報誌やホームページをはじめ、PR活動に役立てられるマスコットキャラクターを募集することになりました。たくさんのご応募お待ちしております。

応募期間:
平成28年10月3日(月)〜平成28年11月30日(水)まで(消印有効)[引用註:その後12月25日まで延長]

賞品:
最優秀賞 1点 5万円の商品券と足利市特産品
優秀賞 4点 5千円の商品券と足利市特産品

応募方法:
応募用紙がホームページからダウンロードできます。
また、足利市社協1階窓口に設置してあります。

提出方法:
足利市社協まで郵送もしくはご持参(平日:午前9時〜午後5時)ください。
切手等の郵送料は応募者負担となります。

*詳細は本会ホームページをご覧ください。

〔後略〕
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 ↓

〔After〕
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(2017.10.01 あしかが社協だより No.270)

足利市社会福祉協議会 マスコットキャラクター デザイン大募集!!

広報誌やホームページをはじめ、PR活動に役立てられるマスコットキャラクターを募集することになりました。たくさんのご応募をお待ちしております!

【募集期間】
平成29年10月2日(月)〜平成29年12月22日(金)まで(必着)

【キャラクターイメージ】
「足利市社協」「支え合い」「優しい気持ち」をイメージした親しみやすいもの

【賞品】
最優秀賞 1点 5万円の商品券と足利市特産品
優秀賞 3点 5千円の商品券と足利市特産品

【応募方法】
応募用紙がホームページからダウンロードできます。
また、足利市社協1階窓口にも設置してあります。
足利市社協まで郵送もしくはご持参(土日祝日を除く:午前9時〜午後5時)ください。
切手等の郵送料は応募者負担となります。

*詳細は本会ホームページをご覧ください。

〔後略〕
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びっくりするほど、何も変わっとりゃせんのです。例外は、次点が1点減らされたこととtyphoon、甚だ曖昧模糊たるものながらイメージのガイダンスが書かれたことぐらい。しかし初回時も、募集チラシにはこんな情報が出ていたtyphoon

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・足利市をイメージしたもの
・親しみやすく、かわいいものをイメージ
・支え合い、優しい気持ちをイメージ
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この公募の「失敗」とは、結果ではなくプロセスの問題と思っていたんだがな、ツルは。
初回の工程のどこを改善したのか、全く見えてこない。シビアに言えば、再公募だって採用作品を(恣意によって?)選出しない、つまりは再びの不首尾を引き起こすリスクがあったということだ。
他方、初回時に応募された作品が今回選考対象から外されていたのかどうかも気になるけど、そこも不明。(ついでに言うなら、募集期間を長く取れば良いものが多く集まるというのは幻想/願望に過ぎないと思う。ポイントはいかに効果的に訴求するかである。)

メール応募受付も実施しないまんまだし、あの「公募ガイド」誌掲載なんてのはおろか、募集告知の記者発表などもやらなかったんだろうなあと、少ししんみり。田舎公募というより、限りなく「私募」に近い。

≪制定が1年遅れたことによる(負の)経済効果はどの程度と試算されるか?≫

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