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2018年6月 4日 (月)

【加筆編】せんとくんの凋落とロゴマークの不人気

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そういや、せんとくんの収入は往時の3%になっちゃったとか、最近のネットニュースに出てましたな。
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このことにて候。

ライセンス収入推移

いやなに、ゆるキャラの運営なんて愚blogの守備範囲外だけど。お子様向け記事ならわかりやすいかも(原文はルビつきhappy01)。

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(2018.05.28 毎日小学生新聞)

せんとくん、人気低迷どうにかせんと 年収なんとピークの3%
誕生から10年を迎えた奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」の人気が低迷し、せんとくんの年収(1年間に稼ぐお金)が激減しています。ピークの3%にまで落ちました。県は「何とかせんと!」と、新しいデザインを発表するなどして、人気回復に一生懸命です。
「せんとくん」は、「鹿の角が生えた子ども」という変わったデザインなので、2008年の誕生当時は「かわいくない」という批判がたくさん出ました。そのことで、かえって全国的に有名になり、人気に火が付きました。
「せんとくん」のデザインは、奈良県のものです。勝手にせんとくんの人形を作ったり、商品に印刷したりして売ることはできません。土産物や広告などに「せんとくん」のデザインを使う場合は、「ライセンス料」として県にお金を払うことになっています。受け取るのは県ですが、ライセンス料がいわば、せんとくんの年収です。
奈良県では2010年、「平城遷都1300年祭」が行われました。奈良時代に平城京(今の奈良市)に都を移した遷都から、ちょうど1300年を迎えたことを祝う催しでした。この年のせんとくんの年収は約4900万円でした。
しかし翌11年度には699万円に激減。さらに、全国でゆるキャラが続々と誕生して競争が激しくなり、人気は低迷しました。16年度にはピークの30分の1以下の154万円にまで落ち込みました。
人気は下がったとはいえ、「せんとくん」は全国的によく知られています。日本リサーチセンターの全国キャラクター調査(17年10月)では、「せんとくん」は64%の人に知れていました。ご当地キャラクターとしては、熊本県の「くまモン」や、千葉県船橋市の「ふなっしー」に次ぐ第3位です。
県は今年4月、これまでの「官服」「桜」「紅葉」のデザインに加え、新たに「はかま姿」の「せんとくん」を投入。人気回復を目指しています。
みなさんなら、どんな作戦を考えますか?
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あのせんとくんにしてこの状況。見出しはひょっとして元宮崎県知事の「どげんかせんといかん」のパクりかもsmile

「競争が激しくなり」と書かれているのは気になる。ご当地キャラとはそもそも競争し合う性格のものだろうか。ご当地キャラが増産されて大きなブームになった恩恵を、このキャラも受けていたのではないか。みなさんなら、そこはどう考えますか?

大人向け新聞には、ツルが毛嫌いする「経済効果」のお話も。

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(2018.05.12 毎日新聞 抜粋)

〔前略〕

祭りが終わって一段落した11年度は、699万円に激減。同年に県のキャラクターになったのを機に、県は12年度に、「官服」「桜」「紅葉」の3デザインを追加しててこ入れを図ったが、各地に次々と特徴的なゆるキャラが誕生する中で存在感の低下は否めず、16年度は154万円にまで落ち込んだ。

〔中略〕

関西大学の宮本勝浩名誉教授は今年2月、「せんとくん」の誕生から10年で、奈良県内への観光客が増加するなどして表れた経済効果が2104億円、新規雇用が3万3150人との試算を公表している。今後、ライセンス収入を伸ばす余地はまだありそうだ。

〔後略〕
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ねえよ、そんなもん(でも実は17年度は僅かながら持ち直して161万円になったらしいが)。

11年度に大幅downした(この時既に前年度比14%shock)のは、1300年祭の終了に加え、東日本大震災のため各種イベントが軒並み中止された影響もあろう(一方で震災は「絆」というものに社会の目を向けさせ、その後のご当地キャラ隆盛の一因ともなったと考えている)。
ここで打った手がVariation3種で、そこから6年経ってさらに落ち込んだ収入を上向かせるために取った方策というのがこれまた[はかま]姿だけだとは。

地元紙ではだいぶ話が違ってきます。

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(2018.04.08 奈良新聞 抜粋)

昨秋に県内で一体開催された「第32回国民文化祭・なら2017(国文祭)」「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会(障文祭)」をPRするために誕生した、はかま姿の「はかませんとくん」が県内外の事業者らに有償利用できることになった。一方で、両祭のポスターなどに使われた正倉院宝物の動植物などをあしらったロゴマークについては昨夏から有償利用が始まったものの、一度も利用されていない状態。県は引き続き、利用申請を受け付ける。

〔後略〕
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はー、しゃらっと書いてあるけど、「一度も利用されていない」とはせんとくん以上に危機的な状況なわけだ、これは↓。

【2016.10.23「デザイン文化に対する暴挙を許すな」】
奈良県
第32回国民文化祭・なら2017
第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会
ロゴマーク
水野 学
国民文化祭・なら2017

540万円払ったことで県が市民団体から訴えられたやつです(結果は知らぬ)。ツルはこれ、訴えたことが暴挙だという趣旨で書いたけれども、それもこのデザインがきちんと活用されることが大前提。これでは、泣く子も黙るくまモンのデザイナーに作ってもらっただけってことになってしまう。

まあねえ、単発のイベントのマークをなんで継続させにゃいかんのだとも思うけど、高い金払ったからモト取らな、てなとこが本音でしょう。Tax Payer達も小五月蝿いし。

知事はとうとうこんなことを言い出している。

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(2018.05.24 毎日新聞 抜粋)

荒井正吾知事は23日の定例記者会見で、県のマスコットキャラクター「せんとくん」のライセンス料のあり方について検討していることを明らかにした。「有料で稼ぐからよいのか、有料無料問わず世の中に知られるのがいいのか、何を評価基準にするのか、(県庁内に)問いを投げかけている」と述べた。
県は、せんとくんのデザインについて、商品の売り上げや広告費用の3%を納めることなどを条件に使用を認めている。一方で報道や自治会などの公益的な使用は無料だ。荒井知事は「象徴キャラクターを社会的にどのように利用するのか、そろそろ問い直さないといけない」と述べた。

〔後略〕
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妙案の出てこようはずもなく。

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【2018.06.15 追記】

結局、こんな結論を下したようです。

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(2018.06.13 毎日新聞 抜粋)

奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」について、荒井正吾知事は13日、イラストを商業利用する際のライセンス料を無償化すると発表した。商品の売り上げや広告の製作費用の3%を納めるという従来の条件を撤廃する。人気が低迷気味のせんとくんの露出を増やし、底上げを図る狙いで、8月の導入開始を目指す。
無償化後も利用には従来通り、事前申請と県の承認が必要で、カラーやサイズ規定の順守が条件となる。荒井知事は「(無償化は)誕生10年を記念した。さらに使ってもらい、奈良の良いイメージにつながってほしい」と期待を込めた。

〔後略〕
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ふうん。でもそうなると、今まで以上に「ご当地キャラに何を求めるか」ってなところがシビアに問われるでしょうな。
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