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2018年6月25日 (月)

【加筆編】東京五輪マスコット:混迷するネーミング、過ぎゆく時間

cf.
2013.10.21「Olympics & Expos その2」
2017.02.06〜07「東京五輪マスコット選考について」
2017.03.19「五輪公募狂騒曲、再演迫る」
2017.05.28「東京五輪マスコット公募:戦いの火蓋はすでに」
2017.09.08「東京五輪マスコット選考、1st Stage Cleared!」
2017.12.07「誤植あり、プロフィール」
2017.12.11「東京五輪マスコット選考、2nd Stage Cleared!」
2018.02.28「東京五輪マスコットデザイン、遂に決定sign03

もう6月も下旬に入ったというのに、一向に発表される気配がない。東京五輪マスコット2点の愛称のことです。

東京オリンピック・パラリンピックマスコット
谷口 亮
オリンピックマスコット パラリンピックマスコット

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(2018.05.13 毎日新聞 抜粋)

小学生の投票で採用された2020年東京五輪・パラリンピックの大会マスコットの名前が6月にも決定する。今回も子どもたちの意見が反映されることになり、デザインした谷口 亮さん(43)は「覚えてもらいやすく、親しみをもってもらえれば」と期待する。

〔中略〕

大会組織委員会は今回も「スノーレッツ」を考案したネーミング専門会社に委託。投票の際の小学生へのアンケート内容や谷口さんの制作過程を聞き取ったインタビューから各30案の候補が出そろい、4月のマスコット審査会でそれぞれ10案に絞られた。
今後、英語や中国語など8言語で差別的な表現などを含んでいないか確認して、今月の審査会でさらに3案に絞り込む。6月に審査委員の投票で最終決定するという。審査委員になった谷口さんは10案について「意味のある名前がたくさんそろっていて、選ぶのが難しかった」と話した。
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ツルはちょっと納得いかなかったんだよね、この記事自体。1998年長野冬季五輪のマスコット「スノーレッツ/SNOWLETS」のデザインはLandor Associates、でも愛称は一般公募だったはず。調べ直してみると、Wikipediaには;

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ネーミングは4万7484通の応募のうち115通あった決定名称から1994年1月21日に決まった。
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と出ている(これ以上の詳細は不明ながら)。この大会では、エンブレムも業者コンペによりLandor Associatesのデザイン「スノーフラワー」が選ばれた(Designer: 篠塚正典)。
てことはだ、上述の「ネーミング専門会社」とゆーのもこの米国の最大手デザインオフィスのことなんだろうと思ったりするわけです。

で、愛称発表が遅い遅いと思ったら、このニュースを見落としていた。

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(2018.05.28 西日本新聞)

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、大会マスコットの名前を決める審査会を開き、五輪とパラリンピックそれぞれの最終候補を決めた。12人の委員の投票で、8案について1〜8位の順位を付けた。国際オリンピック委員会(IOC)の法務部門が行う国際商標調査をクリアすれば、そのまま1位が採用される。問題があれば、2位以下が繰り上がる。五輪の開幕2年前に合わせ、7月下旬に東京都内で行うお披露目イベントで発表する。
4月の審査会では各10案まで絞り込みを実施。外国語で公序良俗に反する表現ではないかのチェックや、国内の商標調査を行った結果、五輪、パラリンピックともそれぞれ2案が除外された。当初、五輪とパラリンピックの候補をそれぞれ三つまで絞り込んでから商標調査にかける予定だったが、選考方法を変えた。
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え!?「7月下旬」!?「選考方法を変えた」!?まるで聞いてないぞ、そんな話。(この記事の配信元は共同通信である。従って、最後のワンセンテンスも一部の地方紙やスポーツ新聞、そして産経新聞にしか出ていない様子。)

これってさあ、最終発表が遅れるというばかりではなく、候補10点から3点に絞り込む工程を省いたということでもあるよね。何でなんだろう??

組織委員会サイトに当たってみれば。

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(2018.04.27)

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、2018年4月27日(金)に第9回マスコット審査会を開催しました。
東京2020マスコット決定後、初開催となる今回の審査会から、ネーミング審査が開始されました。審査会では、オリンピック・パラリンピックのマスコットそれぞれにネーミングの候補案が示され、それをもとに活発な議論が交わされました。
また、今回の審査会より、東京2020マスコット作者である谷口 亮さんが審査会メンバーとして加わり、作者の視点からネーミング審査に関わっていただくことになりました。谷口さんは、「親しみやすく、子ども達にもすぐ覚えてもらえるような名前になったら」とコメントされました。
5月に行われる次回審査会で最終候補案を決定し、その後国内および国際の商標調査を経て、6月にネーミングを発表する予定です。
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うんうん、そうでしょ。「6月にネーミングを発表する予定」だったでしょ。

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(2018.05.28 抜粋)

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、本日(5月28日(月))、第10回マスコット審査会を開催しました。
今回の審査会では、前回に引き続きネーミング案について検討が重ねられました。オリンピック・パラリンピックそれぞれの候補案に順位がつけられ、海外での商標調査で問題がなければ、それぞれ1位の候補案が採用されることになります。なお、決定したネーミングは7月下旬の東京2020マスコットデビューイベントにて発表される予定です。

〔後略〕

オリンピック・パラリンピック史上初、小学生に選ばれたマスコットのデビューをお楽しみに!
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ほれ、半ば以上予想していたとおり、何も説明されていません。佐野問題であれほど「密室審査」が非難を受けたのに、またもやこうです(ツル自身は、密室性そのものを必ずしも罪悪視していないけど)。
説明責任が加重されるんだよ、そういう場合は!!グダグダじゃねえかよ、組織委!!能天気なことばっかほざいてんじゃねえぞオラ!!

・・・品位を取り戻しましてと。
「デビューイベント」なるものは7月22日に東京ミッドタウン日比谷で開かれるんだそうです、今の予定だと。でもまた狂うかもな、この調子じゃ。開催まであと2年、これ以上遅らすわけにもいくまいが。

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