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2018年7月 1日 (日)

【加筆編】其の村は戦後の平和と共に在り(中川村60周年)

(承前)

【その214】前後編で斬って捨てた坂祝町から返す刀で、周年ロゴを血祭りに。となると嫌でもこのガイダーを爼上に載せることになる。

長野県上伊那郡中川村
中川村発足60周年 記念ロゴマーク
梅村元彦(愛知県春日井市:デザイナー)
中川村60周年

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【選考理由】
中川村の暖かさが表現されていて、「一人ひとりの笑顔が活きる美しい村」にふさわしいロゴマークである。
[なかがわ]の文字と[桜]を組み合わせて表現し、わかりやすい。[60]のデザインからは、中川村の川や山をイメージすることができ、自然の豊かさが表現されている。
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2018年2月決定。そう、ご当地は「日本で最も美しい村連合」に加盟している。しかしワタシはこのデザインから「中川村の川や山をイメージ」することはできない。せいぜい、源氏物語の花散里である(褒め過ぎである)。

(優秀賞)
松岡英男(山形市)
黒田富士雄(静岡市)

(佳作)
青柳謹一(埼玉県川越市)
杉山市郎(千葉県柏市)
米澤咲恵(東京都文京区)

(特別賞)
下平朱音(中川村:中川村立中川東小学校1年)
兵庫県立川西緑台高等学校1年生 16人

次点の選考理由の中には、「ラフに仕上げたデザインが、芸術的な中川村に合っている」なんてものもある。美しい村にはきっと、移住アーティストのコミュニティとかができているんだろう。芸術家達も赤面を強いられなすったとか云々。

〔審査会〕
委員長
 宮下健彦(村長)
委員
 富永和夫(副村長)
 塚平秀男(長野県飯田市:発足60周年記念誌委託業者デザイナー)
 佐々木孝彦(長野日報社記者)
 宮沢久記(信濃毎日新聞社記者)
 総務課長
 他 関係職員 3名

地元紙の記者をメンバーに入れるとは誠にもってcleverなことでござい。

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(2018.03.06 長野日報 抜粋)

〔前略〕

梅村さんの作品は、[村名]の「なかがわ」をオレンジ、赤、ピンク色で表し、村内に名所が多い[桜の花びら]も文字化して散りばめた。[60]の数字内では人がほほ笑んでいる。梅村さんは作品について「住民が温かな心で明るく楽しくお祝いしているイメージにした」と説明している。
審査員でデザイナーの塚平秀男さん=飯田市=は「デザインには住民の温かさと、村の自然の豊かさが表現されていて分かりやすい」と評価。宮下健彦村長は「温かな色遣いと手描きのやわらかな感じで表現され、村のイメージにぴったり」と話した。

〔中略〕

60周年記念事業は、5月27日に飯島町にある村有林で村の木ヒノキの植樹祭、自転車によるロードレース大会「第1回陣馬形山[引用註:じんばがたやま]ヒルクライム」、村の美しい風景を選定する「中川村36景」などを企画。式典は10月20日に中川文化センターで開き、最優秀賞の梅村さんらを表彰する。

〔後略〕
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愚blog的関心事は、太平洋戦争の始まった頃に生まれて今年喜寿(数えだったらもう過ぎている)のはずの梅村が、実際に春日井から中川村まで片道5時間(JR+タクシー利用で試算)かけて表彰式に出向くのかという点happy02
その陰で見落としかけましたが、「飯島町にある村有林で」ってのもスゴいっす(飛び地というわけでもなさそう)。そう、ご当地こそ駒ヶ根市・上伊那郡飯島町と組んで「中央アルプス市」になろうとした所。

図柄はお決まりのふにゃふにゃだけど、もう一つ、梅村作品の共通項に今さら気がついた。このDesign & Cliche、だんだん遡ると・・・

【2017.12.21「公募の畔、百年河清を待ちながら;Part 2」】
千葉県船橋市
80周年 記念ロゴマーク
梅村元彦(76歳)
〔2017年3月発表〕
船橋市80周年

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[80]をモチーフとして、市民が温かな心をもって、笑顔で、頭などに市の花[ヒマワリ][カザグルマ]を飾り、80周年を明るく、楽しく、お祝いをしているイメージとしました。
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千葉県船橋市
80周年 記念キャッチコピー
「新たな船出、夢の懸け橋、ふなばし80年」
工藤元市(81歳)

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キャッチの中に船橋市の「船」と「橋」を入れ込み、未来へ夢あふれる市制80周年を迎えることをイメージしました。また、この橋が今後の90年、100年と歴史を「つなぐ」願いを込めました。現代的で、シンプルで、親しみやすく、多くの人々に愛されるキャッチです。
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おっと、これは工藤和久の父親名義だったか(大伏線)。

【2016.12.28「ふにゃふにゃのおうさま」】
兵庫県赤穂郡上郡町
合併60周年記念 公式ロゴマーク
梅村元彦
〔2014年11月発表〕
上郡町60周年

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温かな[ハート]をもった上郡町の人々が、頭に町の木[ツバキ]の花を飾り、笑顔で明るく、楽しく、60周年をお祝いしているイメージのデザインとしました。
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【2015.03.29「十年に一度の逢瀬:2」】
福島県白河市
JAしらかわ
合併40周年 記念ロゴマーク
梅村元彦
〔2013年10月決定〕
JAしらかわ40周年

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40周年を自然豊かな緑の地で市民らが頭に[花]を飾り、笑顔で明るく楽しく、お祝いをしているイメージのデザインです
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そう、「温かな心/ハート」で「明るく、楽しく、○周年をお祝い」というのが梅村Cliche。しかし置き字に等しいから、そこにはそれぞれのご当地や団体に対する祝意はかけらもないんだよ。

(続く)

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