« 【加筆編】其の村は平成の歴史と共に在り(朝日村130周年・西都市60周年) | トップページ | もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その216:とくぽん) Mission A »

2018年7月 5日 (木)

【加筆編】剽窃か融通か、誇りなのか懼れなのか(高野町町制90周年&富貴村合併60周年・佐賀県遺産)

スゴく犬猿の仲か大変な仲良しか、多分二つに一つであろう2人の大御所ガイダーについて、気になることをやや久しぶりに。

まずは新しい方、2018年4月に発表されたものから。

和歌山県伊都郡高野町
高野町町制施行90周年並びに富貴村合併60周年記念事業 ロゴマーク
工藤和久(青森県弘前市)
高野町町制90周年&富貴村合併60周年1 高野町町制90周年&富貴村合併60周年2

採用の対価は「特産品等 1万円相当」で、応募総数は28点である(微伏線)。今年12月、高野山大学で開かれる周年記念式典で表彰の予定だそうな。
[0]のところだけ太くしたデザイン補整(しかし細い方を廃したわけでもなさげ)の意図するところは、例によって理解できぬ。でもそんなこと言ったら、和久の意図したところを知りたいとも思わぬ(きっぱり)。

ご当地は真言宗(厳密には高野山真言宗)の総本山、高野山金剛峯寺のあるところです。だから「こうやちょう」ね。

-----
昭和3年の町制施行により私たちのまち「高野町」が誕生し、本年で90年、又、富貴村と合併し新たな高野町として歩み始めて60年の節目の年を迎えました。
この間、様々な出会いと出来事、そして感動の中で、先人達は立派にこの町を守り、後世に伝え現在のこのまちが成り立っています。
この記念すべき1年を町と住民の皆さまで一緒に盛り上げていきましょう!
-----

そうじゃなくってさあ。吸収合併から60年も経ったんなら、今さら「新たな高野町」はないだろ。いい加減忘れてやりなよ、十干十二支が一巡りするほど昔のことは。もう混然と融合しきって区別もなくなっていい頃だろうが(しかし現実問題として、いまだに富貴地区は隣接する奈良県五條市との結びつきの方がむしろ強いらしい。それはやはり地域の活力を殺ぐものであろう)。

真言密教の大聖地、大鏡花の描いた高野聖の幻想郷なれど、現在のご当地はよほど身体を動かすことがお好きな土地柄のようで、今年行われる周年記念事業も、バドミントン大会、夏期巡回ラジオ体操、ゴルフコンペ、柔道大会といった具合。すんごく意外ですhappy02

ま、筋肉ばっか使ってねえで、ご当地はこれ↓との類似と権利侵害リスクの問題を脳味噌に汗してまずどうにかすべきだろよ。

佐賀県
佐賀県遺産シンボルマーク
中本竹識(福岡県北九州市)
佐賀県遺産

ルーツがここにあったとは、弘法大師空海和尚も長嘆息してみえよう。こちらは10年近く昔、2009年2月に決定されたもので、採用対価は(賞状と)「3万円相当の賞品」、応募は65点あった(その後いろいろデフレが進んだようでんな)。

「佐賀県遺産」というのはですね。

-----
佐賀県では、地域の宝となっている“美しい景観の地区”や“地域を象徴する建造物”を、22世紀までも残していくべきものとして「佐賀県遺産」に認定し、その保存、活用を支援するため、「22世紀に残す佐賀県遺産」支援事業を行っています。
-----

てなもの。まず「建造物」から始まり、「地区」が加わった際にシンボルマークも制定しようということになったらしい。そこはちょっとだけ面白いと思うけど、勾玉風のこの作品の採用理由は;

-----
下が過去、真ん中に位置する[わっか]が現在、上が未来という時間軸と捉えることができ、佐賀県の宝([S]で表現)を「22世紀に残す」ことをイメージさせ、制度を端的にかつ的確に表している。
-----

とされていた。ツルは全く端的とも的確とも思わぬが(∵「佐賀」のLocalityにはほとんど注意が払われていない、90年ほど先の未来を見据えた趣旨は伝わってこない、過去と未来を単純な等価に扱っている)、とにかくそういうことだったわけです。

で、だ。高野町の公募結果って、どういうことなの??お二人さん。ツルには全く理解できませんな。しかもだよ、佐賀県の次点はこうです。

(優秀賞)
小柴雅樹(兵庫県宍粟市)
工藤和久(青森県弘前市)

うへえ。つまり和久は、中本の採用作品を目にしていなかったはずはないわけ。そこはもう、佐野研二郎がオリビエ・ドビの劇場のマークを見たことがあったかなかったかってなこと以上に確実に。その上での[S] → [90]&[60]であることは看過できないと思う。新しいものは何もない。

もう一つ気になるのは、後になって作られた高野町ロゴの方が、こなれが悪いように思えるんだけど、そりゃまたどうしてですかね?お二人さん。

ま、佐賀県にも高野町にも既にチクりは入ってますが、互いにだんまりを決め込むつもりらしい。危険な選択ですよ、それは。ね、お二人さん。

« 【加筆編】其の村は平成の歴史と共に在り(朝日村130周年・西都市60周年) | トップページ | もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その216:とくぽん) Mission A »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1247782/73808435

この記事へのトラックバック一覧です: 【加筆編】剽窃か融通か、誇りなのか懼れなのか(高野町町制90周年&富貴村合併60周年・佐賀県遺産):

« 【加筆編】其の村は平成の歴史と共に在り(朝日村130周年・西都市60周年) | トップページ | もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その216:とくぽん) Mission A »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想