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2018年7月14日 (土)

【加筆編】忍ぶれど 色に出にけり 丸ブーは(淡路島くにうみ協会・埼玉県住まいづくり協議会・川崎市生涯学習財団)

ずいぶんと古いところじゃあるけれど、このまま埋もれさせるには惜しい逸品を2点、いや3点ほど(* ̄ー ̄)。

兵庫県洲本市
財団法人 淡路花博記念事業協会 → 一般財団法人 淡路島くにうみ協会
シンボルマーク
林再恵美(福岡県北九州市:イラストレータ)
淡路島くにうみ協会

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淡路の[あ]をモチーフにし、[赤](熱い夢と活力)、[緑](葉っぱ)、[ピンク](花)、[紫](波)、[青](躍動)の五色で描き、自然(花・緑・広がる海)に囲まれる中央、未来に向かって躍動する[人]の姿を表現し、「人と自然が豊かに調和する環境立島『公園島淡路』づくり」や淡路の地域活性化に寄与する「淡路島くにうみ協会」の理念を表現しています。
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2001年11月に「財団法人 淡路花博記念事業協会」が公募により制定したもので、その後同協会は2009年4月に「財団法人 淡路21世紀協会」と統合されて現在の名称になった(「一般財団法人」に移行したのは2013年4月)。
なんか、微妙に違和感ありですよね。「くにうみ」は「国生み」のことだと思うけど、上記のコンセプトはあくまで、当時の津名郡淡路町・同 東浦町で開かれた淡路花博(国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000」;2000.03.18〜09.17)のみを表している印象で、淡路島に因むこの神話にはそっぽを向いている気がする。旧い文章を適当に直しただけなのね。

このデザイン、ツルは塩崎一族の丸ブー作品ではないかとかなり強く疑っていた。小さ目の[赤丸]と、無理くりな細長い[ハート]が用いられていたからです。

【その103】
長野県伊那市
上伊那福祉協会
ロゴマーク
塩崎アユミ
〔2009年1月発表〕
上伊那福祉協会(最終版)

【その45】
神奈川県藤沢市
藤沢市民病院
シンボルマーク
(優秀賞)
今井弘実(大阪市)
〔2011年10月発表〕
藤沢市民病院(今井弘実案)

「林再恵美」についての詳細はまるでわかりません。

でももっと気になるのはこの辺りとの関係性。

【2015.12.13「アは阿呆のア,A is for Absurd ― 3」】・【2018.04.17「通り過ぎる風がアナタの若さを奪い去る:4/5」】
鹿児島県奄美市
市章
(優秀賞)
彦根 正
〔2005年11月決定〕
奄美市章(彦根案)

何だかね、この既視感。ま、[あ]を用いた類似品は他にも多いけど。

とっとと次、いってみよう。

埼玉県
埼玉県住まいづくり協議会
シンボルマーク
彦根 正(東京都町田市:グラフィックデザイナー)
埼玉県住まいづくり協議会

さっすが丸ブーの帝王、どこぞの市章もかくやの○○○○っぷりです(失笑)。
2005年7月頃に「彩の国豊かな住まいづくり推進協議会」から改称したことを受けて、また2007年に設立10周年を迎えた記念として、「シンボルマーク及びロゴタイプ作品コンペティション」を行ったもの。募集時の要綱にも「シンボルマークとロゴタイプはセット」とまで明記してあったのに、後者は結局どっかへいっちゃったみたい。
応募資格不問だったので、実質的には単なる公募だったと思われます。2007年5月15日の年次総会終了後に彦根本人が出席して表彰が行われた旨、ニューズレターに出ている。

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(2007.06 smile通信 vol.28 抜粋)

彦根さんの作品は、埼玉の[さ]の字をモチーフに、未来に向かって両手を広げる[人]の形をデザインしたものです。
彦根さんは「デザイン公募は、一つ一つが記念となっており、私にさらなる活力を与えてくれました。」との、言葉を寄せてくださいました。
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否。彦根に真の活力を与えたのは、『いわゆる公募のデザインでも』『「丸ブー」ばかりではない』ところの、『デザイン年鑑等で業界に評価されたもの』である(cf. 2018.04.16「通り過ぎる風がアナタの若さを奪い去る:3/5」)。
しかし、「未来に向かって躍動する[人]」vs「未来に向かって両手を広げる[人]」。ケッ。

さらにもう1点。

神奈川県川崎市
財団法人 川崎市生涯学習財団 → 公益財団法人 川崎市生涯学習財団
ロゴマーク
彦根 正(東京都:グラフィックデザイナー)
川崎市生涯学習財団

こちらは2008年元日発行のニューズレターに掲載されてます。

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(2008.01.01 Kパル 04号 抜粋)

Kawasakiの[K]をモチーフに、生涯学習をイメージする[本]を組み合わせ、いきいきと学習する市民と、それを支える川崎市生涯学習財団の姿を表現しています。また、[本]はひとり一人の「成長と向上心」を、[K]は発展する川崎市の躍動感と広がりを象徴しています。
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ほ、ここでは[本]=大学ではないのネ。でも結局は丸にブーメラン、依って件の如し。何か意味がありそうで実は何も語っていない表面的なコンセプト。

因みに、書き添えられたアルファベットについては、ちょっと驚くようなことがサイトに出ている。

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ロゴマークにある「KPAL=Kパル」とは財団の愛称で、発足当時の川崎市生涯学習振興事業団(Kawasaki Promotion Agency Lifelong learning)の略称です。
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調べてみると、「財団法人 川崎市生涯学習振興事業団」と「財団法人 川崎市博物館振興財団」を統合して「財団法人 川崎市生涯学習財団」が設立されたのは2005年のこと。新法人の英文名は "Kawasaki Lifelong Learning Foundation" なので、「KPAL」にはなり得ない。で、ロゴマーク制定はこれより後。でも旧略称をそのまま「愛称」と称して継続使用してるわけ。ま、縁起のよい(?) "pal" の語をどうしても残したかったんでせう。

(優秀作品)
岸本 楓(川崎市:川崎市立川崎総合科学高校3年)
(優良作品)
東 信慶(福岡県北九州市:会社員)

(入賞作品)
小柴雅樹(兵庫県:デザイナー)
工藤和久(青森県:自営業)

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さすがに十年一昔、組織体もいろいろ変遷がありますな。いや、二昔ぐらい前のもあるのか。
平成大合併に伴う自治体章制定のピークが2005年頃だから、そのざわつきが収まってからその他団体に丸ブーデザインが波及していった、そんな印象を基本的に持っているのだけれども。

(続く)

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