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2018年9月17日 (月)

【加筆編】校章による統合新設校ペアリングの試み:5(大瀬戸小学校・八千代小学校・峰浜小学校・八峰中学校)

(承前)

六弁花タイプの校章でもっと気になるのが次の一連の作品である。

長崎県西海市
西海市立大瀬戸小学校
校章
奥野和夫(神奈川県横須賀市:グラフィックデザイナー)
大瀬戸小学校

すんまっせん、画像がこれしか見つかりません。

◇2013年1月 発表
◇2013年4月 瀬戸小学校・多以良小学校・松島小学校・雪浦(ゆきのうら)小学校幸物(こうぶつ)分校の統合により開校

愛知県とか瀬戸内海の島嶼とかの学校じゃありませんよ。(校区にはご当地の沖合1km、五島灘に浮かぶ松島も含まれるが。)

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(2013.01 広報さいかい NO.093 抜粋)

大瀬戸の頭文字[O]で海を描き、旧大瀬戸町の町花[スイセン]の花を組合せ、大きな夢と希望を持って健やかに成長してほしいという願いを表現しています。
「O」の字で描かれた海に大きな夢([水色])を、スイセンの花に希望([金色≒黄色])を組合せ、[小]の字の[緑色]に郷土を思う心を象徴させました。
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非常に珍しいことに、「背景は濃い[青色]」とされているのだそうな。誰が考えたんだろう、そんな(使いづらい)決まりごと。

次の六弁花もヒガンバナ科と思ったら大間違いで、ユリ科である。

兵庫県多可郡多可町
多可町立八千代小学校
校章
奥野和夫(49歳:神奈川県横須賀市:グラフィックデザイナー)
八千代小学校

◇2015年5月 発表
◇2016年4月 八千代南小学校・八千代北小学校・八千代西小学校の統合により開校

千葉県とかじゃありませんよ。

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多可町の町鳥[キジ]と「大空」で八千代の[や]の字を表現し、町花[ササユリ]の中心に小学校の[小]の字を配しています。子どもたちが大きな夢や希望に向かって飛翔する姿を地域全体で見守っている様子を表現しています。
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つまり;
・海は空に姿を変えた
・ニワトリじゃありません
・ササユリは別に緑色(や金色≒黄色)の花を咲かせるわけではない
あたりがポイントですか。

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(2015.05.27 産経新聞 抜粋)

奥野さんは「児童が卒業しても思い出してもらえるような明るく特徴のあるデザインにしました」と話す。
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ああ、なるほど確かに。「特徴のあるデザイン」ということは違いないだろうし、どちらかと言えば出色だと思う。けれどそれでツルが納得するかというと、それは別。
同じ春、北のこのご当地ではSpring Ephemeralの代表格が咲き出た。

秋田県山本郡八峰町(はっぽうちょう)
八峰町立峰浜小学校
校章
奥野和夫(神奈川県:グラフィックデザイナー)
峰浜小学校

こちらは八峰町の花、ユリ科の[カタクリ]に違いあるまい。
くっきりした色使いで、印象の輪郭が明瞭ですがね。これを見ていて気づいたのは、4色使いが許されていることです。平成大合併時の自治体章公募では「地色を含めて4色以内」、つまり実質的に3色以内という縛りがスタンダードだったはず。縛めが緩んできているのかしら(引き続き要検討)。

◇2015年12月 発表
◇2016年4月 水沢小学校・塙川(はなわがわ)小学校の統合により開校

岩手県水沢市(現 奥州市)辺りとは関係ありませんよ。

もひとつご当地で驚くのは、同時発表の中学校校章にも奥野が選ばれたことである。

秋田県山本郡八峰町
八峰町立八峰中学校
校章
奥野和夫(神奈川県:グラフィックデザイナー)
八峰中学校

◇2015年12月 発表
◇2016年4月 八森中学校・峰浜中学校の統合により開校

前回斬った新潟県南魚沼市の八海中学校とは別物です、もちろん。

快進撃だけど、極めてコミカルに感じちゃうのはツルだけっすかねえ?やじろべえ/弥治郎兵衛みたいでさ。

【2009.03.31「一瀉千里 家紋夜話」】
〔一つ豆蔵紋〕
一つ豆蔵

ええ、問題の六弁花を除けば。

ご当地こそ、秋田音頭の本場である(と思う)。

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ヤートセー コラ 秋田音頭です
(ハイ キタカサッサー ヨイサッサ ヨイナー)

コラ いずれこれより ご免蒙り 音頭の無駄をいう
(アーソレソレ)

お気に障りも あろうけれども サッサと出しかける
(ハイ キタカサッサー ヨイサッサ ヨイナー)

コラ 秋田名物 八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ
(アーソレソレ)

能代春慶 桧山納豆 大館曲げわっぱ
(ハイ キタカサッサー ヨイサッサ ヨイナー)
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アラ、これもてんこ盛りDogma Songだったかサッサー。ここに唄い込まれた「八森」の名は捨てちゃったわけだ。本統合によって、ご当地も一自治体一中学校となっている。地元中学対抗のスポーツ交流なんてのは多分もう無理なわけです

「広報はっぽう」2015年12月号には、以下のように小中まとめてさらっと書かれている。

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多数の応募があった校章デザインですが、統合協議会での審査の結果、峰浜小・八峰中の両方に、グラフィックデザイナー奥野和夫さん(神奈川県)のデザインが選ばれました。
いずれのデザインも、白神山地の[山並]と日本海の[波]を描き、山と海に囲まれた豊かな環境が表現されています。
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ち、ちょっと簡単すぎ・・・なのでツルから付言してさしあげれば、峰浜小はイニシャルの[M]、八峰中も同様に[八]が用いられてます。

このところの公立学校統合では、小学校と中学校、あるいは中学校と高校の垂直統合を行うケースも出てきている(いずれ追々ご紹介)。政府も法令を整備して後押ししているわけですね。6・3・3制が静かに崩れ始めているとも言えよう。
逆から見れば、ご当地ではその選択はしなかったということになる。だんだん、その辺りを分けるものが知りたくなってきました。

ああ、どうしてもペアには絞り込めないや

(続く)

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