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2018年9月 1日 (土)

【加筆編】佐賀は田舎だ。しかし文教県ではなかったのか?(佐賀県遺産 vs 高野町町制90周年&富貴村合併60周年)

(承前)

【2018.07.05「剽窃か融通か、誇りなのか懼れなのか」】の最後のところに、一癖あることを書いておいた。

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ま、佐賀県にも高野町にも既にチクりは入ってますが、互いにだんまりを決め込むつもりらしい。危険な選択ですよ、それは。
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えーと、さる(やんごとない?)方面に手を回して、双方の自治体に調べを入れてもらってたんです、実は。(Y.M.くん、ありがとう。お手数かけました。)

佐賀県
佐賀県遺産シンボルマーク
中本竹識
〔2009年2月決定〕
佐賀県遺産

和歌山県伊都郡高野町
高野町町制施行90周年並びに富貴村合併60周年記念事業 ロゴマーク
工藤和久
〔2018年4月発表〕
高野町町制90周年&富貴村合併60周年1

ほとんどツルも忘れた頃になって、前者(いわばパクられた方ね)から回答があったそうな。転送してもらったら割と傑作なので、以下に抜粋を曝しますと。

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〔前略〕

いただいたご意見を踏まえ、当県への権利侵害について弁護士と相談を行い、以下の判断となりました。

まず、当県のロゴはアルファベットのSをモチーフとしているのに対し、高野町のロゴは6と9をモチーフとしており、相互の由来が異なること。
当県のロゴと高野町のロゴは、色彩が異なること。
ご指摘のあった小さい丸を2つつなげたデザインは、高野町のロゴのうち主たる部分のデザインではないこと。
また、当県のロゴのSをモチーフとした形は、独創性が高いとは言えないため、高野町のロゴとの類似性は認めがたいこと。

以上より、高野町のロゴは当県の著作権を侵害していないと判断します。

〔後略〕
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なっ、なぜ弁理士ではなく弁護士なんぞに頼んだのだ(笑)。担当部署は「県土整備部都市計画課景観担当」。まあ、生真面目な態度ではあるんでしょうが・・・、ツッコミどころ満載。

「小さい丸を2つつなげたデザインは、高野町のロゴのうち主たる部分のデザインではない」との謂いは、よそのデザインに対してなんでそんな断定をし得るのか、本当に不思議。誰か解説して。How bold!!
「当県のロゴのSをモチーフとした形は、独創性が高いとは言えない」に至っては、ほとんど作者に対する冒涜ないしは侮辱である。中本センセ、アンタはんそんなこと思われてるんですよ。How rude!!

こうしたLogic、どこかで見た記憶がと思ったら、これ↓でした。2006年3月制定の市章の類似問題に対する埼玉県深谷市の見解、こちらはパクった側だけど。(cf. 2013.07.07「類似って何なんだっけ:上」)

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〔前略〕

この度決定した「深谷市」の市章につきまして、ご指摘の滋賀県野洲市の市章と、深谷市の市章との相違点についてご説明申し上げます。
第1点目といたしましては、色の指定が異なります。
第2点目といたしましては、デザインコンセプトの相違がございます。野洲市の市章は、[や]の字にデザインされ、[ハートマーク]の胴体に丸い頭部をのせ、「人」を表現しております。一方、深谷市の市章は、カタカナの[フカヤ]をモチーフに、[2本のブルーライン]で荒川と利根川の自然を表現し、[赤丸]は2本の大河にはさまれた「街」を表現しております。
第3点目といたしましては、デザインの作者小島隆行氏の自作未発表作品であることでございます。
以上の点から、深谷市といたしましては、2市の市章デザインには差異があり、類似しているとは考えておりません。なお、市章の決定におきましては、専門機関に委託し類似調査を実施しておりますことを申し添えたいと存じます。
     敬具
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ふうん、世の中そんなもんなのね。How stupid!!

2015年の(もう3年も前になる!)佐野研二郎の東京五輪エンブレム騒動だって、「コンセプトが違う」「色が違う」等々で押さえ込めると侮ってたら大崩れしちゃったわけでしょ。しかも佐野は「ベルギーの劇場ロゴは見たことがない」としてたのに、だよねえ。

前にも強調したとおり;

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佐賀県の次点はこうです。

(優秀賞)
小柴雅樹(兵庫県宍粟市)
工藤和久(青森県弘前市)

うへえ。つまり和久は、中本の採用作品を目にしていなかったはずはないわけ。
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一層の逆風が吹いている、和久には。

Logicが通ってないよねえ、Level低いよねえ、なんてことはしかし、深掘りしてもしょうがないかも。立場が違えばツルだって何とか必死で理由を叩き出そうとするだろう、自分とこの公募デザインを守るためなら(笑)。

でもこんな理屈捏ねてたら、結局は企画自体の価値を貶めることになるんじゃないかな。
「佐賀県遺産」ってさ、趣旨からして結局は、昭和40年代あたり、あるいは高度経済成長の中で喪われていった「風景」を発掘する以上の意義は持たないんではないかと思う。明治や大正、ないしは戦前の遺物だったら、もっと重い、違う扱いになっているだろうし。であればコンセプトは一層大切。
結局、専ら法的観点から論じようとする態度そのものが失当なのではないか。これはむしろBrandingという経営戦略上の問題ではないのかね。間違っていますか?

佐賀県ネタについては以上。一方、パクった格好の高野町の方からは何も返答はないそうなので、むしろhopelessなのはそっちです。もう進展はないだろうし。

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