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2018年10月 8日 (月)

【覚え書き】「ご当地ナンバー」なるものについて:1

cf.
2015.04.27〜30【もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative One〜Three)】
2016.01.11〜13「もうやめようよ、ご当地ナンバープレートとか。 ―― 日本経済研究所のこと」
2016.12.23「五輪ナンバープレート公募、間もなく発進」
2017.08.16〜17「彼方から祭囃子とexhaust noteがだんだんと」
2017.08.22【もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative Four)】
2017.12.18【もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative Five)】

前々から気になっていたこのこと、備忘のため書き留めていこう。

そもそもナンバープレートとは、

(A)「課税標識」(バイク等の場合)、ないしは
(B)「自動車登録番号標」・「車両番号標」(自動車の場合)

のことであり、一義的には前者は課税対象(市区町村の条例による地方税である)たることを示す目印、後者は公道の走行を許可する趣旨のものである。見方を変えれば管掌主体が異なるわけです。

で、まず書いておくと、一般に「ご当地ナンバープレート」の意味するところとされてきたのは2つあると思う。

(1)ご当地デザインの入ったナンバープレート
(2)従来にはなかった新たな地域名を表示したナンバープレート

しかしこれはconfusingで、より正確には、前者は国土交通省が「地方版図柄入りナンバープレート」と呼んでいるもの等であると考えられ(詳細は後述)、後者がいわば狭義のご当地ナンバー(およびそれを表示したプレート)ということになる。語感からするとどうもしっくりきませんが。

本稿は、それぞれの現状がどうなっているかを明らかにするとともに、上記の混乱がなぜ生じたかについて考察するものである(と大風呂敷を広げてみた)。

このブログで見てきたのは、(1)の「デザインの入ったナンバープレート」の方です。
これには、

(1-a)バイク等を対象としたものと、
(1-b)自動車を対象としたものとがあり、

(1-a)は2007年7月に愛媛県松山市で導入されたものをもって嚆矢とする。
日本経済研究所が「全ての市区町村にご当地プレートが導入されることを目的として」旗振り役を買って出たのはこの(1-a)についてであり、同研究所によればこれは2018年9月1日現在で509件となっている。

2006〜2010年 小計27
2011年 46
2012年 78
2013年 87
2014年 92
2015年 84(修正後)
2016年 58(修正後)
2017年 37(9月1日現在)

累計 509市区町村

(資料には「2018年9月1日現在」と明記されているのに、実際には2017年9月1日現在のデータで止まっており、よく読み込んでみるとこれは2017年9月1日でデータを取るのをやめたということのようです。従って今後更新されることはないものと思われます、ご参考まで。)

13ヵ月ぶりに更新なのに+36にとどまった
愚blogで多く取り上げた垂水秀行のナンバープレート作品もほとんどが(1-a)に限られている。

一方、(1-b)はさらに、

(1-b-i)期間限定の特別仕様のもの、および
(1-b-ii)恒久的に施行されるもの

に分けることができよう。
(1-b-i)はこれまでに2種類のみ実施されており、2017年4月3日に導入、つまり交付開始された2019ラグビーワールドカップ特別仕様、および2017年10月10日に導入された2020東京オリンピック・パラリンピック特別仕様(cf. 2017.08.16「彼方から祭囃子とexhaust noteがだんだんと:上」)である。
もっとも、全国で導入されているのだから、そもそも「ご当地」には当てはまらないか
五輪プレートは当初2015年度中にスタートする計画だったのが、例の佐野研二郎問題のあおりを食らって2年も遅れたわけ。なんでその五輪より先にラグビーなんぞで本邦初のデザインプレートを走らせちゃったかについては、急遽持ち上がった話であることは間違いないようです。しかし、五輪の方が遅れたから税収増のアテが外れたのを少しでも取り戻すような意図が働いたのか、それとも単に予行演習的な意味合いだったのか、そこはわからない。

(1-b-i)ではもう一つ、従来制度との大きな違いとして、軽自動車の黄色地プレートを登録自動車と同じ白色地にすることとした。(いまいちその訳がわからん。デザイン上の理由かしらとは思うけれど、(1-a)では耕運機やら何やらでピンクだの青だのの地色にしとるじゃないか。)
結果、W杯プレートでは1対15と、圧倒的に軽の申請が多くなったんだそうなwww。ああ夢の白ナンバー

(1-b-ii)は2018年10月1日、つまり1週間前から導入されたばかり。いきなり全国41地域という大盤振る舞いです。軽については(1-b-i)と異なり、白地は認めたものの黄色い枠が付される。恒久的なものとしては、あくまで軽と普通車両は一目瞭然区別されねばならぬというスタンスなんだろう。

(1-a)と(1-b)は、導入時点に着目すると10年の開きがある。ここにまず混乱の元があるような気がするんですよね。ちょっと前までは、先に世に出たバイクの(1-a)のことを「ご当地ナンバープレート」と呼び慣わしていたのだから。上述の日本経済研究所のサイト(今や更新もすっかり滞ってしまったけれど)でも同様です。
それに、遅れて来たクルマの(1-b-ii)のことは国土交通省は「地方版図柄入りナンバープレート」と呼んでいるけれど、なんといっても長ったらしいしねえ。「これもご当地ナンバーでしょ」というのが一般的な認識になるでしょ、そりゃ。

(いずれそのうちまた続く)

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