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2018年10月26日 (金)

【電波編】月曜から・・・いつまで夜ふかし?;その2(おぐりん)

(承前)

実は、「いそっぴ」と「ふっつん」の類似にはずいぶん前から気づいていて、【2014.12.07〜11「2年課程修了試験」】を書いた時にも途中まで候補に入れていた。けれど、あまりにマイナーな印象でネタ性に乏しくm(__)m、記事にするきっかけを失ったまま今に至る。

てなわけで、前田批判を展開する前に基本的なところを片づけておこう。

まず、「いそっぴ」。

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「ISOGO(磯子)」の英文字[I]・[S]・[O]・[G]・[O]をモチーフにキャラクターの姿を重ね合わせ、明るく元気で、誰にも親しみ易いキャラクターを表現しました。
キャラクターは「磯子区」の発展に向け[No.1]を示すと同時に、頭に「区の木」である[梅]を飾り、「磯子区」のイメージを強調しています。(季節に応じ、区の花(コスモス)に展開可能)
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ああ、何から何までテンプレートどおり。「苦肉の策」というのとは違う気がする。

そして、富津市サイトに出ている「ふっつん」のプロフィール(残念ながら作者コメントは見つからない)。

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ふっつんは、2月2日に、森の中のどこかで生まれたの。
好きなものは、みーんなの笑顔かな。緑の山、青い海も大好きだよ。
性格はね、のんびりやさんかな・・・
この「ふふふスマイル」でみんなを笑顔にしちゃうのが得意なんだよ。どう?
ふっつんの姿はね、「富津市」の「ふっつ」、ひらがなの[ふ]をモチーフにしてるんだ。大きく両手を広げて、たくさんの人を迎え入れる「おもてなし」の姿を重ね合わせているんだよ。
頭の部分は富津岬を、円の右側は富津市の長い海岸線を表しているんだ。わかる?
それからこの[さくら]は市の木を飾ってみたの。
ちば国体のとき、富津市には全国からたくさんの人が来て、おもてなししたの。そうしたら、もっともっと富津市のことを知ってもらいたいって思ったんだ。だから、富津市のこと、たーくさん勉強しているんだよ。
これからも富津市のおいしいもの、楽しいところを見つけて、たくさんPRしていきたいな!
みんなもいろいろ教えてね。ふっつんがお出かけのときには会いに来てね。
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いやはや、特徴のない街のキャラクターのキャラ付けというものも大変なんですよ、前田センセ。

≪それは本来アナタの仕事じゃないの?≫

因みに、番組中の「高速ひょっこりクイズ」に登場したキャラクターは次のとおりである。

第1問:○
ふっつん
ふっつん

第2問:×
【2016.01.05「Glorious Days, Afterglow: 1」】
茨城県鉾田市
鉾田市観光協会
鉾田市マスコットキャラクター
ほこまる
井口やすひさ
ほこまる

第3問:○
新潟県長岡市
おぐに森林公園 マスコットキャラクター
おぐりん
信貴正明(新潟県燕市)
(愛称)工藤和久(青森県弘前市)
おぐりん

残念、これも↑↑の試験範囲に入っていたのに出題しなかったんだよな。

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小国の[O]の文字を丸い体で表現し、ヘアスタイルは緑豊かな[森]や自然あふれる[山々]をイメージしました。
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「おぐりん」なる[ん系ネーム]は、キャラクターではなくおぐに森林公園自体の愛称として公募されたもののはずだが、2008年1月に結果発表された際には既に区別が曖昧となっている。

第4問:×
いそっぴ
いそっぴ

第5問:×
2017.05.13【無明の闇(その19)】
福岡県糟屋郡志免町
志免町商工会
志免町ブランド キャラクター
しめたもん
(作者不明)
しめたもん

ああ、アレからコレから、テンプレートどおりの緑の乱舞

「富津と磯子は特徴がなかった」、だからアレとアレは「苦肉の策だった」という言葉は、テンプレガイダーとしての本領を表す。平然と言い放ったところは、デザインに携わる者としての神経を疑う(かなり婉曲に上品に言って、である)。
京都造形の教員紹介で「地域活性化デザインコンペで最優秀賞を多数受賞」と体よく書かれたところも、もうツルの目には欺瞞としか映らぬ。

その理由は二つある。一つはこの発言から、各ご当地への愛情、とまではいかずとも、それらを思いやる視点が全く感じられないこと。ここについては、愚blogが彦根 正からクレームを受けた時にも強く感じたことである。
もう一つは、「特徴のない街」というのであれば、そこに(ご当地の人間も気づかぬような)新たな価値や魅力を見つけ出すか、ないしは創り出すことがデザインというものの力の一つ、そしてデザイナーとしての責務の一つでもあろうに、それを放棄してしまっていること。それで何が「地域活性化」なのだ。単に絵作りに手を抜いたという話ではないと思う。

しかし、問題はそれにとどまらない。タレコミを入れられたJ.O.氏の鋭くも看破されたところを挙げておく(J.O.さま、お許し下さい)。

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なぜこんなに似てしまったのかについて前田氏が「正直この2つの地域は特徴がなかったですね」と暴露している、というものです。
現在の自治体によるゆるキャラ活動がいかに無意味であるかが、前田氏のこの言葉ですべて表現されていると思います。
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そうなんだよ。前田の言葉が全てを無力化するという視点とは別に、高齢化と人口減少の圧力の下で自治体が安易に口にする「地域興し」というものの底の浅さが前田の言葉によって炙り出されてしまった、とも言えるわけ、図らずも。より構造的な問題として。

(続く)

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