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2018年11月23日 (金)

【覚え書き】「ご当地ナンバー」なるものについて:10(飛鳥ナンバープレート候補)

(承前)

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一方、新たに申請された「飛鳥」はあえなく却下。
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「7」に書いたこれのこと。ご当地ナンバー第2弾の断念から第3弾に通るまでの経緯など。「板橋」「江東」「葛飾」等の人口稠密地とは異なる取り組みとして取り上げます。

中央の発表資料には当初こう書かれた。

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(2013.08.02 国土交通省 発表資料 抜粋)

ご当地ナンバー(第2弾)については、8都県(11地域)より要望書の提出があったところ、この度、以下の10地域において導入することを決定いたしましたので、お知らせいたします。

〔中略〕

※「飛鳥」(奈良県:橿原市、高市郡明日香村・高取町、吉野郡吉野町)については、「導入見送り」とする。
(なお、関係する自治体との調整を踏まえ、本年10月末までに要望書の再提出がなされた場合に限り、改めて導入の是非を検討する。)

〔後略〕
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ほれ、「第2弾」とあるでしょ。「富士山」はやっぱり第1弾扱いだったんだ。
この時点で「飛鳥」は首の皮一枚でつながってたわけ。しかし、3ヵ月経たないうちにギブアップする。

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(2013.10.24? 産経新聞)

車の「ご当地ナンバー」に「飛鳥」の導入を目指していた橿原、高取、吉野、明日香の4市町村は23日、登録台数10万台超の基準を満たせないとして、導入を断念すると発表した。
4市町村は、周辺の〔中略〕13市町にも協力を呼びかけ、再申請を目指していた。最終的に全13市町が「協力できない」と回答してきたという。
「葛城」や「吉野」など長い歴史に基づく地名に愛着があり、「飛鳥」に抵抗感があったことも背景にあるとみられる。
4市町村は今年6月、国土交通省に導入を申請したが、登録台数が約5万台と基準を満たさないため、国交省は8月、導入を見送っていた。
ご当地ナンバーに、県内から応募していたのは4市町村のみ。国交省に申請した時点で登録台数は不足していたが、審査では門前払いされず、プレゼンテーションにも特別に参加が認められていた。
橿原市の藤岡 孝・総合政策部長は「残念な結果だ。しかし『飛鳥』は全国区の名前と考えており、将来また募集があれば、飛鳥ナンバーで再挑戦したい」と話している。
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うへっ、全部に拒否られたんかい!!しかし、吉野町が「飛鳥」でOKと言ってるのに、周りが「吉野」がいいなんて言うのも妙な話。因みに声がけした先「13市町」は次のとおり。

桜井市
五條市
御所市(ごせし)
香芝市(かしばし)
宇陀市
磯城郡田原本町(しきぐん たわらもとちょう)
同 三宅町
同 川西町
吉野郡大淀町
同 下市町
北葛城郡広陵町
同 王寺町
同 河合町

結局、5年後の2018年5月22日発表の第3弾で「飛鳥」が遂に実現した際には、その吉野町は抜け、田原本町と三宅町が加わった5市町村となっていて、いろいろ苦労の跡が偲ばれます。

そこに至るまでの経緯をさらに紐解いてみると。

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(2017.10.05 産経新聞 抜粋)

橿原市と高市郡、磯城郡の6市町村が、JAF(日本自動車連盟)奈良支部と観光客誘致や観光振興を目指す観光協定を締結した。6市町村は飛鳥川沿いの自治体で歴史的にもつながりが深く、将来的には4年前に断念したご当地ナンバー「飛鳥ナンバー」の導入に向けての動きが再加速する可能性もありそうだ。
JAFと協定を締結したのは、橿原市、田原本町、高取町、川西町、三宅町、明日香村。8月31日に田原本町役場で協定締結式が行われ、6市町村の首長とJAF奈良支部の菊池 攻支部長が協定書に署名した。
協定によると、JAFが運営するウェブサイトに地元一押しのドライブコースを紹介するほか、JAFと自治体が共同で地域振興イベントを開催。また、6市町村は共同で実施する「飛鳥川沿い広域観光シンポジウム」などを通じて連携を深めるといい、将来的には「飛鳥ナンバー」の導入に向けてタッグを組むことも想定されている。

〔中略〕

国交省は今春、ご当地ナンバーについておおむね5万台を超え、地域名の知名度があれば、交付を認めると条件を緩和。橿原市はすでに再チャレンジの意向を表明済みだ。関係者は「首長らの頭の中には、連携を重ねていった先のゴールの一つに『飛鳥ナンバー』の導入があるはず」と断言する。
高取町の植村家忠町長は「規模の大きなもの(連携)として、いろんな展開ができると思う。この協定を実りのあるものにしたい」と語り、協定を呼びかけた田原本町の森 章浩町長は「地域の発展に寄与できると思う」と話している。
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JAF提携の件は今年1月の広報たわらもとの町長年頭挨拶にも載っているので、それなりに大きな出来事だったんだろう。
この号にはシンポジウムのことも書いてある。

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(2018.01.01 広報たわらもと No.552)

11月19日、飛鳥川沿いの6市町村(田原本町・川西町・三宅町・橿原市・高取町・明日香村)で広域観光シンポジウムが青垣生涯学習センターで開催されました。

〔中略〕

パネルディスカッションでは、市町村長がそれぞれの観光の魅力をPR。最後にご当地ナンバーの導入が提案されました。
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しかし、この記事のすぐ横には;

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飛鳥川沿いの田原本町を含む5市町村では、地域連携の一つのシンボルとして『飛鳥』の名称で「ご当地ナンバーによる地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)」の導入に向けた取り組みを進めることになりました。

〔後略〕
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という記事も並んでいてひんやりする。

≪ああ、一町足りない!≫

わからないように書かれているけれど、「6市町村」のうち「5市町村」に加わらなかったのは磯城郡川西町。
一方田原本町は、2018年4月に道の駅「レスティ 唐古・鍵」と「唐古・鍵遺跡史跡公園」のオープンを控え、ご当地キャラやら(cf.【その203】)ご当地ナンバーやら、えらく気合いが入っていたものと推測されます。

となるとだよ、結局、2017年5月30日に募集が発表された第3弾での「概ね5万台」の規制緩和は、専ら「飛鳥」を通すためになされたものなのかね?

そしてその後はこのとおり。

奈良県橿原市(かしはらし)・高市郡(たかいちぐん)明日香村・同 高取町・磯城郡田原本町・同 三宅町
飛鳥版図柄入りナンバープレート
(アンケート対象候補)
凸版印刷株式会社
飛鳥ナンバープレート候補(1案)

飛鳥ナンバープレート候補(2案)

飛鳥ナンバープレート候補(3案)

デザイン業者5社のコンペで選ばれたもので、公募ではない。インターネットアンケートは全国向けで、まもなく終了です。「飛鳥」やもん、キトラ古墳壁画にも描かれた[朱雀]は是非モノだったわけや。
確かにどれも流麗でかっこいいし、水戸岡鋭治の「板橋」と比べてみて、グラフィックデザイナーとプロダクトデザイナーの資質の違いなんてことを考えさせられたりもする。けど、凸版といえばちょっと前までは株券印刷とか引き受けてたとこだからなー、この手のデザインにはなりやすいのかも。

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【2018.12.09 追記】
12月4日に発表が行われ、採用は2番目の作品に決まった由です。
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(続く)

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