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2018年11月28日 (水)

【覚え書き】「ご当地ナンバー」なるものについて:12

(承前)

 

今回は「混乱」の根源を探る。

 

自動車用の狭義の「ご当地ナンバー」第3弾については、導入を希望する地域の募集が本年3月末まで行われた。その期限の少し前のメディア記事を読んでみる。

 

-----
(2018.03.07 カーナリズム 抜粋)

 

〔前略〕

 

ご当地ナンバーは『地域の要望に応じて新たな地域名が入ったナンバープレート』のことです。

 

ちなみに他一部メディアでは、ご当地ナンバーと地方版図柄入りナンバーを混同、若しくは混同させるような掲載をしていますが、ご当地ナンバーと地方版図柄入りナンバーはそれぞれ意味合いが異なります。

 

〔中略〕

 

第3回ご当地ナンバー募集は「ご当地ナンバー」+「地方版図柄入りナンバー」
第3弾となるご当地ナンバー募集には応募条件があり、その中に「図柄入りナンバープレートを併せて導入することを原則とする。」という項目があります。
これにより、3回目のご当地ナンバーは「ご当地ナンバー」+「地方版図柄入りナンバー」という新しい地域名とデザインを兼ね備えたナンバーにて申請をすることが条件となっています。

 

〔後略〕
-----

 

このことですねえ。
書き方にかなりの疑問を感じた。ここだって、以前は「混同」の趣旨の記事を書き散らしてたんじゃなかったっけ??因みに「カーナリズム」は最近まで「Response」だったサイトです。

 

続けます。ここには各論も出ていて。

 

-----
(同上)

 

【導入検討中】東美濃(岐阜県)

 

〔中略〕

 

■高松市(香川県)
高松市は高松ナンバーの導入を表明しています。
2017年9月に2,000人を対象に実施したアンケートでは
・賛成 53.3%
・反対 40.4%
・その他 5.4%
・無回答 0.9%
で「賛成」が僅かに「反対」を上回る結果となりました。

 

〔中略〕

 

【導入断念】横須賀(神奈川県)

 

〔中略〕

 

【導入断念】伊勢崎(群馬県)
伊勢崎市も伊勢崎ナンバーの導入を表明しており、アンケート結果で賛成が多数でしたが反対の比率も一定比率以上あることから慎重な姿勢を示し導入を見送ることにしました。

 

〔中略〕

 

【導入断念】渡良瀬(群馬県、栃木県)

 

〔中略〕

 

【導入断念】雪国魚沼(新潟県)

 

〔後略〕
-----

 

「高松」の記述は、そうじゃないでしょ。『「賛成」が僅かに「反対」を上回る』のではなくて、『「賛成」が僅かに「反対」と「その他」を上回る』ないしは『「賛成」が僅かに半数を上回る』でしょ。

 

「東美濃」「横須賀」「渡良瀬」辺りは滅法面白い、いや大変示唆に富む事例なので、また別途。

 

ほんでもって、どうなるか。
こういう↓頓珍漢を書くようなところも増えてくるわけです。

 

-----
(2018.09.11 千葉県サイト 抜粋)

 

新たなご当地ナンバープレートの導入決定について

 

〔中略〕

 

地域振興や観光振興に活用する観点から、自動車検査登録事務所新設の有無に関わらず、自動車のナンバープレートに際し、新たな地域名表示を認めようとする制度です。
第3弾となる今回の募集からは、地方からの要望や諸外国の活用事例等を踏まえつつ、地方版図柄入りナンバープレートの制度が新設され、新たな地域名表示の募集に加え、地名に関係のある図柄の募集も行われることとなりました。
-----

 

これも正しい記述とは言えない。本件に関するこのところの国土交通省の発表内容は次のとおりである(cf.「8」)。

 

【2017.05.30発表】
・「図柄入りナンバープレート」(第1弾)導入地域の募集
・『「ご当地ナンバー」(第3弾)兼「図柄入りナンバープレート」(第2弾)』導入地域の募集
・「ご当地ナンバー」導入基準の緩和

 

【2018.05.22発表】
・「図柄入りナンバープレート」(第1弾)デザインの決定(41地域)
・『「ご当地ナンバー」(第3弾)兼「図柄入りナンバープレート」(第2弾)』導入地域の決定(17地域)

 

わかってないなあ。
千葉県さん、アンタとこが今回4つも送り込んだ「ご当地ナンバー」、つまり「市川」「船橋」「松戸」「市原」は第3弾の17地域の中に入っている、確かに。でもそれらは「図柄入りナンバープレート」としては第2弾になるのだから、『(「ご当地ナンバー」の)第3弾となる今回の募集から・・・図柄入りナンバープレートの制度が新設され』という書きぶりはおかしい。少なくともmileadingである。
「図柄入りナンバープレート」には「山形」「京都」みたいに、昔っからの地域名表示のものだってあるわけで。

 

まだわからない?ならもっとやさしく解説すると、アンタとこからは今回「成田」「柏」も「図柄入りナンバープレート」第1弾として選ばれたよね(cf.「3」)。でもその2点は2006年に「ご当地ナンバー」第1弾として導入されたものですよ。

 

でも結局やっぱり、国交省の発表のしかたがそもそもマズかったから、こうした混乱が世に殖えていったと思えて仕方ないんだけど。
もっとも、市区町村レベルで導入に取り組んだ原付バイク等の図柄入りプレートが一定規模に達していて、これを一般に「ご当地ナンバー」と呼び慣わしていたところにも混乱の元はあろう。
もっと掘り下げれば、国交省の『自動車検査登録事務所が設置されていない地域において新設されるナンバーはすべからく単なる「ご当地」扱いとすべし』という論理(とツルは理解している)自体に中央意識が透けて見え、語感としてどうにもしっくりこないのはそのせいだと思われるけど、どうでしょう。

 

This is how the bullshit grows.

 

(続く)

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