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2018年11月19日 (月)

【決着編】仍って件の如し ―― ゆるキャラGP2018の結末

この週末はお祭りだった。

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(2018.11.18 19:16 朝日新聞 抜粋)

全国のゆるキャラ日本一を競う「ゆるキャラグランプリ(GP)」が18日、大阪府東大阪市であり、埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」がグランプリを獲得した。自治体職員らによる「組織票」が指摘され、事前のネット投票で暫定1位だった三重県四日市市の「こにゅうどうくん」は3位に後退し、悲願のトップを逃した。

〔中略〕

四日市市のこにゅうどうくんは、初出場の2012年に83位。昨年は4位だった。11月に入って組織票を指摘されたが、森 智広市長は「許容範囲。1位を取りに不退転の覚悟で臨む」と語っていた。
2位は福岡県大牟田市の「ジャー坊」。昨年は初登場で6位だった。市は今年から市役所の庁内放送で毎日2回、投票を呼びかけていた。暫定3位だった大阪府泉佐野市の「一生犬鳴!イヌナキン!」は4位だった。
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「カパル」はネット投票では暫定4位だった由。ショートプログラムでメダル圏外だったのがフリーで大逆転、な感じ。

しかし、ツルにとっての「結果」とはこれ↓のことです。

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(2018.11.18 21:18 朝日新聞 抜粋)

〔前略〕

GP実行委員会は使用頻度の低い「捨てアカウント」による投票は認めないとして、実行委からのメールに返信のないアドレスを「不正ID」と認め、得票数を削除。結果的に暫定1〜3位だった3体はそれぞれ数十万票減らした。実行委によると、同様の措置は数年前から実施しているという。
こうした状況に対し、3位に後退したこにゅうどうくんを送り込んだ四日市市の森 智広市長は「投票した人は『自発的に応援しよう』という思いだと信じている。組織票は一票も入っていなかった」と強調。ただ、「記録より記憶という部分もあり、記憶という意味ではこにゅうどうくんは全国区になったので、良かった」とも語った。
ジャー坊が2位に終わった大牟田市の中尾昌弘市長は記者会見を開いて「今大会の当初は明記されていなかった。投票した人の善意を踏みにじる行為ではないか」と実行委を批判した。イヌナキンが4位に落ちた泉佐野市の担当者は結果発表前、「自分のところのキャラクターを応援したいのはどこの自治体も同じ」と話していた。

一方、組織票が指摘された強敵を破ってグランプリを獲得した志木市文化スポーツ振興公社の担当者は「うちは職員が5人ほどしかいなくて組織票の『そ』の字も出せない弱小団体。その中でがんばってきて、てっぺんが取れてうれしい」と喜んだ。
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「記録より記憶」にすり替えてきましたかあ。しかしその記憶たるや、ネガティブなものとして(外部の)人々の脳裏には浮かぶのだよ、今後長く。そもそも記録に固執したのは森自身ではないか。
中尾の言葉にも仰天。「投票した人の善意を踏みにじる行為」とはまた、まさに天に唾する妄言であろう。全国の善意のゆるキャラファン(とアンチゆるキャラ勢)を敵に回したな。
あ、そうたい。ジャー坊てあの「妖怪ウォッチ」の株式会社レベルファイブ(本社:福岡市!)の制作げな。強気なんも道理やねー。

本イベントのAmbivalenceを雄弁に物語るのが次の言葉。

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(2018.11.18 毎日新聞 抜粋)

〔前略〕

実行委の西 秀一郎会長は、グランプリの過熱ぶりについて「ゆるキャラが特効薬だった時代は終わった。ゆるキャラに頼るなということだ」と苦言を呈した。
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次の記事では微妙に前向きな発言になってますが。

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(2018.11.18 20:28 時事通信 抜粋)

〔前略〕

実行委員会の西 秀一郎会長は、組織票について「毎回起こる現象」と指摘。「上位に入ることを目的にしてほしくない。地方創生を生むのはその後のたゆまぬ努力だ」と話した。

〔中略〕

2014年からは現地投票の倍率を調整しており、今回は来場者3万8348人の票がネット投票の3倍でカウントされた。全国から909キャラクターのエントリーがあった。
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なるほど、そういう傾斜配点方式なんだ。となると内訳が知りたいが。

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(2018.11.17 スポニチ)

〔前略〕

カパルはネット投票88万2095票、決戦投票7251票、合計88万9346票。2位・ジャー坊の合計84万3682票に4万票の大差をつけた。

〔中略〕

カパルはカッパがモチーフ。2012年から出場している“ベテランゆるキャラ”だが、今回での勇退を決めている。母体の同公社は職員6人、アルバイト数人で、カパルも「組織票を持たない弱小団体がどこまでいけるか」と燃えていた。
00年、志木市民会館職員の落書きから誕生。公式キャラに採用され、広報誌に登場したものの、次の号で広報誌が廃刊の憂き目に。約10年間忘れ去られていたが、折からのゆるキャラブームに乗り、11年に“復活”。微妙なビジュアルの上、公式ツイッターもスパムメールと誤解され、2度の凍結措置を受けるなど不遇な目に遭い続けている。ただ、ツイッター上での「変態は褒め言葉」というゆるキャラらしからぬつぶやきもあり、知る人ぞ知る人気キャラとなった。

〔中略〕

スポニチ本紙6日付の報道で「組織票」が発覚。

〔後略〕
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ああ、そういうことだったのか;-)。11.09の毎日新聞記事を取り上げた際、ネット投票最終日になってこうした話がマスメディアに出てくるのはどういう意味だろう、どこが一番初めに報じたんだろうと考えていたんです。因みにスポニチは毎日新聞系。(なぜ11.17付になっているのかって?存じませんそんなこと。そう書いてあるんだからしょうがない。)

残念ながら、こにゅうどうくんとジャー坊の当日分の票数は不明である。

斯くして、11月15日のNHK「クローズアップ現代+」でも取り上げられたというこの問題、一応のQED。

〔参考データ1:ご当地部門上位〕
(1) カパル(埼玉県志木市文化スポーツ振興公社)
889,346票

(2) ジャー坊(福岡県大牟田市)
843,682票

(3) こにゅうどうくん(三重県四日市市)
807,592票

(4) 一生犬鳴!イヌナキン!(大阪府泉佐野市)
605,177票

(5) 滝ノ道ゆずる(大阪府箕面市)
192,326票

(6) おぶちゃん(愛知県大府市)
91,687票

(7) 大野ジョー(福岡県大野城市)
88,390票

(8) マッキー(大阪府松原市)
77,424票

(9) ばら菜(岐阜県安八郡神戸町)
71,341票

(10) 島原守護神しまばらん(長崎県島原市)
55,398票

(11) ころう君(熊本県)
51,732票

(12) ちぃたん☆(秋葉原観光推進協会)
50,406票

(13) 西郷つん(鹿児島県薩摩川内市)
48,990票

(14) あさピー(千葉県旭市)
48,255票

(15) 呉氏(広島県呉市)
43,251票

(16) うどんの妖精♪さぬどん(香川県)
42,095票

(17) アルクマ(長野県)
41,222票

(18) くるっぱ(福岡県久留米市)
35,308票

(19) あかいわモモちゃん(岡山県赤磐市)
34,302票

(20) そお星人(鹿児島県曽於市)
31,484票

意外に西日本産が多い・・・。来年、こにゅうどうくんとジャー坊の浮沈やいかに。本当にもう出ないのかな?


〔参考データ2:歴代グランプリ〕
11年:くまモン(熊本県)
12年:バリィさん(愛媛県)
13年:さのまる(栃木県)
14年:ぐんまちゃん(群馬県)
15年:出世大名家康くん(静岡県浜松市)
16年:しんじょう君(高知県須崎市)
17年:うなりくん(千葉県成田市)

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