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2018年11月17日 (土)

【加筆編】校章エキスパートの来歴:3(江東区ロゴマーク・港区シティプロモーションシンボルマーク)

(承前)

国際派を目指す奥野にして、これを抜きにして語れない仕事というのは次の2つだろう。

東京都江東区
ロゴマーク
奥野和夫(1965年生まれ:神奈川県横須賀市:グラフィックデザイナー)
江東区ロゴマーク

江東区が東京五輪開催決定を契機に2016年度から5年間取り組むという「江東区ブランディング戦略」の一環として制定されたもの。当然、国内のみならず海外をも睨んだものとなっているわけです。2016年3月発表、賞金50万円の大盤振る舞いだった。応募総数、760点。(因みに東京五輪エンブレム再公募は2016年4月発表、賞金100万円、応募総数14,599点。奥野もきっと応募していたに違いない。)

「INY」の向こうを張って、「IKT」みたいな展開もできますわね。(いんにゃ決して。)

ブランドコンセプトは;

SPORTS & SUPPORTS
KOTO City in TOKYO
スポーツと人情が熱いまち 江東区

とされた。ロゴマークはこれに基づいて制作され、次のとおり説明されている。

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[ハート]の形は、スポーツの感動や鼓動と、江東区民の温かい人情(心)を同時に表現しています。また、文字の形は、江東区のまちなみを構成する河川・道路・建物等をイメージし、各文字の色には以下の意味を込めています。

[赤] スポーツの情熱、さざんか(区の花)
[橙] 人情の温かさ、まちの賑わい
[緑] 緑豊かな都市、自然の安らぎ
[青] 河川、臨海部等の水辺環境
[紫] 伝統・文化の継承、江戸情緒
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興味深いのは、ここでも経歴が公表されていること。

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奥野和夫氏 略歴(2016年3月24日現在)

1965年生まれ。神奈川県出身。多摩美術大学(美術学部)中退。
工業デザインやインテリアデザインを経て、1993年「オクノ・デザイン・ルーム(のちに有限会社オクノデザインルーム)」を屋号として独立。
現在、同社代表取締役、グラフィックデザイナー。
過去に、横須賀美術館基本構想委員会委員、横須賀市100周年キャラクター(愛称スカリン)選考委員会デザインアドバイザーなど。
近年は、政府主催による「日・サウジアラビア外交関係樹立60周年」公式ロゴをはじめ国内外のロゴマークや校章をデザイン。
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ア、多摩美だったんだ。そのことはタウンニュースには出てなかったな(中退の件を含め)。

一方、2年ほど経って2018年7月に発表されたのが次のもの。

東京都港区
シティプロモーションシンボルマーク
奥野和夫(神奈川県横須賀市:グラフィックデザイナー)
港区シティプロモーションシンボルマーク

企画趣旨は上記からスポーツの要素を抜いたぐらいで似たり寄ったり(ばっさり)。なので省略。

選定されたのは2017年10月のようで、本人通知も2018年1月にはなされる予定だったのに、なぜ公表がそこから半年もかかったのかは不明である。因みに、募集期間が当初は2017.04.01〜05.08とされていたところ、途中で締切が延びて06.09となったことまでは判明したけれども、その辺りも関係しているのかどうか、子細はわからない(後述)。

コンセプトとして;

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「港区シティプロモーション戦略」に示された6つの都市イメージの色で染め上げた[のれん]をモチーフに、港区の[M]を表現しています。
日本の伝統でもある「のれん」はいろいろな人を招き入れるためのものでもあり「のれん分け」といった言葉にもあるように、ブランドを表すものでもあります。
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シティプロモーション戦略に掲げる6つの都市イメージとイメージカラー

今様色/いまよういろ
国内外に開かれ多様性を受け入れる都市

杜若/かきつばた
文化芸術の彩りと歴史が息づく都市

鳶色/とびいろ
安全で安心できる都市

常盤色/ときわいろ
街並みの美しさで魅了する都市

瑠璃色/るりいろ
アクセス性に富んだ便利な都市

赤橙/あかだいだい
温かい優しさと活気に包まれる都市
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と書かれている。

どちらのマークも、色数に制限はなかったものと見えます。そこら辺、平成大合併の頃とは違ってきているようで。意味レスな縛りがなくなるのはいいことだと思う。

奥野が色使いに強いこだわりを持つようになっていったことは、これまで見たところからある程度わかってるつもりだけどさぁ。うーん、釈然としないなあ。思考パターンは同じで、和洋のテイストが異なるだけじゃないのかって気がする。下町イメージの強い江東区が洋で、ハイカラなイメージの港区が和というのは面白いけど。
ま、どちらも東京五輪を契機にインバウンド等々の需要を貪欲に取り込みたいってところは同じなんだろう。(他の区を調べる気にはさすがになりません、もう。)

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選定理由
お迎えするという気持ちが[のれん]という形でアイコン化されており、非常に分かりやすい。
マークを見る人の視点だけでなく、着ける側が「相手を迎え入れる」という姿勢、視点を表現している。
「港区の魅力を直感的に表現する」というマークの役割はもとより、海外の方も含めた来訪者を最初に迎える区の意思表示になるマーク。
区民の意思が込められ、未来に向かってのメッセージが他の作品よりも強く入っている。
「のれん」イコール「おもてなし」だけでなく、劇場の内と外「外から入るゲート」として、その向こうの素晴らしい空間を期待させるデザイン。
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しかしだよ。こちらは応募総数42点。へっ!?調べてみると、対価は港区内共通商品券5万円分、でした。集まりも悪かったってことかね。いろいろ差があり過ぎぃ

つまりは江東区と同じようなカッコいいマークが欲しかったんだな、港区産業・地域振興支援部産業振興課シティプロモーション担当としては(堂々の29文字)。

(続く)

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