« 【加筆編】荻窪と足立と知床と佐賀の接点(知床ナンバープレート・佐賀県遺産) | トップページ | 【加筆編】校章による統合新設校ペアリングの試み:12(秋芳桂花小学校・小浜美郷小学校) »

2018年12月12日 (水)

【加筆編】校章による統合新設校ペアリングの試み:11(せらひがし小学校・下新倉小学校)

(承前)

久方ぶりに、このSubseriesに戻ります。メインターゲットはもちろん校章コレクターの奥野和夫。

サ行の学校なのに、奥野がイニシャル「S」を使わなかったケースだって、そりゃ無論ある。

広島県世羅郡世羅町
世羅町立せらひがし小学校
校章
奥野和夫(神奈川県横須賀市)
せらひがし小学校

◇2010年7月 発表
◇2011年4月 宇津戸小学校・中央小学校・伊尾小学校・東小学校の統合により開校

奥野作品としてはやや古めです。
まっ、丸ブーの成れの果て的な左上の緑の[丸]のことは取り敢えずおいといてだねえ(笑)。割とこの人、補色遣いも躊躇しないんすね。
[桜の花びら]のワンポイントがポイントを稼いだようだけど、ご当地の町の花はスズラン(自生の南限だとか)、町の木はマツ(松茸が名産だというからアカマツだろう)なので、この桜は自治体のシンボルということではありません(微伏線)。
応募総数、58点。

この公募においては作者の制作意図が公表されていないので、勝手に想像するしかないけれど、緑の部分は「せらにし」の[せら]を象ったものではないかと思える。そうなると、謎の[丸]は「ら」の字の短い棒ということになりそうです。となると・・・ツル絶句。悪くすると駒井 瞭の不訶思議暗号もかくや。つまんねえ

因みにご当地には「せらにし小学校」もある↓。(「きた」「みなみ」はない。なお、「世羅小学校」も「せらひがし小学校」と同時に統合新設されている。)

◇2004年4月 (旧)世羅西町内の山福田小学校・小国小学校・津田小学校・黒川小学校を統合し世羅西町立せらにし小学校として開校
◇2004年10月 自治体合併により世羅町立せらにし小学校に改編

つまり、もともと「世羅町の西にある小学校」の意味ではなかった。旧 世羅西町の記憶を残す「せらにし」の名を消し去ることはできず、そこから「せらひがし」の発想が派生したものと思われます。

そして、舞い散った桜の花びらは5年後、風に吹かれてこの地に舞い降りた。

埼玉県和光市
和光市立下新倉(しもにいくら)小学校
校章
奥野和夫(神奈川県横須賀市:グラフィックデザイナー)
下新倉小学校

◇2015年4月頃 募集
◇2016年4月 新設開校(白子小学校・新倉小学校の校区から分割)

今どき珍しく、統合ではない純然たる新設校で、和光市で9番目の小学校になる。

-----
市木[イチョウ]の葉と[下]の字で描いた[円](和光の和)でバランスのとれた健やかな成長を表現。[新]の一画目にあしらわれた[桜]の花びらに、子どもたちの夢や希望を応援する気持ちを象徴させました。
-----

応募総数、こちらは143点。
最大のツッコミどころは「下新倉」だか「上新倉」だかよくわからんという点であろう(因みに「上新倉小学校」は存在しない)。こちらのご当地でもサクラは自治体のシンボルに入っておらず、市の花はサツキ。

ふと思うんだけど、こうした校章で市町村の木だの花だのをあしらうことはとても多いわけだよね。でも、その植物が実際に校庭に植わってなければ、児童生徒たちにとってほんとうに親しみの湧く校章にはならないんじゃないかな。となると、純然たる新設校の場合などは特に、そのあたりどのように扱われているのだろう?そりゃ、ソメイヨシノの木ぐらいなら、どこの学校にも数本は植えるものかもしれないけれど。
あ、そうか、このことは、サクラが自治体シンボルに選ばれていないせらひがし小や下新倉小にだって言えるのか。ならば奥野センセ、どういうコンセプトで[桜の花びら1枚]をあしらうことになったんですか?「せ」の字や「新」の字を表すために必要だった、とかいうレベルの話じゃなくてね。場合によっては塩崎一族のハートマークと同じ評価を下すことになりそうだ。ましてや誰かみたいに「特徴がなかったので苦肉の策」とかいうことだったら張っ倒すぞ。

この辺りまでは、奥野作品も伝統的な丸ブー自治体章同様にMAX3色遣いまで。以降になると、よりカラフルで見た目を楽しませる傾向がはっきりしてくるようだけれど、そのことはまた次回へ。

(続く)

« 【加筆編】荻窪と足立と知床と佐賀の接点(知床ナンバープレート・佐賀県遺産) | トップページ | 【加筆編】校章による統合新設校ペアリングの試み:12(秋芳桂花小学校・小浜美郷小学校) »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【加筆編】荻窪と足立と知床と佐賀の接点(知床ナンバープレート・佐賀県遺産) | トップページ | 【加筆編】校章による統合新設校ペアリングの試み:12(秋芳桂花小学校・小浜美郷小学校) »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想